3.1.1 基本属性
イベントの基本属性とは,すべてのJP1イベントが持っている属性です。ここでは,JP1イベントの基本属性の詳細を説明します。
JP1イベントの基本属性の詳細
なお,基本属性の属性名にはB.IDのように先頭に「B.」を付けて区別する場合があります。設定する際に「B.」を付ける必要がある場合は,マニュアル内でそのつど説明しています。
項目 |
属性名 |
内容 |
---|---|---|
イベントDB内通し番号 |
SEQNO |
発行元によらないでこのイベントサーバに到達した順番。 |
イベントID |
ID |
発行アプリケーションプログラムや事象の内容を表す8バイトの値。 |
拡張イベントID |
IDEXT |
イベントIDの拡張部分を表す8桁の16進数文字列。 |
種別 |
TYPE |
イベントの種別。 |
登録要因 |
REASON |
JP1イベントがこのイベントサーバに登録された要因。 |
発行元プロセスID |
PROCESSID |
発行元アプリケーションプログラムのプロセスID。 |
登録時刻 |
TIME |
発行元イベントサーバでの登録時刻。 |
到着時刻 |
ARRIVEDTIME |
自イベントサーバでの登録時刻。 |
発行元ユーザーID |
USERID |
発行元プロセスのユーザーID。Windowsからのイベントの場合は-1となる。 |
発行元グループID |
GROUPID |
発行元プロセスのグループID。Windowsからのイベントの場合は-1となる。 |
発行元ユーザー名 |
USERNAME |
発行元プロセスのユーザー名。 |
発行元グループ名 |
GROUPNAME |
発行元プロセスのグループ名。Windowsからのイベントの場合は空白となる。 |
発行元イベントサーバ名 |
SOURCESERVER |
発行元のイベントサーバ名。イベントが,JP1/Base(エージェント)→JP1/IM - Manager(拠点マネージャー)→ JP1/IM - Manager(統合マネージャー)のように転送された場合でも,最初のJP1/Baseのイベントサーバ名が入る。 |
送信先イベントサーバ名 |
DESTSERVER |
発行元APが他イベントサーバへの転送を明示して指定した場合に,他イベントサーバの名称が入る。 |
発行元IPアドレス |
SOURCEIPADDR |
発行元イベントサーバに対応するIPアドレス(NAT(ネットワークアドレス変換)やプロキシを経由した場合および環境設定で転送したJP1イベントについては正確な値ではない)。 |
送信先IPアドレス |
DESTIPADDR |
送信先イベントサーバに対応するIPアドレス(NAT(ネットワークアドレス変換)やプロキシを経由した場合および環境設定で転送したJP1イベントについては正確な値ではない)。 |
発行元イベントDB内通し番号 |
SOURCESEQNO |
発行元ホストでのイベントDB内通し番号(転送によって値は変化しない)。 |
コードセット |
CODESET |
メッセージ・詳細情報・拡張属性が記述されている文字コードセット名。 |
メッセージ |
MESSAGE |
イベントの内容を表した文字列。 |
詳細情報 |
− |
任意のデータ。 基本属性の詳細情報は,主にバージョン5以前のJP1/SES互換のイベントを発行する製品が,詳細情報を記録する場合などに使われます。 バージョン6以降の製品の多くは,JP1イベント拡張属性を使って詳細な情報を記録します。 |