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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス


jimmailpasswd(Windows限定)

〈このページの構成〉

機能

POP before SMTPまたはSMTP-AUTH認証のパスワードをメール環境定義ファイルに設定します。このコマンドは,JP1/IM - Managerサービスの起動状態に関係なく単体で実行できます。

このコマンドを実行する前に,メール環境定義ファイルに次の項目を設定してください。

これらのパラメーターを設定しないでコマンドを実行した場合,KAVB8714-EまたはKAVB8736-Eメッセージを出力して異常終了します。

形式

jimmailpasswd {-p 新しい認証パスワード | -d}
              [-rh 論理ホスト名]

実行権限

Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)

格納先ディレクトリ

Consoleパス\bin\

引数

-p 新しい認証パスワード

POP before SMTPまたはSMTP-AUTH認証を使用してメールサーバに接続する場合の認証パスワードをメール環境定義ファイルに設定するオプションです。

オプションの引数には,認証パスワードを1〜127バイトの範囲で指定します。引数の認証パスワードの指定は省略できません。

指定できる文字は制御文字(0x00〜0x1F,0x7F〜0x9F)を除く半角文字だけで,マルチバイト文字は指定できません。パスワードは大文字・小文字を区別します。

オプションの引数にパスワードを指定しなかった場合,KAVB8704-Eメッセージが出力され,異常終了します。

-d

メール環境定義ファイルから認証パスワードを削除するオプションです。

このオプションを指定してコマンドを実行するとメール環境定義ファイルのAuthPasswordパラメーターの設定値(パスワード部分)を削除します。

-dオプションは,-pオプションと同時に指定はできません。

-rh 論理ホスト名

クラスタでJP1/IM - Managerを運用している場合に,jimmailコマンドが物理ホスト上,または論理ホストの共有フォルダ上に格納した,どちらのメール環境定義ファイルを使用するか指定するオプションです。

このオプションを指定した場合,指定した論理ホスト名の共有フォルダ上のメール環境定義ファイルに認証パスワードを設定します。

このオプションを省略した場合は,物理ホスト上のメール環境定義ファイルに認証パスワードを設定します。

ただし,このオプションを省略した場合は,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合は,物理ホスト名が仮定されます。クラスタでJP1/IM - Managerを運用していない場合は指定する必要はありません。

使用例1

認証パスワード"ABCD"をメール環境定義ファイルに設定する場合

$ jimmailpasswd -p ABCD
KAVB8731-I コマンド(jimmailpasswd)を開始しました
KAVB8730-I パスワードの設定に成功しました
KAVB8732-I コマンド(jimmailpasswd)が正常終了しました

使用例2

認証パスワード"ABCD"を論理ホスト(ronri)上のメール環境定義ファイルに設定する場合

$ jimmailpasswd -p ABCD -rh ronri
KAVB8731-I コマンド(jimmailpasswd)を開始しました
KAVB8730-I パスワードの設定に成功しました
KAVB8732-I コマンド(jimmailpasswd)が正常終了しました

使用例3

認証パスワードをメール環境定義ファイルから削除する場合

$ jimmailpasswd -d
KAVB8731-I コマンド(jimmailpasswd)を開始しました
KAVB8734-I パスワードの削除に成功しました
KAVB8732-I コマンド(jimmailpasswd)が正常終了しました