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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


13.11.6 システム構成

通信暗号化機能を使用すると,ビューアーホストとマネージャーホストの通信データの機密性を確保できます。通信暗号化機能を使用した場合の,推奨するシステム構成を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 基本のシステム構成

エージェント,および認証サーバのJP1/Baseはバージョン11以前としバージョン10以前との混在環境をサポートします。

図13‒40 基本構成

[図データ]

(2) 複数のマネージャーホストに接続するシステム構成

1台のビューアーホストで2台のビューアーを起動し,1台のビューアーは通信暗号化機能が有効のマネージャーホストに接続し,もう1台のビューアーは通信暗号化機能が無効のマネージャーホストに接続する場合のシステム構成を次に示します。

図13‒41 複数のマネージャーホストに接続する構成

[図データ]

JP1/IM - Viewで通信を暗号化するホストとしないホストを設定します。設定方法については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「非暗号化通信ホスト設定ファイル(nosslhost.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。

ビューアーホストと通信暗号化機能が無効のマネージャーホスト間の通信データの機密性を確保する場合は,ファイアウォールやVPNなどで物理的,ネットワーク的にセキュアな環境にし,アンセキュアな環境のビューアーホストからのマネージャーホストへの非暗号化通信はファイアウォールなどで通信できないようにします。

(3) 複数のビューアーホストが接続するシステム構成

マネージャーホストはビューアーホストと非暗号化通信を許可しないため,バージョン10以前のJP1/IM - Viewとの混在環境はサポートしません。

図13‒42 複数のビューアーホストが接続する構成

[図データ]

(4) マネージャーホストとビューアーホストの階層構成

拠点または中継マネージャーホストで通信暗号化機能が無効の場合,ビューアーホストとの通信は暗号化されません。

通信データの機密性を確保する際は,ファイアウォールやVPNなどで物理的,ネットワーク的にセキュアな環境にします。アンセキュアな環境のビューアーホストからの通信はすべて暗号化し,非暗号化通信はファイアウォールなどで通信できないようにします。また,非暗号化通信するビューアーホストはセキュアな環境に配置します。

図13‒43 マネージャーを階層化している構成

[図データ]

(5) マネージャーホストと認証サーバの構成

マネージャーホストと認証サーバ間の通信を暗号化する場合は認証サーバの認証圏を考慮してください。