12.3.3 dbchangepassword.bat(データベースのパスワード変更)
(1) 機能
JP1/DH - Serverが使用するデータベースのパスワードの変更を行います。
本コマンドでパスワードに指定できる文字は,半角英数字と以下の記号です。※
& | < > ( ) % ^ ; , ’\ ! ? # $ ~ - = @ + * . /
- 注※
-
これらの文字以外を使用したパスワードに変更しないように注意してください。使用してしまった場合,その後のパスワード変更ができなくなることがあります。
なお,パスワード変更後は必ず以下の設定ファイル,バッチファイルを変更してください。
-
digikatsuwide.xml
- ファイルパス
-
<インストール先フォルダ>\misc\digikatsuwide\digikatsuwide\WEB-INF\digikatsuwide.xml
- 変更内容
<persistence> <database> <password>変更後のパスワード</password> </database>
- (例)
<persistence> <database> <password>Dh8%7uK0(z$a</password> </database>
-
dbcreate.bat
- ファイルパス
-
<インストール先フォルダ>\setup_util\dbcreate.bat
- 変更内容
set PGPASSWORD=変更後のパスワード
- (例)
set PGPASSWORD=Dh8%7uK0(z$a
(2) 実行者
ビルトインAdministratorユーザまたはAdministrators権限を持つ管理者ユーザが,コマンドプロンプトから実行します。※
- 注※
-
コマンドは直接実行せず,コマンドプロンプトから実行してください。
(3) 形式
dbchangepassword.bat 変更前パスワード 変更後パスワード
(4) 引数
- 変更前パスワード
-
変更前のパスワードを指定します。
次の文字を使用する場合は「^」でエスケープし,かつダブルクォートで囲んで指定してください。
& | < > ( ) % ^ ; , '\
- 変更後パスワード
-
変更後のパスワードを指定します。
次のどれか文字を使用する場合は「^」でエスケープし,かつダブルクォートで囲んで指定してください。
& | < > ( ) % ^ ; ,
また,次のどちらかの文字を使用する場合は「\」でエスケープしてください。
' \
(5) 実行結果
データベースのパスワードが変更されます。
(6) リターンコード
リターンコード |
意味 |
事象発生後の動作 |
発生条件 |
---|---|---|---|
0 |
正常 |
− |
パスワードの変更が正常に行われた |
4 |
警告 |
コマンドの処理を中断 |
パスワードの変更確認応答で,コマンドの実行を中止した |
8 |
警告 |
コマンドの処理を中断 |
引数を指定していない |
16 |
警告 |
コマンドの処理を中断 |
引数の数が正しくない |
32 |
エラー |
コマンドの処理を中断 |
パスワードの変更に失敗した |
(7) 出力メッセージ(出力先:stdout)
項番 |
メッセージ |
リターンコード |
事象発生後の動作 |
オペレータの取るべき処置 |
発生条件 |
---|---|---|---|---|---|
1 |
DBのパスワードを ****** に変更します。よろしいですか? (y/n) |
- |
ユーザの応答待ち |
実行を継続する場合は「y」,実行を中止する場合は「n」を選択する |
コマンドを実行した場合 |
2 |
パスワードの変更を開始します。 |
- |
コマンドの実行を開始 |
なし |
項番1で「y」を選択した場合 |
3 |
パスワードの変更が正常に終了しました。何かキーを押してください。 |
0 |
コマンドの実行を終了 |
なし |
パスワードの変更が正常に行われた場合 |
4 |
引数を指定してください。何かキーを押した後、再度実行してください。 |
8 |
コマンドの実行を終了 |
引数に変更前パスワードと変更後パスワードを指定して再実行する |
引数を指定しなかった場合 |
5 |
引数の数が正しくありません。何かキーを押した後、再度実行してください。 |
16 |
コマンドの実行を終了 |
引数に変更前パスワードと変更後パスワードを指定して再実行する |
引数の数が正しくなかった場合 |
6 |
パスワードの変更が正常に終了しませんでした。何かキーを押した後、再度実行してください。※ |
32 |
コマンドの実行を終了 |
出力されたエラーメッセージを確認してエラーの原因を取り除いてから再実行する |
パスワードの変更に失敗した場合 |
7 |
コマンドの実行を中止しました。何かキーを押してください。 |
4 |
コマンドの実行を終了 |
項番1で「n」を選択した場合は変更するパスワードを指定してから実行する |
項番1で「n」を選択した場合 |
(8) 注意事項
コマンドは直接実行せず,コマンドプロンプトから実行してください。
OSのUAC(User Account Control)を有効にしている場合は,次に示すどれかの方法でコマンドを実行してください。
-
ビルトインAdministratorユーザでログインしてコマンドプロンプトを起動し,コマンドを実行する
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Administrators権限を持つユーザでログインしてコマンドプロンプトを「管理者として実行」し,コマンドを実行する
-
JP1/DH - Serverのインストール時に作成される権限昇格済みのコマンドプロンプトのショートカットからコマンドを実行する※
- 注※
-
Windows Server 2012,Windows Server 2012 R2またはWindows Server 2016の場合に,このコマンドプロンプトを使用するときは,Microsoft .NET Framework 3.5のインストールが必要です。Microsoft .NET Framework 3.5のインストールについては,「付録D .NET Framework 3.5のインストール」を参照してください。
同一マシン上での複数同時実行はサポートしていません。