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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


8.4.9 JP1/Baseのプロセス管理

JP1/Baseのプロセス管理機能は,JP1/Baseを構成するプロセスの起動や停止を制御する基盤機能です。また,これらの機能の動作状態を確認したり,定義情報の再読み込みをしたりする場合の指示もプロセス管理機能によって制御されています。

JP1/Baseのプロセス管理は,次の機能を対象としています。

なお,イベントサービス,イベント変換機能,および統合トレース機能は,プロセス管理とは独立して動作しています。詳細は,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

プロセス管理機能のコマンドには次のものがあります。

表8‒13 プロセス管理機能のコマンド

機能

コマンド

説明

JP1/Baseの起動

(内部コマンド)

jbs_spmd(UNIX限定)

JP1/Baseの起動・停止を制御する内部コマンドです。

プロセス管理で管理する機能が対象です。

JP1/Baseのプロセス管理の起動・停止は,直接これらのコマンドを実行せずに,Windowsの場合はWindowsサービスを,UNIXの場合は起動・停止コマンド(jbs_startコマンド,jbs_stopコマンド)を使ってください。

JP1/Baseの停止

(内部コマンド)

jbs_spmd_stop

JP1/Baseの動作確認

jbs_spmd_status

プロセス管理で管理する機能の動作状態を確認します。

JP1/Baseの定義情報の再読み込み

jbs_spmd_reload

プロセス管理で管理する機能の定義情報を変更したときに,変更内容を読み込んで有効にします。

また,JP1/Baseの障害の検知と対策を支援するために,次の機能を提供しています。

この機能は,プロセス管理機能が管理しているプロセスが対象で,JP1/Base 07-00以降でサポートされています。

重要

異常終了時の再起動設定は,クラスタ運用時には設定しないでください。JP1/Baseの障害時はプロセス再起動の機能も障害の影響を受けるおそれがあります。クラスタ運用時に再起動をしたい場合は,より確実に再起動を制御するためにJP1/Base外部のクラスタソフトから再起動を制御してください。

表中のコマンドやプロセス管理の障害対策については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のインストールとセットアップの章の,JP1/Baseの障害に備えた設定に関する説明を参照してください。