jcochcefmode
機能
JP1/IM - Managerの共通除外条件の動作モードを変更するコマンドです。このコマンドを実行すると,共通除外条件を基本モードから拡張モードに変更したり,拡張モードから基本モードに変更したりできます。拡張モードから基本モードに切り替えた場合,共通除外条件および追加共通除外条件は,基本モードの共通除外条件に引き継がれません。共通除外条件を拡張モードに変更する場合は,JP1/Baseの正規表現が拡張されている必要があります。JP1/Baseの正規表現を拡張するための設定手順については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
-mオプションを指定してこのコマンドを実行する場合は,JP1/IM - Managerが停止している必要があります。停止していないときに実行すると,エラー終了し,メッセージが表示されます。
また,このコマンドは複数を同時に実行できません。
なお,共通除外条件がすでに設定されている場合でも共通除外条件を拡張モードに変更できます。
次の場合に共通除外条件拡張定義ファイルのバックアップファイルがcommon_exclude_filter_backup.confとして出力されます。
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動作モードを基本モードから拡張モードに変更した場合で正規表現に問題があるとき
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動作モードを拡張モードから基本モードに変更した場合
バックアップファイルの出力先を次に示します。
- Windowsの場合
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- 物理ホストのとき
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Consoleパス\conf\console\filter\
- 論理ホストのとき
-
共有フォルダ\jp1cons\conf\console\filter\
- UNIXの場合
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- 物理ホストのとき
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/etc/opt/jp1cons/conf/console/filter/
- 論理ホストのとき
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共有ディレクトリ/jp1cons/conf/console/filter/
拡張モードで使用できない正規表現があった場合,エラーメッセージが表示され,拡張モードの共通除外条件が設定されていない状態になります。出力されたファイルを編集し直して,jcochfilterコマンドの-efオプションでJP1/IM - Managerに反映してください。
共通除外条件拡張定義ファイルについては,「共通除外条件拡張定義ファイル」(2. 定義ファイル)を参照してください。
jcochfilterコマンドについては,「jcochfilter」(1. コマンド)を参照してください。
形式
jcochcefmode [-m {normal | extended}] [-h 論理ホスト名]
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)
UNIXの場合:スーパーユーザー権限
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
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Consoleパス\bin\
- UNIXの場合
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/opt/jp1cons/bin/
引数
- -m {normal | extended}
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共通除外条件の動作モードを指定します。
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normal:共通除外条件の動作モードを基本モードにしたい場合に指定します。デフォルトは,normalです。
動作モードを拡張モードから基本モードに戻した場合は,基本モードの共通除外条件の定義は空になります。拡張モードで使用していた共通除外条件の定義はバックアップファイルとして保存されます。また,追加共通除外条件の定義はすべて削除されます。バックアップファイルについては,「機能」を参照してください。
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extended:共通除外条件の動作モードを拡張モードにしたい場合に指定します。基本モードで使用していた共通除外条件の定義は,拡張モードの共通除外条件の定義に引き継がれます。なお,共通除外条件を拡張モードに変更する場合は,JP1/Baseの正規表現が拡張されている必要があり,JP1/Baseの正規表現を拡張するとJP1/Baseの正規表現を使用する機能に影響があります。JP1/Baseの正規表現の拡張については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
normalまたはextendedは大文字・小文字を区別しません。
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- -h 論理ホスト名
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クラスタシステムで運用している場合に,論理ホスト名を指定します。指定した論理ホストに対応する動作モードを,JP1/IM - Managerの共通除外条件に設定します。このオプションを省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,物理ホスト名が仮定されます。クラスタシステムを使用していない場合には指定は不要です。
環境変数JP1_HOSTNAMEにJP1_DEFAULTや存在しない論理ホストを設定した場合,エラーメッセージが表示されます。
注意事項
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-mオプションを指定しなかった場合,共通除外条件の動作モードを表示します。
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次のどちらかまたは両方の状態の場合,拡張モードを使用できません。
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イベント取得フィルター(互換用)を使用している
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マネージャーホストのJP1/Baseで,拡張正規表現を使用していない
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-hオプションを使用して論理ホストの共通除外条件の動作モードを変更する場合,共有ディスクがマウントされている必要があります。
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クラスタシステムで運用している場合は,実行系サーバから待機系サーバに共通定義情報をコピーする必要があります。
手順については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド」の「7.7.2 コマンドでの設定変更(Windowsの場合)」または「8.7.2 コマンドでの設定変更(UNIXの場合)」を参照してください。
-
jcochcefmodeコマンドは,jco_spmd_statusコマンドと同時に実行できません。
戻り値
0 |
正常終了 |
1 |
異常終了 |
2 |
引数エラー |
3 |
JP1/IM - Managerが起動している |
4 |
拡張モードの前提条件を満たしていない,またはイベント取得フィルターが互換用で動作している |
5 |
拡張モードの前提条件を満たしていない,またはJP1/Baseの正規表現が拡張されていない |
6 |
現在の動作モードと同じ動作モードを指定している |
7 |
jcochcefmodeコマンドの実行権限がない(Windows限定) |
8 |
共通除外条件拡張定義ファイルのバックアップに失敗した |
9 |
論理ホストの指定が不正である |
10 |
同時実行エラー |
255 |
その他のエラー |
使用例1
- 動作モードを基本モードに変更する場合
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- 入力値
jcochcefmode -m normal
- 結果
KAVB1005-I コマンド(jcochcefmode)を開始しました KAVB0895-I 共通除外条件の動作モードを基本モードに変更しました KAVB1002-I コマンド(jcochcefmode)が正常終了しました
使用例2
- 動作モードを拡張モードに変更する場合
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- 入力値
jcochcefmode -m extended
- 結果
KAVB1005-I コマンド(jcochcefmode)を開始しました KAVB0896-I 共通除外条件の動作モードを拡張モードに変更しました KAVB1002-I コマンド(jcochcefmode)が正常終了しました
使用例3
- 共通除外条件の動作モードを確認する場合(この例の場合,物理または論理ホストのホスト名はhostA,動作モードは拡張である)
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- 入力値
jcochcefmode
- 結果
KAVB1005-I コマンド(jcochcefmode)を開始しました KAVB0894-I 共通除外条件の動作モードを表示します(ホスト名:hostA) 動作モード : 拡張モード KAVB1002-I コマンド(jcochcefmode)が正常終了しました