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JP1 Version 12 JP1/Data Highway - Server 構築・運用ガイド


12.3.1 dbbackup.bat(データベースのバックアップ)

〈この項の構成〉

(1) 機能

JP1/DH - Serverが使用するデータベースの論理バックアップを行います。

(2) 実行者

ビルトインAdministratorユーザまたはAdministrators権限を持つ管理者ユーザが,コマンドプロンプトから実行します。

注※

コマンドは直接実行せず,コマンドプロンプトから実行してください。

(3) 形式

dbbackup.bat DBパスワード バックアップ先フォルダバックアップファイル名

(4) 引数

DBパスワード

データベースのパスワードを指定します。

バックアップ先フォルダ

データベースのバックアップファイルを出力するフォルダを絶対パスで指定します。

絶対パスの長さは200バイト以下になるように指定してください。

バックアップファイル名(省略可)

データベース内の情報を格納するバックアップファイルの名称を絶対パスで指定します。

省略した場合は「dbbackup.dump」という名称で作成されます。

(5) 実行結果

指定したバックアップ先フォルダにバックアップファイルが出力されます。

(6) リターンコード

リターンコード

意味

事象発生後の動作

発生条件

0

正常

バックアップが正常に行われた

4

警告

コマンドの処理を中断

データ上書き確認応答で,コマンドの実行を中止した

8

警告

コマンドの処理を中断

  • 引数を指定せずにコマンドを実行した

  • DBパスワードを指定せずにコマンドを実行した

  • 引数に指定したフォルダが存在しなかった

16

エラー

コマンドの処理を中断

バックアップに失敗した

(7) 出力メッセージ(出力先:stdout)

項番

メッセージ

リターンコード

事象発生後の動作

オペレータの取るべき処置

発生条件

1

バックアップを開始します。

-

コマンドの実行を開始

なし

コマンドを実行した場合

2

バックアップが正常に終了しました。何かキーを押してください。

0

コマンドの実行を終了

なし

バックアップが正常に行われた場合

3

引数にDBのパスワードを指定してください。何かキーを押した後、再度実行してください。

8

コマンドの実行を終了

引数にデータベースパスワードを指定して再実行する

引数にデータベースのパスワードを指定せずに,コマンドを実行した場合

4

引数にバックアップ先フォルダを指定してください。

8

コマンドの実行を終了

引数にバックアップ先フォルダを指定してコマンドを実行する

引数を指定せずにコマンドを実行した場合

5

指定したフォルダが存在しません。何かキーを押した後、再度実行してください。

8

コマンドの実行を終了

バックアップ先フォルダが正しいかどうか確認する

引数に不正なフォルダを指定した場合

6

バックアップが正常に終了しませんでした。何かキーを押した後、再度実行してください。

16

コマンドの実行を終了

次のことを見直してコマンドを再実行する

  • データベースのサービス(JP1_DH_DATABASE_SVR)が起動していること

  • 本コマンド内で指定しているパスワードが正しいこと

  • 本メッセージの直前に出力されるデータベースのエラーメッセージを確認してエラーの原因を取り除く

バックアップに失敗した場合

7

バックアップ先フォルダに ******* が存在します。出力情報を上書きしますか? (y/n)

-

ユーザの応答待ち

実行を継続する場合は「y」,実行を中止する場合は「n」を選択する

バックアップ先フォルダにすでにバックアップファイルが存在している場合

8

コマンドの実行を中止しました。何かキーを押してください。

4

コマンドの実行を終了

項番7で「n」を選択した場合は確認事項に同意して実行する

項番7で「n」を選択した場合

注※ データベース内でエラーが発生した場合は,データベースが出力するエラーメッセージの後に本メッセージが出力されます。

(8) 注意事項

コマンドは直接実行せず,コマンドプロンプトから実行してください。

OSのUAC(User Account Control)を有効にしている場合は,次に示すどれかの方法でコマンドを実行してください。

データベースのエラーでコマンドを中断した場合,0バイトのバックアップファイルが作成されます。

同一マシン上での複数同時実行はサポートしていません。