Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド


5.12.1 定義ファイルを作成する

ユーザー独自のイベント属性を表示する際,イベント拡張属性定義ファイルおよびオブジェクトタイプ定義ファイルを作成する必要があります。ここでは,それぞれのファイルについて説明します。

〈この項の構成〉

(1) イベント拡張属性定義ファイル

イベント拡張属性定義ファイルでは,表示したい独自イベントに設定されているイベント属性のうち,詳細情報として表示したいイベント属性だけを定義します。基本属性,および拡張属性の共通情報部分は自動的に設定されるため,定義の必要はありません。固有情報部分だけを定義します。イベント拡張属性定義ファイルの格納先を次に示します。

Windowsの場合

Consoleパス\conf\console\attribute\

クラスタ運用の場合は,共有フォルダ\jp1cons\conf\console\attribute\となります。

UNIXの場合

/etc/opt/jp1cons/conf/console/attribute/

クラスタ運用の場合は,共有ディレクトリ/jp1cons/conf/console/attribute/となります。

定義の反映時期

JP1/IM - Managerを再起動したあとに有効になります。

イベント拡張属性定義ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「イベント拡張属性定義ファイル」(2. 定義ファイル)を参照してください。

なお,JP1/IMには,イベント拡張属性定義ファイルの記述内容をチェックするためのコマンド「jcoattrfcheck」が用意されています。このコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jcoattrfcheck」(1. コマンド)を参照してください。

定義例

前述の「SAMPLE」というアプリケーションが発行する独自イベントについてイベント拡張属性定義ファイルに定義をする例を示します。この定義ファイルでは,一つのアプリケーションが発行するすべてのJP1イベントの属性をまとめて定義します。この例では,SAMPLEアプリケーションが発行するイベントID 00000001および00000002のJP1イベントの属性をまとめて記述してあります。

この例では次のファイル名を使用します。

company_sample_attr_ja.conf

このファイル名は,「company」という会社のSAMPLEアプリケーションであることを表します。

イベント拡張属性定義ファイルの定義例を次に示します。

図5‒1 イベント拡張属性定義ファイルの定義例

[図データ]

(2) オブジェクトタイプ定義ファイルの作成

オブジェクトタイプ定義ファイルには,表示したい独自イベントの拡張属性値,およびJP1/IM - Viewの画面([重要イベント定義]画面,[イベント取得条件設定]画面など)の[オブジェクトタイプ]および[登録名タイプ]に表示される項目を定義します。この定義ファイルは,JP1イベントの詳細情報を表示するために必要です。オブジェクトタイプ定義ファイルの格納先を次に示します。

Windowsの場合

Consoleパス\conf\console\object_type\

クラスタ運用の場合は,共有フォルダ\jp1cons\conf\console\object_type\となります。

UNIXの場合

/etc/opt/jp1cons/conf/console/object_type/

クラスタ運用の場合は,共有ディレクトリ/jp1cons/conf/console/object_type/となります。

反映時期

JP1/IM - Viewを再起動したあとに有効になります。

オブジェクトタイプ定義ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「オブジェクトタイプ定義ファイル」(2. 定義ファイル)を参照してください。

定義例

前述の「SAMPLE」というアプリケーションが発行する独自イベントについてオブジェクトタイプ定義ファイルに定義をする例を示します。この例では,ROOT_OBJECT_TYPEとOBJECT_TYPEに新しい定義を追加しているので,オブジェクト定義ファイルに定義する必要があります。

この例では次のファイル名を使用します。

company_sample_obj.ja

このファイル名は,「company」という会社のSAMPLEアプリケーションであることを表します。

オブジェクトタイプ定義ファイルの定義例を次に示します。

[ObjectType]

# 拡張属性値, リスト表示文字列, コメント

ROOT_SAMPLE, ROOT_SAMPLE //サンプルのルートオブジェクト名

SAMPLE, SAMPLE //サンプルのオブジェクト名

[End]