3.3.1 クラスタソフトへの登録(Windowsの場合)
Windows環境で,論理ホストのJP1/IM - EG for NNMiおよびJP1/Baseをクラスタソフトに登録する方法について説明します。
クラスタソフトに登録する設定内容を次の表に示します。
項番 |
名前 |
サービス名 |
依存関係 |
---|---|---|---|
1 |
JP1/Base Event 論理ホスト名 |
JP1_Base_Event 論理ホスト名 |
IPアドレス 物理ディスクリソース |
2 |
JP1/Base 論理ホスト名 |
JP1_Base_論理ホスト名 |
項番1のクラスタリソース |
3 |
JP1/IM-EG for NNMi 論理ホスト名 |
JP1_IM-EG_for_NNMi_論理ホスト名 |
項番1,項番2およびNNMiのクラスタリソース |
NNMiのクラスタリソースについては,NNMiのマニュアルを参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) クラスタソフトへの登録
- 注意事項
-
-
JP1の再起動について
クラスタ運用の場合は,JP1のプロセス管理による再起動を使用しないでください。クラスタソフトからの制御でJP1を再起動してください。
-
(a) MSCSの場合
JP1/IM - EG for NNMiおよびJP1/Baseのサービスを,MSCSのリソースとして登録します。各リソースの設定内容を次に示します。[]はMSCSの設定項目です。
-
[リソースの種類]は「汎用サービス」として登録します。
-
[名前][サービス名][依存関係]を「表3-2 クラスタソフトに登録する設定内容」のとおりに設定します。なお,[名前]はサービスを表示するときの名称で,[サービス名]はMSCSから制御するサービスを指定するときの名称です。
-
[起動パラメータ]および[レジストリ複製]は設定しません。
-
プロパティの[詳細設定]ページは,JP1/IM - EG for NNMiのトラブル時にフェールオーバーするかしないかの運用に合わせて設定してください。
例えば,JP1/IM - EG for NNMiのトラブル時に,フェールオーバーするように設定するには,[再開する]チェックボックスと[グループに適用する]チェックボックスをチェックし,3回を目安に再起動試行回数の[しきい値]を設定してください。
(b) サービスの起動および停止コマンドを登録する場合
JP1/IM - EG for NNMiおよびJP1/Baseのサービスを,起動および停止するようクラスタソフトに登録してください。例えば,「表3-2 クラスタソフトに登録する設定内容」の「名前」の項目で示すサービスを,netコマンドで起動および停止するように設定してください。
なお,JP1/IM - EG for NNMiおよびJP1/Baseの動作確認をする場合は,次のコマンドを実行してください。
-
jegn_spmd_status
JP1/IM - EG for NNMiの動作確認をする場合
-
jbs_spmd_status
JP1/Baseの動作確認をする場合
-
jevstat
JP1/Baseのイベントサービスの動作確認をする場合
jegn_spmd_statusコマンドの詳細については,「7. コマンド」の「jegn_spmd_status」を参照してください。jbs_spmd_statusおよびjevstatコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
(2) リソースの起動および停止順序の設定
論理ホストのJP1/IM - EG for NNMiおよびJP1/Baseを実行するには,共有ディスクおよび論理IPアドレスを使用できる状態にする必要があります。
クラスタソフトの制御によって,次に示す動作をするように起動および停止の順序または依存関係を設定してください。
-
論理ホストの起動時
-
共有ディスクおよび論理IPアドレスを割り当てて使用できる状態にする。
-
JP1/Base,NNMi,JP1/IM - EG for NNMiの順に起動する。
-
-
論理ホストの停止時
-
JP1/IM - EG for NNMi,NNMi,JP1/Baseの順に停止する。
-
共有ディスクおよび論理IPアドレスの割り当てを解除する。
-