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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


5.11.5 セントラルスコープのデータベース

セントラルスコープのデータベースには,監視オブジェクトDBと,ホスト情報DBがあります。

セントラルスコープのデータベースの情報は,次の表に示すコマンドにより取得,反映ができます。

表5‒11 データベース情報の取得,反映コマンド

コマンド名

使用目的

jcsdbexportコマンド

監視オブジェクトDBの情報取得

jcsdbimportコマンド

監視オブジェクトDBへの情報反映

jcshostsexportコマンド

ホスト情報DBの情報取得

jcshostsimportコマンド

ホスト情報DBへの情報反映

jcsxxexportコマンドを利用してDB情報を確認したり,jcsxxexportコマンド,jcsxximportコマンドを併用して,ほかのサーバに環境を移行したりできます。

セントラルスコープのツリー構成情報,および監視オブジェクトの状態変更条件をほかのサーバに移行する方法を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) コマンド(jcsdbexportおよびjcsdbimport)を使用して移行する方法

  1. 移行元のサーバでjcsdbexportコマンドを実行します。

    監視オブジェクトDBの保管情報がツリー構成ファイルとしてローカルにファイル出力されます。

    ファイルに出力される情報は,監視ツリー構成情報,共通イベント監視条件,およびビジュアル監視画面構成情報です。

  2. 出力されたファイルを移行先のサーバに転送します。

  3. 移行先のサーバでjcsdbimportコマンドを実行します。

    移行元サーバの監視オブジェクトDBのデータが移行先サーバに反映されます。

jcsdbexportコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jcsdbexport」(1. コマンド)を参照してください。

jcsdbimportコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jcsdbimport」(1. コマンド)を参照してください。

(2) GUIを使用して移行する方法

  1. 移行元のサーバで[監視ツリー(編集中)]画面から[ファイル]−[ツリーを保存]を選択し,出力されたCSVファイルを保存します。

    CSVファイルに出力される情報は,現在表示中のツリーの監視ツリー構成情報,および共通イベント監視条件です。ビジュアル監視画面構成情報は出力されません。なお,[サーバのツリーを更新]をしていない変更も出力されます。

  2. 出力されたCSVファイルを移行先のサーバに転送します。

  3. 移行先のサーバで[監視ツリー(編集中)]画面から[ファイル]−[ツリーを開く]を選択し,CSVファイルの内容を読み込みます。

  4. 移行先のサーバで[監視ツリー(編集中)]画面から[ファイル]−[サーバのツリーを更新]を選択します。

    移行元サーバの監視オブジェクトDBのデータが移行先サーバに反映されます。

(3) セントラルスコープのツリー構成情報および監視オブジェクトの状態変更条件をほかのサーバに移行する場合の注意事項