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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス


jcochafmode(UNIX限定)

〈このページの構成〉

機能

イベント取得フィルターの位置をイベントコンソールサービスからイベント基盤サービスに変更します。

イベント取得フィルター(互換用)を使用している場合にこのコマンドを実行すると,JP1イベントの監視に加えて,自動アクションやセントラルスコープなどのほかの機能にも有効なフィルターとして動作させることができます。また,フィルター条件を詳細に定義できるようになります。ただし,イベント取得フィルター(互換用)のまま運用したい場合は,フィルター位置の変更は不要です。

なお,07-00以前のイベント取得フィルターで設定した内容,またはイベント取得フィルター(互換用)で設定した内容は,次の表で示すとおりに引き継がれます。運用に合わせて設定内容,条件群名を変更してください。

表1‒29 イベント取得フィルター設定項目の引き継ぎ

jcochafmodeコマンド実行前の設定

jcochafmodeコマンド実行後

設定なし

何も設定のない「既存条件群」に引き継がれる。

イベントIDだけ設定

「既存条件群」に引き継がれる。

重大度だけ設定

「既存条件群」に引き継がれる。

JP1/SESイベントだけ設定

「既存条件群_SES」に引き継がれる。

JP1/SESイベント,イベントIDを設定

JP1/SESイベント,イベントIDの設定が「既存条件群_SES」として引き継がれる。

イベントIDの設定が「既存条件群」として引き継がれる。

重大度,イベントIDを設定

「既存条件群」に引き継がれる。

JP1/SESイベント,重大度を設定

JP1/SESイベントの設定は「既存条件群_SES」として引き継がれる。

重大度の設定は「既存条件群」として引き継がれる。

JP1/SESイベント,重大度,イベントIDを設定

JP1/SESイベント,イベントIDの設定が「既存条件群_SES」として引き継がれる。

重大度,イベントIDの設定が「既存条件群」として引き継がれる。

注※

イベントIDの設定は条件群両方に引き継がれます。

形式

jcochafmode [-h 論理ホスト名]

実行権限

スーパーユーザー権限

格納先ディレクトリ

/opt/jp1cons/bin/

注 このコマンドは,Linux版のJP1/IM - Managerには同梱されていません。

引数

-h 論理ホスト名

イベント取得フィルター(互換用)の論理ホスト名を指定します。このオプションを省略した場合,物理ホストを仮定します。クラスタシステムを使用していない場合には指定は不要です。

注意事項

戻り値

0

正常終了

1

異常終了

使用例

論理ホストhost01のイベント取得フィルター(互換用)を,イベント基盤サービス上で動作するイベント取得フィルターに変換する。

jcochafmode -h host01

出力例1

イベント取得フィルターを変更する対象ホストのJP1/IM - Managerが停止されている場合

KAVB1005-I コマンド(jcochafmode)を開始しました
KAVB0836-I イベント取得フィルタを互換から通常モードに切り替えました
KAVB1002-I コマンド(jcochafmode)が正常終了しました

出力例2

イベント取得フィルターを変更する対象ホストのJP1/IM - Managerが停止されていない場合

KAVB1005-I コマンド(jcochafmode)を開始しました
KAVB0831-E JP1/IM - Managerが起動しています
KAVB1003-I コマンド(jcochafmode)が異常終了しました