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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス


jcochfilter

〈このページの構成〉

機能

JP1/IM - Managerのイベント基盤サービス,および相関イベント発行機能で有効となっているイベント取得フィルターを,指定したフィルターIDのイベント取得フィルターに切り替えるためのコマンドです。また,指定した共通除外条件を有効または無効にすることもできます。

イベント取得フィルターのフィルターID,フィルター名,共通除外条件群の共通除外条件群ID,および共通除外条件群名を一覧で表示することもできます。

指定したホストのJP1/IM - Managerが起動していない場合,およびイベント取得フィルター(互換用)の場合は使用できません。

また,共通除外条件が拡張モードの場合に,次の操作を実行できます。

形式1

jcochfilter [-i フィルターID]
            [-e [共通除外条件群ID[,共通除外条件群ID...]|ALL]]
            [-on 共通除外条件群ID[,共通除外条件群ID...]]
            [-off 共通除外条件群ID[,共通除外条件群ID...]]
            [-ef 共通除外条件拡張定義ファイル名]
            [-h 論理ホスト名]

注※ 拡張モードの共通除外条件の場合に指定できます。

形式2

jcochfilter -check 共通除外条件拡張定義ファイル名

実行権限

Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)

UNIXの場合:スーパーユーザー権限

格納先ディレクトリ

Windowsの場合

Consoleパス\bin\

UNIXの場合

/opt/jp1cons/bin/

引数

-i フィルターID

切り替えて使用するイベント取得フィルターのフィルターIDを指定します。

このオプションは,-efおよび-checkオプションと同時に指定できません。

-e [共通除外条件群ID,共通除外条件群ID...]|ALL

有効にしたい共通除外条件群のIDを指定します。指定しなかったIDの共通除外条件は無効になります。共通除外条件が拡張モードの場合,追加共通除外条件群IDを指定できます。複数指定する場合は,コンマで区切ります。すべての共通除外条件を有効にしたい場合は,ALLを指定します。

共通除外条件群IDには次の値が指定できます。

  • 基本モードの場合:0〜29

  • 拡張モードの場合:0〜2,499

なお,-eのあとに何も指定しなかった場合は,すべての共通除外条件が無効になります。追加共通除外条件群IDの場合は,Aを付けた数値を指定します。

このオプションと同時に指定できるのは,-iおよび-hオプションだけです。

-on 共通除外条件群ID[,共通除外条件群ID...]

有効にしたい拡張モードの共通除外条件のIDまたは追加共通除外条件のIDを指定します。このオプションは,共通除外条件が拡張モードの場合に設定できます。拡張モードの共通除外条件のIDを複数指定する場合は,コンマで区切ります。共通除外条件群IDには次の値が指定できます。

  • 基本モードの場合:0〜29

  • 拡張モードの場合:0〜2,499

追加共通除外条件群IDの場合は,Aを付けた数値を指定します。

このオプションは,-e-ef,および-checkオプションと同時に指定できません。

-off 共通除外条件群ID[,共通除外条件群ID...]

無効にしたい拡張モードの共通除外条件のIDまたは追加共通除外条件のIDを指定します。このオプションは,共通除外条件が拡張モードの場合に設定できます。拡張モードの共通除外条件のIDを複数指定する場合は,コンマで区切ります。共通除外条件群IDには次の値が指定できます。

  • 基本モードの場合:0〜29

  • 拡張モードの場合:0〜2,499

追加共通除外条件群IDの場合は,Aを付けた数値を指定します。

このオプションは,-e-ef,および-checkオプションと同時に指定できません。

-ef 共通除外条件拡張定義ファイル名

JP1/IM - Managerに反映したい共通除外条件拡張定義ファイル名を,相対パスまたは絶対パス形式で指定します。このオプションは,共通除外条件が拡張モードの場合に設定できます。

このオプションを指定すると,共通除外条件拡張定義ファイルに記載されている拡張モードの共通除外条件の定義内容をJP1/IM - Managerに一括で反映できます

追加共通除外条件群が設定されている場合,すべて削除されます。このオプションと同時に指定できるのは,-hオプションだけです。

注※ 定義内容に環境依存文字など文字化けする文字が含まれている場合は反映できません。

-check 共通除外条件拡張定義ファイル名

定義内容に環境依存文字など文字化けする文字が含まれているかも含めて,共通除外条件拡張定義ファイルに記載されている拡張モードの共通除外条件の定義内容が正しいかどうかをチェックするオプションです。

JP1/IM - Managerに反映したい共通除外条件拡張定義ファイル名を,相対パスまたは絶対パス形式で指定します。このオプションは,ほかのオプションと同時に指定できません。

-h 論理ホスト名

クラスタシステムで運用している場合に,論理ホスト名を指定します。このオプションを省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,物理ホスト名が仮定されます。クラスタシステムを使用していない場合には指定は不要です。このオプションは,-checkオプションと同時に指定できません。

注意事項

戻り値

0

正常終了

1

引数エラー

2

JP1/IM - Manager(セントラルコンソール)と接続できない(通信エラー)

3

JP1/IM - Managerの起動状態が確認できない

4

一定時間内にJP1/IM - Managerからの応答がない

5

イベント取得フィルターが互換用で動作している

6

JP1/IM - Managerからのエラー

7

-iオプションで指定したフィルターIDが存在しない

8

jcochfilterコマンドの実行権限がない(Windows限定)

9

イベント取得フィルターの最大長を超えている

10

-eオプションで指定した共通除外条件が存在しない

11

-onオプション,または-offオプションで指定した共通除外条件群(拡張)が存在しない

12

共通除外条件群(拡張)が使用できない(設定が拡張モードではない)

13

共通除外条件群(拡張)の定義反映に失敗した

14

共通除外条件群(拡張)の定義内容に誤りがある

255

その他のエラー

使用例1

論理ホストhostA上のイベント取得フィルターの一覧を表示する場合

jcochfilter -h hostA

使用例2

論理ホストhostA上のイベント取得フィルターをフィルターIDが3のフィルターに変更する場合

jcochfilter -i 3 -h hostA

使用例3

論理ホストhostA上のイベント取得フィルターの共通除外条件群(ID:0,2)を有効にし,それ以外を無効にする場合

jcochfilter -e 0,2 -h hostA