jcsdbexport
機能
監視オブジェクトDBの保管情報を取得し,ツリー構成ファイルとしてローカルにファイル出力するコマンドです。ファイルに出力される情報は,監視ツリー構成情報,共通イベント監視条件,およびビジュアル監視画面構成情報です。
監視オブジェクトDBで保管情報を複数世代保存する場合に利用できます。また,監視オブジェクトDBの保管情報を別サーバに複製したい場合は,このコマンドを実行したあとにjcsdbimportコマンドで別サーバの監視オブジェクトDBに反映することもできます。
このコマンドは,セントラルスコープの機能が有効になっている場合に使用できます。
セントラルスコープサービスのデータ更新中にこのコマンドを実行すると,エラー終了します。例えば,[監視ツリー(編集中)]画面からサーバのツリーを更新中の場合や,jcschstatコマンドで監視ノードの状態を変更中の場合に,このコマンドを実行するとエラー終了します。
08-10以降のJP1/IM - Managerで出力したツリー構成ファイルは,08-01以前のJP1/IM - Managerで読み込むことはできません。
形式
jcsdbexport [-h 論理ホスト名] -o ファイル名 [-t タイムアウト時間]
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)
UNIXの場合:スーパーユーザー権限
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
-
Scopeパス\bin\
- UNIXの場合
-
/opt/jp1scope/bin/
引数
- -h 論理ホスト名
-
クラスタシステムで運用している場合に,論理ホスト名を指定します。このオプションを省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,物理ホスト名が仮定されます。クラスタシステムを使用していない場合には指定は不要です。
- -o ファイル名
-
ツリー構成情報の出力先となるファイルをフルパスで指定します。ファイル名の末尾は「.dat」と指定します。また,パスに空白を含む場合は,「"」で囲んで指定します。
- -t タイムアウト時間
-
サーバとの通信時のタイムアウト時間を指定します。指定できる値は,10〜32,767(単位:秒)です。デフォルトは1,800秒(30分)です。
戻り値
0 |
正常終了 |
1 |
論理ホスト名が存在しない |
2 |
引数エラー |
3 |
指定したファイルが不正 |
4 |
コマンドを実行する権限がない |
6 |
指定したファイルに対するアクセス権がない |
12 |
メモリー不足 |
13 |
ディスク容量不足 |
31 |
サーバ側でDBの初期化失敗 |
32 |
サーバ側でDBへのアクセスに失敗 |
33 |
監視ツリーIDまたは監視ノードIDがDB内に存在しない |
37 |
サーバからの応答がない(コネクション要求が失敗した) |
38 |
サーバとの通信が切断された(通信中にサーバが停止した,またはサーバ側の接続数が最大値を超えた) |
39 |
タイムアウトが発生した(サーバに要求送信後,応答を受信するまでにタイムアウト時間を超えた) |
40 |
サーバから不正な応答が送信された |
42 |
ほかのコマンドまたはほかの要求が実行中 |
99 |
その他のエラー |
使用例
監視オブジェクトDBの保管情報をc:\temp\output.datに出力します。
jcsdbexport -o c:\temp\output.dat
出力例
KAVB7670-I ファイル(c:\temp\output.dat)への監視ツリー定義の出力に成功しました