3.1.2　インテリジェント統合管理基盤による監視の処理の流れ

JP1/AJSと連携した場合を例に，インテリジェント統合管理基盤による監視の処理の流れを説明します。

図3‒2　インテリジェント統合管理基盤による監視の処理の流れ

図中の番号に従って説明します（図中の丸付き番号は，次に示す番号にそれぞれ対応しています）。

1. システムの稼働状況に赤色で表示された障害発生個所をクリックします。

2. ［業務フロー］タブに，障害発生個所のルートジョブネットとそれに関連するルートジョブネットのつながりが表示されます。後続ジョブへの影響の有無はアイコンで表示されます。アイコンをクリックします。

3. ［連携ユニット］ダイアログで，先行ルートジョブネットの障害が後続ルートジョブネットに影響するかどうか，ジョブの連携予定日時を確認します。

   必要に応じて，JP1/AJS3 - Web Consoleの［モニター］画面を起動し，詳細を確認します。

4. ［関連ノード］タブで，障害が発生したノードの関連を確認します。

   ノード間の関連をプロパティで確認します。

   必要に応じて，JP1/AJS3 - Web Consoleを起動し，詳細を確認します。

5. ［業務フロー］タブまたは［関連ノード］タブのイベント一覧で，確認するイベントを選択し，詳細を確認します。

   イベント詳細で，メッセージとガイド（対処方法）を確認します。

6. ［トレンド］タブを選択し，スケジューラーサービスの稼働状況を確認します。

   JP1/AJS - Managerや実行先エージェントのノードを選択し，トレンド情報を比較することで，障害の要因を切り分けます。

このように，関連する情報を相互に確認しながら，システムの状態を一元監視できます。

また，上記と同じ条件の場合でも，IM管理ノードに提案定義情報が設定されているときは，次のような処理の流れでシステムの障害に対処できます。

図3‒3　インテリジェント統合管理基盤による監視の処理の流れ（提案機能を使用した場合）

図中の番号に従って説明します（図中の丸付き番号は，次に示す番号にそれぞれ対応しています）。

1. システムの稼働状況に，（提案アイコン）が表示された赤色の障害発生個所をクリックします。

   ［提案］タブの［提案一覧］領域に，定義された提案の一覧がバー形式（［提案バー］）で表示されます。

2. ［提案］ボタンをクリックします。

   インテリジェント統合管理基盤サーバが提案定義情報の条件を判定し，条件に合致した［提案バー］が活性化します。提案内容の中から業務の影響範囲や緊急性を基に，どの対処アクションを実施するかを判断します。

   • 提案を実行する場合は，手順3.に進みます。

   • 提案を実行する前に提案の詳細を確認する場合は，［提案バー］をクリックします。［提案詳細］領域が表示されます。手順4.に進みます。

3. ［提案一覧］領域で，［実行］ボタンをクリックします。

   提案が実行されます。

4. 提案活性条件の成立の状態や実行する対処アクションの説明，前回の実行結果などの提案の詳細を確認します。

5. 提案活性条件の詳細を確認する場合は［条件詳細表示］ボタンをクリックします。

   ［条件詳細］画面が表示されます。

6. AND条件の配列で定義された提案が活性化するための条件である提案活性条件群ごとの，判定結果を確認します。

   ［閉じる］ボタンをクリックして画面を閉じます。

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