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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド


7.6.1 論理ホストの削除(Windowsの場合)

論理ホストを削除するための手順を次に示します。実行系サーバおよび待機系サーバで削除を行ってください。

IMデータベース(統合監視DBおよびIM構成管理DB)を使用している場合は,論理ホストを削除する前,または削除したあとにIMデータベースを削除する必要があります。

〈この項の構成〉

(1) IMデータベースの削除

IMデータベース(統合監視DBおよびIM構成管理DB)を使用している場合の手順です。

環境を再構築するためにIMデータベースを削除する場合は,事前にバックアップを取得してください。バックアップの方法については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 運用ガイド」の「1.2 データベースの管理」を参照してください。

  1. サービスを起動,停止する。

    物理ホスト環境,論理ホスト環境のJP1/IM - Managerが起動している場合はすべてのJP1/IM - Managerのサービス(JP1/IM-ManagerおよびJP1/IM-Manager_論理ホスト名)を停止してください。論理ホスト環境の場合はクラスタソフトの操作で停止してください。

    接続中のJP1/IM - Viewはログアウトして切断してください。

    JP1/IM - MOを使用している場合は,接続元のJP1/IM - MOのJP1/IM - Message Optimizerサービスも停止してください。

  2. 論理ホストのIMデータベースのサービスの状態を変更する。

    次のとおり変更してください。

    • 論理ホストのJP1/IM - Manager DB Cluster Serviceサービス(JP1/IM2-Manager DB Cluster Service_論理ホスト名)

      停止にしてください。

    • 論理ホストのIMデータベースサービス(JP1/IM2-Manager DB Server_論理ホスト名)

      開始にしてください。

  3. jcodbunsetupコマンドを実行し,統合監視DBを削除する。

    jcodbunsetup -h 論理ホスト名 -c {online|standby} [-q]

    引数により,論理ホスト名,アンセットアップ種別を指定します。

    • 論理ホスト名(-hオプション)

      実行系サーバでセットアップした論理ホスト名を指定します。

    • アンセットアップ種別(-cオプション)

      実行系ホストでの統合監視DBを削除する場合は「online」,待機系ホストでの統合監視DBを削除する場合は「standby」を指定します。

      jcodbunsetupコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jcodbunsetup」(1. コマンド)を参照してください。

  4. jcfdbunsetupコマンドを実行し,IM構成管理DBを削除する。

    jcfdbunsetup -h 論理ホスト名 -c {online|standby} [-q]

    引数により,論理ホスト名,アンセットアップ種別を指定します。

    • 論理ホスト名(-hオプション)

      実行系サーバでセットアップした論理ホスト名を指定します。

    • アンセットアップ種別(-cオプション)

      実行系ホストでのIM構成管理DBを削除する場合は「online」,待機系ホストでのIM構成管理DBを削除する場合は「standby」を指定します。

      jcfdbunsetupコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jcfdbunsetup」(1. コマンド)を参照してください。

  5. 次のファイルおよびフォルダを削除する。

    共有フォルダ\data\imcf\imconfig以下のファイル

    共有フォルダ\data\imcf\profiles以下のファイルおよびフォルダ

(2) 論理ホストの削除

Windowsで論理ホストを削除する場合は,JP1/Baseのjp1bshasetup.exeコマンドを使用します。

  1. jp1bshasetup.exeコマンドを実行する。

  2. [Baseクラスタ構成の設定]画面の[論理ホストの削除]ボタンをクリックする。

  3. 削除したい論理ホスト名を選択する。

  4. [次へ]ボタンをクリックする。

  5. 削除内容を確認し,[完了]ボタンをクリックする。

これによって,論理ホストが削除されます。なお,論理ホストを削除すると,JP1/Base,JP1/IM - Manager,JP1/AJS,JP1/Power Monitor(06-02以降)が一括して削除されます。

共有ディスク上の共有ファイル,共有フォルダは削除されません。手作業で削除してください。

(3) 論理ホストからJP1/IM - ManagerおよびIMデータベースだけを削除する手順

JP1/Base,JP1/IM - Manager,JP1/AJS,JP1/Power Monitor(06-02以降)をインストールしている論理ホストからJP1/IM - ManagerおよびIMデータベースだけを削除する手順を次に示します。

  1. 停止前に,接続中のJP1/IM - Viewはログアウトして切断する。

  2. JP1/IM - Manager,JP1/Baseを順にクラスタソフトの操作で停止する。

  3. IMデータベースを使用している場合は,「7.6.1(1) IMデータベースの削除」の手順でIMデータベースを削除する。

  4. 実行系/待機系のマシンで次のコマンドを実行して共通定義を削除する。

    • 論理ホスト名\JP1CONSOLEMANAGER\]キー

      jbsunsetcnf -h 論理ホスト名 -c JP1CONSOLEMANAGER

    • 論理ホスト名\JP1SCOPE\]キー

      jbsunsetcnf -h 論理ホスト名 -c JP1SCOPE

    • 論理ホスト名\JP1CONFIG\]キー

      jbsunsetcnf -h 論理ホスト名 -c JP1CONFIG

  5. JP1/IM - Managerの共有ファイル,共有フォルダを削除する。

  6. クラスタソフトから,論理ホストのJP1/IM - Managerの設定を削除する。

  7. 実行系/待機系のマシンで次のコマンドを実行して論理ホストのJP1/IM - Managerのサービスを削除する。

    spmsetsvccon -d -h 論理ホスト名