Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


3.4.2 対処済み連動機能

対処済み連動機能は,管理オブジェクトに関連したJP1イベントの対処状況に応じて,管理オブジェクトの状態を自動的に変更する機能です。セントラルコンソールや統合オペレーション・ビューアーのイベントビュー,jcochstatコマンドでの管理オブジェクトに関連するJP1イベントの対処状況に連動して,監視オブジェクトの状態が変わります。

管理オブジェクトに関連するJP1イベントの対処状況の変更によって,管理オブジェクトの状態が変更される例を,以降で説明します。

なお,JP1イベントが集約イベントの場合は,集約開始イベントの対処状況が表示されます。集約開始イベントの対処状況だけでなく,すべての繰り返しイベントの対処状況を「対処済」に変更しないと,ステータスは変更されません。

〈この項の構成〉

(1) 管理オブジェクトに関連するJP1イベントが一つ,かつ対処状況を「対処済」以外から「対処済」に変更した場合

管理オブジェクトのステータスが,関連するJP1イベントによって評価されたステータスから「正常」に変更となります。

図3‒9 JP1イベントが一つ,かつ対処状況を「対処済」以外から「対処済」に変更した場合の例

[図データ]

(2) 管理オブジェクトに関連するJP1イベントが一つ,かつ対処状況を「対処済」から「対処済」以外に変更した場合

管理オブジェクトのステータスが,「正常」から関連するJP1イベントによって評価されたステータスに変更となります。

図3‒10 JP1イベントが一つ,かつ対処状況を「対処済」から「対処済」以外に変更した場合の例

[図データ]

(3) 管理オブジェクトに関連するJP1イベントが2つ以上,かつ関連するJP1イベントの一部の対処状況を「対処済」以外から「対処済」に変更した場合

管理オブジェクトのステータスが,関連する複数のJP1イベントによって評価されたステータスから,対処状況が「対処済」となったJP1イベント以外によって再評価されたステータスに変更となります。

図3‒11 JP1イベントが2つ以上,かつ関連するJP1イベントの一部の対処状況を「対処済」以外から「対処済」に変更した場合の例

[図データ]

(4) 管理オブジェクトに関連するJP1イベントが2つ以上,かつ関連するJP1イベントの一部の対処状況を「対処済」から「対処済」以外に変更した場合

管理オブジェクトのステータスが,関連する複数のJP1イベントによって評価されたステータスから,対処状況が「対処済」以外となったJP1イベントを含めて再評価されたステータスに変更となります。

図3‒12 JP1イベントが2つ以上,かつ関連するJP1イベントの一部の対処状況を「対処済」から「対処済」以外に変更した場合

[図データ]