7.6.9 リモートでログファイルやイベントログを監視する場合の注意事項
- 〈この項の構成〉
(1) リモート監視で必要な修正プログラム
次に示す修正プログラムを適用していない環境では,リモート監視に失敗することがあります。下記Webサイトを参照のうえ適用を検討してください。
-
マネージャー向け修正プログラム
http://support.microsoft.com/kb/2391536/
また,これらの情報は日々更新されています。最新の情報は以下のWebサイトでご確認ください。
http://support.microsoft.com/
(2) システム共通設定のIMホストアカウントに関する注意事項
JP1/IM - ManagerホストがWindows Server 2012,Windows Server 2012 R2,またはWindows Server 2016の場合,IMホストアカウントには以下のいずれかを指定してください。
-
UAC機能が有効の場合:
JP1/IM - ManagerホストのBuilt-in Administrator
-
UAC機能が無効の場合:
JP1/IM - ManagerホストのAdministratorsグループに所属するユーザー※
注※ Windows Server 2012,Windows Server2012 R2,またはWindows Server 2016の場合は,ローカルセキュリティポリシーの「ユーザー アカウント制御: 管理者承認モードですべての管理者を実行する」を無効にする必要があります。
ローカルセキュリティポリシーの変更の影響についてはOSに確認をお願いします。
(3) 監視対象ホストで必要となるパッケージについての注意事項
ログデータを収集するために次のパッケージが必要になります。次に示したバージョンは,リモートのログファイル監視に必要なバージョンとなります。SSH固有の修正が含まれる可能性があるため,最新版のご利用を検討ください。
ソフトウェア名 |
OS名 |
パッケージ名 |
デフォルト |
---|---|---|---|
HP-UX Secure Shell |
HP-UX 11i V3サーバ(IPF) |
|
○ |
SunSSH |
Solaris 10(x86) Solaris 10(x64) |
|
○ |
Solaris 10(SPARC) |
|
○ |
|
Solaris 11(SPARC) |
|
○ |
|
OpenSSH |
AIX V6.1 |
|
× |
AIX V7.1 |
|
× |
|
AIX V7.2 |
|
× |
|
OpenSSH |
Red Hat Enterprise Linux 6(x86) |
|
○ |
Red Hat Enterprise Linux 6(64-bit x86_64) |
|
○ |
|
Red Hat Enterprise Linux Server 7(64-bit x86_64) |
|
○ |
|
CentOS 6(x86) |
|
− |
|
CentOS 6(x64) |
|
− |
|
CentOS 7(x64) |
|
− |
|
SUSE Linux Enterprise Server 12 (x64) |
|
− |
|
Oracle Linux 6(x86) |
|
− |
|
Oracle Linux 6(x64) |
|
− |
|
Oracle Linux 7(x64) |
|
− |
- (凡例)
-
○:OSのセットアップ時にデフォルトでインストールされる
×:OSのセットアップ時にデフォルトでインストールされない
−:OSインストール後に,ソフトウェアまたはパッケージがインストールされているか確認する必要がある
(4) OpenSSH 4.6p1 以前の OpenSSH を使用する場合
OpenSSH 4.6p1 以前の OpenSSH を使用する場合,監視対象ホストのシステムログに以下のエラーが出力される場合がありますが,本エラーによるJP1/IM-Manager の動作への影響はございません。
出力されるシステムログ
error: channel 0: chan_read_failed for istate 3
本エラーを出力しないようにするためには,OpenSSH 4.7p1 以降を使用してください。
(5) クラスタ環境上のJP1/IM - Managerでリモート監視を実行した場合
クラスタ環境上のJP1/IM - Managerでリモート監視を実行した場合,フェールオーバー中に発生したメッセージの監視を行なうことはできません。
(6) リモート監視の監視対象ホストの名前解決について
リモート監視の監視対象ホストの名前解決にはOSの設定が使用されます。JP1/Baseのjp1hosts,jp1hosts2は使用されません。
(7) リモートログファイル監視について
リモートログファイル監視で,シンボリックリンク,およびハードリンクのファイルの監視はできません。