Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


5.2.4 イベント発行条件

監視ノードは,状態が変わったときにJP1イベントを発行できます。

イベント発行条件には,監視ノードが,どの状態に変わったときにJP1イベントを発行するかを定義します。ただし,状態が「初期状態」に変わったときには,JP1イベントを発行できません。

発行されるJP1イベントは,イベントID=00003FB0 です。

このJP1イベントの詳細は次のとおりです。この情報はマニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「3. JP1イベント」から引用したものです。

表5‒3 イベントID:00003FB0の詳細(リファレンスから引用)

属性種別

項目

属性名

内容

基本属性

発行元イベントサーバ名

SOURCESERVER

イベントが発行されたイベントサーバ名。

メッセージ

MESSAGE

KAVB7900-Iのメッセージ

拡張属性

共通情報

重大度

SEVERITY

Information

プロダクト名

PRODUCT_NAME

/HITACHI/JP1/IM/SCOPE

オブジェクトタイプ

OBJECT_TYPE

SERVICE

オブジェクト名

OBJECT_NAME

IM_CS

事象種別

OCCURRENCE

STATUS_CHANGE

固有情報

監視ノードID

MON_NODE_ID

監視ノードのID

監視ノード種別

MON_NODE_NAME

監視ノードの名称

監視ノードの状態※1

MON_NODE_STATUS

監視ノードのStatusID

状態変更の元となったJP1イベントの情報※2

属性名

属性値(基本属性にはJCS_B_が,拡張属性にはJCS_E_の接頭字が付加される)。

注※1 「監視ノードの状態(E.MON_NODE_STATUS)」には,JP1イベントを発行した監視ノードの状態が,StatusIDと呼ぶ次の数値により格納されます。

例えば,監視ノードの状態が緊急に変化した時に発行されたJP1イベントは,監視ノードの状態(E.MON_NODE_STATUS)=800になります。

注※2 「状態変更の元となったJP1イベントの情報」は,JP1/IM - Viewで確認することはできません。なお,「状態変更の元となったJP1イベントの情報」には,状態変更の契機となったJP1イベントの情報が属性名-属性値の組み合わせですべて格納されます。この結果,00003FB0がJP1イベントの最大値(10,000バイト)を超えた場合,最大値を超えない分だけ,状態変更の契機となったJP1イベントの情報を格納します。また,拡張属性が100個を超える場合も,100個以内に収まる範囲内でJP1イベントの情報を格納します。属性名が26文字までの属性が格納されます。27文字以上の属性名の属性は格納されません。

監視ノードごとの自動アクションをするには

監視ノードの状態変更によって,自動アクションをするには,次のようにします。

このとき,監視ノードの状態を変更する契機になったJP1イベントの情報は,表の「状態変更の元となったJP1イベントの情報」にあるように,イベントID=00003FB0のJP1イベントに含まれています。例えば,元のイベントのメッセージ(B.MESSAGE)は,E.JCS_B_MESSAGEという属性名で使用できます。