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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド


5.11 固有の拡張属性の表示および指定の設定

[イベントコンソール]画面のイベント一覧や[イベント詳細]画面に固有の拡張属性を任意の項目名で表示したり,イベント条件に固有の拡張属性を任意の項目名で指定したりするための設定手順を説明します。

  1. イベント拡張属性定義ファイル(拡張ファイル)のファイル名を変更する。

    JP1/IM - Managerをインストールすると,イベント拡張属性定義ファイル(拡張ファイル)のテンプレートとなるファイルが格納されます。イベント拡張属性定義ファイル(拡張ファイル)は,JP1/IM - Managerの動作言語ごとに定義します。該当する言語のファイル名から先頭の「template_」を削除して,ファイル名を変更します。

    イベント拡張属性定義ファイル(拡張ファイル)の格納先を次に示します。

    表5‒8 イベント拡張属性定義ファイル(拡張ファイル)の格納先

    OS

    格納先

    Windows

    物理ホスト

    Consoleパス\conf\console\attribute\extend

    論理ホスト

    共有フォルダ\JP1Cons\conf\console\attribute\extend

    UNIX

    物理ホスト

    /etc/opt/jp1cons/conf/console/attribute/extend

    論理ホスト

    共有ディレクトリ/jp1cons/conf/console/attribute/extend

    動作言語ごとのファイル名と変更後のファイル名を次に示します。

    表5‒9 イベント拡張属性定義ファイル(拡張ファイル)のファイル名

    言語

    格納されているファイル名

    変更後のファイル名

    日本語

    template_extend_attr_ja.conf

    extend_attr_ja.conf

    英語

    template_extend_attr_en.conf

    extend_attr_en.conf

    中国語

    template_extend_attr_zh.conf

    extend_attr_zh.conf

  2. 拡張属性定義ファイル(拡張ファイル)を編集する。

    JP1/IM - Managerのイベント拡張属性定義ファイル(拡張ファイル)に,固有の拡張属性の項目名を定義します。編集が必要なパラメーターを次に示します。

    attr name="E.属性名",  title="項目名";

    定義例を次に示します。

    @encode UTF-8
    @file type="extended-attributes-definition", version="0300";
    @define-block type="event-attr-def";
    attr name="E.SYSTEM",  title="システム名";
    attr name="E.ROLE ",   title="サーバ用途";
    @define-block-end;

    イベント拡張属性定義ファイル(拡張ファイル)の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「イベント拡張属性定義ファイル(拡張ファイル)」(2. 定義ファイル)を参照してください。

    なお,JP1/IMには,イベント拡張属性定義ファイル(拡張ファイル)の記述内容をチェックするためのコマンド「jcoattrfcheck」が用意されています。このコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jcoattrfcheck」(1. コマンド)を参照してください。

  3. jco_spmd_reloadコマンドを実行して,イベント拡張属性定義ファイル(拡張ファイル)をJP1/IM - Managerに反映する。

    JP1/IM - Managerが起動している場合は,jco_spmd_reloadコマンドを実行して,イベント拡張属性定義ファイル(拡張ファイル)をJP1/IM - Managerに反映してください。JP1/IM - Managerが起動していない場合は,JP1/IM - Managerが起動するタイミングで反映されます。

    jco_spmd_reloadコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jco_spmd_reload」(1. コマンド)を参照してください。

  4. JP1/IM - ViewからJP1/IM - Manager(セントラルコンソール)にログインする。

    JP1/IM - ViewからJP1/IM - Manager(セントラルコンソール)にログインすると,JP1/IM - Managerに定義したイベント拡張属性定義ファイル(拡張ファイル)の内容がJP1/IM - Viewの画面に反映されます。JP1/IM - Managerにイベント拡張属性定義ファイル(拡張ファイル)を反映したタイミングで,JP1/IM - Viewを接続している場合は,JP1/IM - Viewの再起動が必要です。

なお,ここで設定した固有の拡張属性の項目名をイベント一覧に表示するには,[ユーザー環境設定]画面で表示項目に追加する必要があります。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 運用ガイド」の「6.9.1 JP1イベントの固有の拡張属性を表示する(固有の拡張属性表示)」を参照してください。

メモ

イベント拡張属性定義ファイル(拡張ファイル)に固有の拡張属性を定義した場合,イベントレポート出力でCSV出力する際に,基本属性,共通の拡張属性,およびIM属性と同じように1件の固有の拡張属性に一つの列を割り当てて出力できます。1件の固有の拡張属性に一つの列を割り当てて出力する機能を有効にするかどうかは,イベントレポート出力環境定義ファイル(evtreport.conf)のPROGRAM_SPECIFIC_EX_ATTR_COLUMNパラメーターで指定します。なお,新規にインストールした場合は有効です。10-50以前からバージョンアップした場合は無効です。必要に応じて,イベントレポート出力環境定義ファイルを設定してください。

イベントレポート出力環境定義ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「イベントレポート出力環境定義ファイル(evtreport.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。