4.8　業務影響アイコンの設定

統合オペレーション・ビューアーの［業務フロー］タブでは，ルートジョブネット間のつながりを確認することによって，先行ルートジョブネットに問題が発生した際の後続ルートジョブネットへの影響範囲を把握できます。ただし，先行ルートジョブネットで実行に失敗したジョブによっては，後続のルートジョブネットに影響しない場合もあります。このため，ルートジョブネット間のつながりに，先行ルートジョブネットの障害が後続のルートジョブネットに影響するかどうかを，アイコン（業務影響アイコン）で表示します。

後続ルートジョブネットへ影響があるかどうかは，先行ルートジョブネットの連携ユニットのステータスの取得によって判定されます。業務影響アイコンは，ツリーで選択したIM管理ノードが先行ルートジョブネット，または後続ルートジョブネットに当たる関連情報に対して表示されます。影響がない場合は，アイコンは表示されません。

表示される業務影響アイコンの種類と表示条件を次の表に示します。

表4‒3　業務影響アイコンの種類と表示条件

業務影響アイコン	表示条件
（影響あり）	先行ルートジョブネットの連携ユニットのステータスがエラーで終了している場合，または未実行終了の場合
（影響の確認時にエラーが発生した）	次のどれかの条件に合致した場合 JP1/AJS - Managerからの情報取得に失敗した 先行ユニットに指定されたユニットがJP1/AJS - Manager上に存在しない，またはユニットが実行登録されていない 影響情報を取得するルートジョブネット間の関連数が最大数を超えた 最大数の設定については，JP1/AJSのマニュアルを参照してください。
（影響の有無が不明）	次のどれかの条件に合致した場合 先行または後続のルートジョブネットが12-10より前のバージョンのJP1/AJS - Manager配下のルートジョブネットである IM管理ノードリンク定義ファイル（imdd_nodeLink_def.conf）に定義した関連に，連携ユニット情報が指定されていない 先行ルートジョブネットがUNKNOWNノードである

一つのルートジョブネット間のつながりに対して複数のユニット情報が存在し，それぞれへの影響が異なる場合は，（影響あり），（影響の確認時にエラーが発生した），（影響の有無が不明），表示なしの順位で表示されます。

アイコンを表示するかどうかは，インテリジェント統合管理基盤定義ファイル（imdd.properties）のjp1.imdd.gui.linkedUnit.impact.unKnownDisplayプロパティで設定します。デフォルトは表示する設定です。表示しない設定とした場合は，空欄が表示されます。

連携ユニットの情報は，IM管理ノードリンク定義ファイル（imdd_nodeLink_def.conf）のvalueパラメーターのunitで設定します。JP1/IM - Manager（インテリジェント統合管理基盤）を12-00からバージョンアップした場合は，typeパラメーターの種別がrootJobnetExecutionOrder（ルートジョブネット実行順序）のリンク定義に，valueパラメーターのunitの定義の追加が必要です。定義が追加されていない場合は，アイコンまたは空欄が表示されます。

詳細については，マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「IM管理ノードリンク定義ファイル（imdd_nodeLink_def.conf）」（2.　定義ファイル）および「インテリジェント統合管理基盤定義ファイル（imdd.properties）」（2.　定義ファイル）を参照してください。

ページの先頭へ