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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


7.6.2 収集できるログ情報とリモート監視の接続方法

リモートの監視対象ホストから収集できるリモート監視のログ情報,およびリモート監視のための接続方法を次の表に示します。

なお,ホスト情報収集では,接続の確認とホスト情報をWMIとNetBIOS(NetBIOS over TCP/IP)の接続から収集しているため,リモート監視ホストのエージェントの条件として,WMIとNetBIOS(NetBIOS over TCP/IP)に接続できることを前提としています。そのため,イベントログだけを収集する際でも,WMIの接続に加えて,NetBIOS(NetBIOS over TCP/IP)の接続もできるようにしてください。

表7‒39 ログ情報とリモート監視の接続方法

JP1/IM - ManagerをインストールしているホストのOS

監視対象ホストのOS

ログ情報

接続方法

Windows

Windows

ログファイル

NetBIOS(NetBIOS over TCP/IP)

イベントログ

WMI

UNIX

ログファイル

SSH

UNIX

Windows

UNIX

ログファイル

SSH

(凡例) −:該当しない

SSHの認証

SSHの認証には,公開鍵認証方式を使用します。

公開鍵認証の概念について,次の図に示します。なお,JP1/IM - ManagerのOSがWindowsの場合,実際の鍵の作成はUNIXの監視対象ホストで実施します。図では説明を省略します。

図7‒45 公開鍵認証の概念図

[図データ]

なお,クラスタシステムでの公開鍵認証には,実行系ノードと待機系ノードで共通の鍵を使用する方法と別々の鍵を使用する方法があります。

実行系ノードと待機系ノードで共通の鍵を使用する場合は,実行系ノードの鍵ファイルを待機系ノードの鍵ファイルに上書きコピーします。共通の鍵を使用する場合の概念について,次の図に示します。

図7‒46 公開鍵認証の概念図(実行系ノードと待機系ノードで共通の鍵を使用する場合)

[図データ]

実行系ノードと待機系ノードで別々の鍵を使用する場合は,実行系ノードの鍵ファイルと待機系ノードの鍵ファイルの両方をリモートの監視対象ホストに登録します。別々の鍵を使用する場合の概念について,次の図に示します。

図7‒47 公開鍵認証の概念図(実行系ノードと待機系ノードで別々の鍵を使用する場合)

[図データ]