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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス


jcodbsetup

〈このページの構成〉

機能

JP1イベントを格納する統合監視DB領域を作成するセットアップコマンドです。データベースのサイズ,ポート番号,およびデータベース格納先は,セットアップ情報ファイルに指定しておく必要があります。

Windowsの場合,IM構成管理DBがセットアップされていない環境でこのコマンドを実行すると,次のサービスがOSに登録されます。

UNIXの場合,IM構成管理DBがセットアップされていない環境でこのコマンドを実行すると,/etc/inittabファイルに,IMデータベースのパスを含むエントリーが追加されます。エントリーは,コマンドを実行した物理ホスト,および論理ホストごとに追加されます。このコマンドを実行したときに追加された/etc/inittabファイルのエントリーを,削除,編集,またはコメントアウトしないでください。

形式

jcodbsetup  {-f セットアップ情報ファイル名|-s}
            [-h 論理ホスト名 -c {online|standby}]
            [-q]
            [-v 0]

実行権限

Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)

UNIXの場合:スーパーユーザー権限

格納先ディレクトリ

Windowsの場合

Consoleパス\bin\

UNIXの場合

/opt/jp1cons/bin/

引数

-f セットアップ情報ファイル名

IMデータベースのインストール先フォルダや,データベース領域のサイズを記述したセットアップ情報ファイルを指定します。IM構成管理DBと統合監視DBがどちらもセットアップされていない場合は,必ずこのオプションを指定してください。IM構成管理DBがすでにセットアップ済みの場合にこのオプションを指定するときには,IM構成管理DBのセットアップ時に指定したセットアップ情報ファイルと同じファイルを指定してください。また,IM構成管理DBがすでにセットアップ済みの場合は,-sオプションを代わりに指定できます。その際,IM構成管理DBのセットアップ時に指定したセットアップ情報が用いられます。

-sオプションと同時に指定できません。また,-fオプションと-sオプションは同時に省略できません。

パスに空白を含む場合は,「"」で囲みます。クラスタ環境を構築する場合は,クラスタセットアップ情報ファイル名を指定してください。

-s

IM構成管理DBがセットアップされている場合は,-fオプションの代わりに指定できます。このオプションを指定した場合は,IM構成管理DBのセットアップ時に指定されたセットアップ情報の内容を参照して,統合監視DBをセットアップします。

IM構成管理DBがセットアップされていない場合,このオプションを指定すると,KNAN11193-Eメッセージが出力されます。

-fオプションと同時に指定できません。また,-sオプションと-fオプションは同時に省略できません。

-h 論理ホスト名

クラスタシステムで運用している場合に,コマンドを実行するホストの論理ホスト名を指定します。指定した論理ホストに対応する統合監視DBをセットアップします。クラスタシステムを使用していない場合には指定は不要です。なお,論理ホスト名にJP1_DEFAULTは指定できません。また,論理ホスト名は,大文字・小文字を区別します。論理ホスト名には,JP1/Baseで設定した論理ホスト名を,大文字・小文字を含めて正確に指定してください。

-c {online|standby}

クラスタ構成の実行系および待機系のセットアップ種別を指定します。-hオプションを指定した場合は,必ずこのオプションを指定してください。

すでに同一ホストにIM構成管理DBをセットアップしている場合は,-cオプションにIM構成管理DBを作成したときと同じ値を指定してください。また,非クラスタ環境で,論理ホスト運用をする場合はonlineを指定してください。

  • online:実行系をセットアップする場合に指定します。

  • standby:待機系をセットアップする場合に指定します。

onlineを指定する場合は,共有ディスクをマウントし,論理ホストと通信できる状態にしてください。

-q

ユーザー確認を省略してコマンドを実行する場合に指定します。

-v 0

JP1/IM - Manager 09-00〜10-50のテーブルスキーマでバックアップした拡張用バックアップをリカバリーする場合に指定します。JP1/IM - Manager 11-00では,拡張用バックアップのバージョンとして,0を指定できます。

0を指定した場合,JP1/IM - Manager 09-00〜10-50と同じテーブルスキーマの統合監視DBをセットアップします。

-vオプションの指定を省略した場合,JP1/IM - Manager 11-00以降のテーブルスキーマで統合監視DBをセットアップします。

-cオプションにstandbyを指定している場合,-vオプションの指定は無視されます。

戻り値

0

正常終了

1

異常終了

注意事項