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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


7.2.6 システムの階層構成の反映

IM構成管理では,編集した構成定義情報のエージェント構成を,システムの階層構成内のエージェントに反映します。

エージェント構成の場合,システムの階層構成の反映方式として,次に示す方式があります。

システムの階層構成の各反映方式の設定方法は次のとおりです。

なお,JP1/Baseの構成定義情報の配布方式の詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。業務グループの参照・操作制限機能の設定については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド」の「5.19 業務グループの参照・操作制限の設定」を参照してください。共通定義情報のAPPLY_CONFIG_TYPEの設定については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「IM構成反映方式設定ファイル(jp1cf_applyconfig.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。

システムの階層構成を定義し,統合マネージャーと拠点マネージャーの間で,システムの階層構成の同期を取ったあとにエージェント構成を反映したときは,拠点マネージャー配下の情報はクリアされます。再度,システムの階層構成の同期を取ってください。

〈この項の構成〉

(1) システムの階層構成の反映方法

システムの階層構成の構成定義情報は,次の方法で反映します。

なお,システムの階層構成を反映するには,更新権を取得する必要があります。詳細については,「7.2.5(1) 更新権の取得」を参照してください。

(2) IM構成管理によるシステムの階層構成の反映の流れ

IM構成管理によるシステムの階層構成の反映の流れを,次の図に示します。

図7‒13 IM構成管理によるシステムの階層構成の反映の流れ

[図データ]

なお,エージェント構成の反映を実行すると,IM構成管理が動作するホストで構成定義ファイル(jbs_route.conf)が上書き保存されます。反映前の構成定義ファイル(jbs_route.conf)を保存する場合は,事前に,ファイル名を変更するなどして,バックアップを取っておく必要があります。

エージェント構成の反映を実行すると,IM構成管理が動作するマネージャーでjbsrt_distribコマンドが実行されます。この場合,システムの階層構成内の全エージェントに対して,構成定義情報の削除が実行されたあと,編集済みの構成定義情報が配布されます。そのため,同一のエージェントを複数のマネージャーホストから監視することはできません。

また,リモート監視構成の反映では,リモートの監視対象ホストに対してIM構成種別に「リモート」を追加します。

システムの階層構成を反映できないエージェントやリモートの監視対象ホストがあった場合は,反映できなかったホスト名がダイアログに表示されます。

システムの階層構成の反映結果は,ダイアログに表示されます。また,反映を実行したあとのシステムの階層構成は,[IM構成管理]画面の[IM構成]ページで確認できます。反映に失敗した場合,[IM構成]ページで,ツリー表示領域のホストアイコンに,エラーの状態を示すアイコンが表示されます。詳細は,[IM構成]ページのノード情報表示領域で[基本情報]ボタンをクリックすると参照できます。