重大度変更定義ファイル(jcochsev.conf)
- 〈このページの構成〉
形式
DESC_VERSION=バージョン情報 def 定義名1 [cmt コメント] [define {enable | disable}] [addflag {true | false}] cnd イベント条件 end-cnd sev 重大度 end-def def 定義名2 [cmt コメント] [define {enable | disable}] [addflag {true | false}] cnd イベント条件 end-cnd sev 重大度 end-def
ファイル
jcochsev.conf(重大度変更定義ファイル)
jcochsev.conf.model(重大度変更定義ファイルのモデルファイル)
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
-
- 物理ホストのとき
-
Consoleパス\conf\chsev\
- 論理ホストのとき
-
共有フォルダ\jp1cons\conf\chsev\
- UNIXの場合
-
- 物理ホストのとき
-
/etc/opt/jp1cons/conf/chsev/
- 論理ホストのとき
-
共有ディレクトリ/jp1cons/conf/chsev/
説明
イベントの重大度変更機能で,重大度を変更するJP1イベントの条件と変更後の重大度を定義するファイルです。イベントの重大度変更機能は,このファイルの定義に従い,イベント条件に一致するJP1イベントの重大度を変更します。このファイルは,JP1/IM - Managerの動作する言語コードで記述してください。
このファイルの最大サイズは,17メガバイト(17,825,792バイト)です。定義件数に上限はありません。
重大度変更定義ファイルのパラメーターには,次の2種類があります。
-
重大度変更定義ファイルバージョン
重大度変更定義ファイルのフォーマットのバージョンを定義します。
-
重大度変更定義パラメーター
重大度を変更するJP1イベントの条件と変更後の重大度を定義します。重大度変更定義ファイルで上に記述されている重大度変更定義ほど,優先順位が高くなります。
定義の反映時期
イベントの重大度変更機能が有効で,次のどれかが成立する場合に有効になります。
-
JP1/IM - Managerを起動した場合
-
jco_spmd_reloadコマンドを実行した場合
-
[追加重大度変更定義設定]画面で[OK]ボタンをクリックした場合
-
[重大度変更定義一覧]画面で[適用]ボタンをクリックした場合
記述内容(重大度変更定義ファイルバージョン)
- DESC_VERSION
-
DESC_VERSIONには,重大度変更定義ファイルの形式を決定するファイルバージョンをバージョン情報として定義します。指定する値は2です。DESC_VERSIONの指定を省略した場合,ファイルバージョンを2と見なして処理します。
DESC_VERSIONは,定義ファイルの先頭行(空行,コメント行を除いた行のうちファイルのはじめに記述された行)に記載します。先頭行にファイルバージョンがなかった場合は,ファイルバージョンを2と見なして処理します。
表2‒55 重大度変更定義ファイルのフォーマットのバージョン情報 バージョン情報
説明
1
10-10以前の重大度変更定義ファイルのバージョンを示す。
2
10-50の重大度変更定義ファイルのバージョンを示す。
表2‒56 バージョン情報と重大度変更定義ファイルで指定できるパラメーター一覧 バージョン情報
パラメーター名
1
def〜end-def(定義ブロック)
cnd〜end-cnd(イベント条件ブロック)
sev
2
def〜end-def(定義ブロック)
cmt コメント
define {enable | disable}
addflag {true | false}
cnd〜end-cnd(イベント条件ブロック)
sev
記述内容(重大度変更定義パラメーター)
重大度変更定義パラメーターは,図に示すとおり,定義ブロックとイベント条件ブロックで構成されています。
|
- def〜end-def(定義ブロック)
-
重大度変更定義の開始と終了のパラメーターです。def〜end-defブロックは省略でき,この場合「すべてのJP1イベントの重大度を変更しない」と解釈します。def以降には,重大度変更定義の定義名を記述します。「def△△△定義1△△△定義2△△△」と指定した場合,「△△定義1△△△定義2△△△」が定義名となります(△は半角スペースを表す)。
定義名は,重大度定義ファイル内でユニークになるように1〜50バイトの文字列で指定します。指定できる文字は,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F〜0x9F)以外の文字列です。
- cmt コメント
-
重大度変更定義のコメントを記述します。cmtに指定されたコメントは,[重大度変更定義設定]画面のコメント欄に表示されます。cmtパラメーターは,定義ブロック内に一つだけ指定できます。このパラメーターは省略できます。コメントは1,024バイト以内で指定してください。指定できる文字は,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F〜0x9F)以外の文字列です。
バージョン情報が1の場合,このパラメーターを指定するとエラーになります。
- define {enable | disable}
-
重大度変更定義を有効にするかどうかを指定します。defineパラメーターは,定義ブロック内に一つだけ指定できます。重大度変更定義を有効にする場合は「enable」を,無効にする場合は「disable」を指定します。defineパラメーターは,省略できます。デフォルトは,「enable」です。英大文字・英小文字は区別しません。
バージョン情報が1の場合,このパラメーターを指定するとエラーになります。
- addflag {true | false}
-
追加重大度変更定義を画面から追加したことを示すパラメーターで,重大度変更定義が追加重大度変更定義かどうかを指定します。そのため,重大度変更定義ファイルを編集する場合は,addflagパラメーターを指定する必要はありません。addflagパラメーターは定義ブロック内に一つだけ指定できます。追加重大度変更定義の場合は「true」を,重大度変更定義の場合は「false」を指定します。「true」を指定した場合は,[重大度変更定義一覧]画面の[種別]にアイコン(
)が表示されます。addflagパラメーターは,省略できます。デフォルトは,「false」です。英大文字・英小文字は区別しません。
バージョン情報が1の場合,このパラメーターを指定するとエラーになります。
- cnd〜end-cnd(イベント条件ブロック)
-
重大度を変更するJP1イベントのイベント条件を指定する,ブロックの開始と終了のパラメーターです。イベント条件ブロックは,定義ブロック内に必ず一つ指定する必要があります。省略はできません。受信したJP1イベントが,複数のイベント条件に一致する場合,重大度変更定義ファイルの先頭に近い定義ブロックが優先されます。cndおよびend-cndパラメーターの前後のタブやスペースは,無視されます。
- イベント条件
-
重大度を変更するJP1イベントの条件を指定します。イベント条件ブロックには,0〜256件のイベント条件を指定できます。イベント条件とイベント条件は,AND条件となります。イベント条件は,次の形式で指定します(△は半角スペースを表す)。
属性名△比較キーワード△オペランド[△オペランド]…
なお,半角スペースまたはタブだけで構成された行は,無視して処理を続行します。
・属性名
属性名には,比較したい属性の名称を記述します。基本属性を指定する場合は,名称の前に「B.」を付けます。拡張属性(共通情報),拡張属性(固有情報)を指定する場合は,名称の前に「E.」を付けます。英大文字・英小文字を区別します。
指定できる属性名と比較キーワードの組み合わせおよびオペランドを次に示します。
表2‒57 指定できる属性名と比較キーワードの組み合わせおよびオペランド 項番
項目
属性名
比較
キーワード
オペランド
1
イベントID
B.ID
-
と一致する
-
と一致しない
複数指定できる。複数指定では最大100件指定できる。
16進数形式で指定する。大文字・小文字は区別しない。
指定できる範囲は0〜7FFFFFFFである。
2
登録要因
B.REASON
-
と一致する
-
と一致しない
複数指定できる。複数指定では最大100件指定できる。
3
発行元プロセスID
B.PROCESSID
-
と一致する
-
と一致しない
複数指定できる。複数指定では最大100件指定できる。
指定できる範囲は,-2,147,483,648〜2,147,483,647である。
4
発行元ユーザーID
B.USERID
-
と一致する
-
と一致しない
複数指定できる。複数指定では最大100件指定できる。
指定できる範囲は,-2,147,483,648〜2,147,483,647である。
5
発行元グループID
B.GROUPID
-
と一致する
-
と一致しない
複数指定できる。複数指定では最大100件指定できる。
指定できる範囲は,-2,147,483,648〜2,147,483,647である。
6
発行元ユーザー名
B.USERNAME
-
から始まる
-
と一致する
-
と一致しない
-
を含む
-
を含まない
-
正規表現
複数指定できる。ただし,正規表現を指定した場合は,複数指定できない。複数指定では最大100件指定できる。
7
発行元グループ名
B.GROUPNAME
-
から始まる
-
と一致する
-
と一致しない
-
を含む
-
を含まない
-
正規表現
複数指定できる。ただし,正規表現を指定した場合は,複数指定できない。複数指定では最大100件指定できる。
8
発行元イベントサーバ名(登録ホスト名)※1
B.SOURCESERVER
-
から始まる
-
と一致する
-
と一致しない
-
を含む
-
を含まない
-
正規表現
複数指定できる。ただし,正規表現を指定した場合は,複数指定できない。複数指定では最大100件指定できる。
9
送信先イベントサーバ名※1
B.DESTSERVER
-
から始まる
-
と一致する
-
と一致しない
-
を含む
-
を含まない
-
正規表現
複数指定できる。ただし,正規表現を指定した場合は,複数指定できない。複数指定では最大100件指定できる。
10
メッセージ
B.MESSAGE
-
から始まる
-
と一致する
-
と一致しない
-
を含む
-
を含まない
-
正規表現
複数指定できる。ただし,正規表現を指定した場合は,複数指定できない。複数指定では最大100件指定できる。
11
重大度
E.SEVERITY
と一致する
複数指定できる。ただし,正規表現を指定した場合は,複数指定できない。"Emergency","Alert","Critical","Error","Warning","Notice","Information","Debug"のどれかを指定できる。
12
ユーザー名
E.USER_NAME
-
から始まる
-
と一致する
-
と一致しない
-
を含む
-
を含まない
-
正規表現
複数指定できる。ただし,正規表現を指定した場合は,複数指定できない。複数指定では最大100件指定できる。
13
プロダクト名
E.PRODUCT_NAME
-
から始まる
-
と一致する
-
と一致しない
-
を含む
-
を含まない
-
正規表現
複数指定できる。ただし,正規表現を指定した場合は,複数指定できない。複数指定では最大100件指定できる。
14
オブジェクトタイプ
E.OBJECT_TYPE
-
から始まる
-
と一致する
-
と一致しない
-
を含む
-
を含まない
-
正規表現
複数指定できる。ただし,正規表現を指定した場合は,複数指定できない。複数指定では最大100件指定できる。
15
オブジェクト名
E.OBJECT_NAME
-
から始まる
-
と一致する
-
と一致しない
-
を含む
-
を含まない
-
正規表現
複数指定できる。ただし,正規表現を指定した場合は,複数指定できない。複数指定では最大100件指定できる。
16
登録名タイプ
E.ROOT_OBJECT_TYPE
-
から始まる
-
と一致する
-
と一致しない
-
を含む
-
を含まない
-
正規表現
複数指定できる。ただし,正規表現を指定した場合は,複数指定できない。複数指定では最大100件指定できる。
17
登録名
E.ROOT_OBJECT_NAME
-
から始まる
-
と一致する
-
と一致しない
-
を含む
-
を含まない
-
正規表現
複数指定できる。ただし,正規表現を指定した場合は,複数指定できない。複数指定では最大100件指定できる。
18
オブジェクトID
E.OBJECT_ID
-
から始まる
-
と一致する
-
と一致しない
-
を含む
-
を含まない
-
正規表現
複数指定できる。ただし,正規表現を指定した場合は,複数指定できない。複数指定では最大100件指定できる。
19
事象種別
E.OCCURRENCE
-
から始まる
-
と一致する
-
と一致しない
-
を含む
-
を含まない
-
正規表現
複数指定できる。ただし,正規表現を指定した場合は,複数指定できない。複数指定では最大100件指定できる。
20
終了コード
E.RESULT_CODE
-
から始まる
-
と一致する
-
と一致しない
-
を含む
-
を含まない
-
正規表現
複数指定できる。ただし,正規表現を指定した場合は,複数指定できない。複数指定では最大100件指定できる。
21
発生元ホスト名※1
E.JP1_SOURCEHOST
-
から始まる
-
と一致する
-
と一致しない
-
を含む
-
を含まない
-
正規表現
複数指定できる。ただし,正規表現を指定した場合は,複数指定できない。複数指定では最大100件指定できる。
22
固有の拡張属性※3
E.xxxxxxx
-
から始まる
-
と一致する
-
と一致しない
-
を含む
-
を含まない
-
正規表現
属性名には,先頭が英大文字で英大文字,数字,およびアンダーバー(_)から構成される32バイトまでの名称を設定できる。
複数指定できる。ただし,正規表現を指定した場合は,複数指定できない。複数指定では最大100件指定できる。
- 注※1
-
統合監視DBおよびIM構成管理DBが有効な場合に,比較キーワードが,「と一致する」「と一致しない」のとき,パス表記で業務グループ名を指定できます。
統合監視DBおよびIM構成管理DBが無効な場合,および[と一致する][と一致しない]以外を選択した場合,パス表記で業務グループ名を指定しても,ホスト名として扱われます。
jcoimdefコマンドの-ignorecasehostオプションの指定を「ON」にしている場合に,比較キーワードで[正規表現]以外を選択すると,文字列の英大文字・英小文字を区別しません。
- 注※2
-
各JP1製品固有の拡張属性も使用できます。例えば,JP1/AJSのジョブの実行ホストは,E.C0です。製品固有の拡張属性についての詳細は,JP1イベントを発行する各製品のマニュアルを参照してください。
・比較キーワード
比較キーワードには,「BEGIN(から始まる)」,「IN(と一致する)」,「NOTIN(と一致しない)」,「SUBSTR(を含む)」,「NOTSUBSTR(を含まない)」,「REGEX(正規表現)」のどれか一つを指定できます。英大文字・英小文字を区別します。
・オペランド
比較キーワードで属性値と比較する値を文字列で指定します。英大文字・英小文字を区別します。
オペランドを複数指定する場合は,一つ以上の連続した半角スペースまたはタブをオペランドとオペランドの間に挿入して区切ります。オペランドとオペランドは,OR条件となります。ただし,正規表現を指定している場合は,複数指定できません。
オペランドに,半角スペース,タブ,改行コード(CR,LF)および%を指定したい場合,次のように記述します。
項番
指定したい値
指定方法
1
タブ(0x09)
%09
2
半角スペース(0x20)
%20
3
%(0x25)
%25
4
改行コード LF(0x0a)
%0a
5
改行コード CR(0x0d)
%0d
定義フォーマットの上限チェックの場合,%20,%25は1文字として扱います。%のあとに指定する文字コードは,英大文字・英小文字を区別しません。複数選択した場合の定義例「IDが100と200に一致する」を示します。
B.ID△IN△100△200
(凡例) △:半角スペース(0x20)
オペランドは,イベント条件1件当たり4,096バイトまで,イベント条件ブロック1件当たり4,096バイト(イベント条件ブロックに記述したオペランドの合計バイト数)まで指定できます。
-
- sev
-
変更後の重大度を記述するパラメーターです。
sevパラメーターは,定義ブロック内に必ず一つ指定する必要があります。省略はできません。
sevパラメーターに指定できる値は,"Emergency"(緊急),"Alert"(警戒),"Critical"(致命的),"Error"(エラー),"Warning"(警告),"Notice"(通知),"Information"(情報),"Debug"(デバッグ)のどれかです。
- #コメント行
-
#で始まる行は,コメント扱いとなります。なお,JP1/IM - Viewから重大度変更定義を設定した場合,#のコメント行は削除されます。
定義例
イベントIDが100または200に一致,かつ重大度がWarningで,かつ登録ホストがhostA,hostB,hostCに一致する場合に,重大度をEmergencyに変更する例を次に示します。
DESC_VERSION=2 def 重大度変更1 cmt コメント1 define enable cnd B.ID IN 100 200 E.SEVERITY IN Warning B.SOURCESERVER IN hostA hostB hostC end-cnd sev Emergency end-def