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JP1 Version 12 JP1/Data Highway - Server 構築・運用ガイド


12.2.1 getlog_server.bat(サーバでDBバックアップを含まない障害情報を取得)/getdetaillog_server.bat(サーバでDBバックアップを含む障害情報を取得)/getlog_client.bat(クライアントで障害情報を取得)

〈この項の構成〉

(1) 機能

サーバマシンまたはクライアントマシンでJP1/DH - Serverの障害情報を取得します。本コマンドはJP1/DH - Serverが動作するマシン環境で,次に示す情報を取得します。

getlog_client.batを使用前に,バッチの以下の項目を変更してください。

rem ----------------------------
rem  ユーザが設定する項目
rem ----------------------------
set SERVERNAME=JP1/DH - ServerマシンのFQDN

(例)

rem ----------------------------
rem  ユーザが設定する項目
rem ----------------------------
set SERVERNAME= jp1dhserver.foo1.foo2,co.jp

(2) 実行者

ビルトインAdministratorユーザまたはAdministrators権限を持つ管理者ユーザが,コマンドプロンプトから実行します。

注※

コマンドは直接実行せず,コマンドプロンプトから実行してください。

(3) 形式

(4) 引数

DBパスワード

データベースのパスワードを指定します。

データベースのパスワードの初期値は「p@ssw0rd」に設定されています。

(5) 実行結果

コマンドの実行結果を格納したファイルは,標準ではコマンドを実行したカレントディレクトリの直下に「logdata」フォルダを作成して格納されます。

出力されるファイルの構成を次の図に示します。

図12‒1 ファイル出力例(サーバ側で実行した場合の例)

[図データ]

図12‒2 ファイル出力例(クライアント側で実行した場合の例)

[図データ]

なお,Linuxの場合はWindows版の場合と出力されるファイルが異なります。差異があるファイルを次に示します。

(6) リターンコード

リターンコード

意味

事象発生後の動作

発生条件

0

正常

情報の採取が正常に行われた

4

警告(情報レベル)

コマンドの処理を中断

  • 情報採取の許諾確認応答で,コマンドの実行を中止した

  • フォルダの削除確認応答で,コマンドの事項を中止した

8

エラー

コマンドの処理を中断

情報の採取に失敗した

16

エラー

コマンドの処理を中断

  • 引数にDBパスワードを指定せずにコマンドを実行した

  • バックアップコマンドでバックアップに失敗した(getdetaillog_server.batの場合だけ)

(7) 出力メッセージ(出力先:stdout)

項番

メッセージ

リターンコード

事象発生後の動作

オペレータの取るべき処置

発生条件

1

障害情報収集を開始します。

-

コマンドの実行を開始

なし

コマンドを実行した場合

2

障害情報収集が正常に終了しました。何かキーを押してください。

0

コマンドの実行を終了

なし

情報の採取が正常に行われた場合

3

障害情報収集が正常に終了しませんでした。以下の点を確認してください。

  • コマンドの実行ユーザがAdministrators権限を持っているか

  • コマンドの実行ユーザが出力先フォルダへの書込権限を持っているか

8

コマンドの実行を終了

次のことを見直してコマンドを再実行する

  • コマンドの実行ユーザがAdministrators権限を持っていること

  • コマンドの実行ユーザが出力先フォルダへの書込権限を持っていること

情報の採取に失敗した場合

4

障害情報収集が正常に終了しませんでした。コピー対象の設定ファイルが見つかりませんでした。

8

コマンドの実行を終了

採取対象のファイルが存在するかどうか確認する

採取対象の設定ファイルが見つからなかった場合

5

採取情報出力先フォルダが存在します。出力情報を上書きしますか? (y/n)

-

ユーザの応答待ち

実行を継続する場合は「y」,実行を中止する場合は「n」を選択する

ログ出力先フォルダがすでに存在している場合

6

コマンドの実行を中止しました。何かキーを押してください。

4

コマンドの実行を終了

項番5で「n」を選択した場合はログ出力先フォルダを削除または移動してから再実行する

項番5で「n」を選択した場合

7

引数にDBのパスワードを指定してください。何かキーを押した後、再度実行してください。

16

コマンドの実行を終了

引数にデータベースパスワードを指定して再実行する

引数にデータベースのパスワードを指定せずに,コマンドを実行した場合

8

障害情報収集が正常に終了しませんでした。何かキーを押した後,再度実行してください。

16

コマンドの実行を終了

次のことを見直してコマンドを再実行する

  • データベースのサービス(JP1_DH_DATABASE_SVR)が起動していること

  • 本コマンド内で指定しているパスワードが正しいこと

  • 本メッセージの直前に出力されるデータベースのエラーメッセージを確認してエラーの原因を取り除く

バックアップコマンドでバックアップに失敗した場合

(getdetaillog_server.batの場合だけ)

注 データベース内でエラーが発生した場合は,データベースが出力するエラーメッセージの後に本メッセージが出力されます。

(8) 注意事項

コマンドは直接実行せず,コマンドプロンプトから実行してください。

OSのUAC(User Account Control)を有効にしている場合は,次に示すどれかの方法でコマンドを実行してください。

データベースのエラーでコマンドを中断した場合,0バイトのバックアップファイルが作成されます。

実行環境によっては,障害情報取得に時間が掛かる場合があります。

getlog_client.batを64bitクライアントOS上で実行する場合,32bitのコマンドプロンプトから実行すると64bitアプリケーションの情報を取得できません。64bitのコマンドプロンプトから実行してください。

同一マシン上での複数同時実行はサポートしていません。