Hitachi

JP1 Version 12 JP1/File Transmission Server/FTP(UNIX(R)用)


3.18.1 指定方法

次の定義方法に従い,テキストエディターを使用して定義ファイル(ftsipversion.conf)に記述してください。

[図データ]

定義ファイルは,1つの定義に対して1行の形式で表します。定義名と「:(コロン)」の間,「:(コロン)」と指定値の間は,空白またはタブで区切ります。定義名の前には空白またはタブが指定できます。"#"以降の文字は,改行するまでコメントと見なされます。

表3‒26 定義ファイル(ftsipversion.conf)に指定できる定義名および指定値の内容

定義名

定義内容

指定値

Server IPv4

FTPクライアントから接続を受け付けるときにFTPサーバ側でIPv4を使用するかどうかを指定します。

[ON|OFF]《ON》

Server IPv6

FTPクライアントから接続を受け付けるときにFTPサーバ側でIPv6を使用するかどうかを指定します。

[ON|OFF]《OFF》

Client IPv4

FTPサーバに接続するときにFTPクライアント側でIPv4を使用するかどうかを指定します。

[ON|OFF]《ON》

Client IPv6

FTPサーバに接続するときにFTPクライアント側でIPv6を使用するかどうかを指定します。

[ON|OFF]《OFF》

Client Priority

FTPサーバに接続するときにFTPクライアント側で優先するインターネットプロトコルバージョンを指定します。

この定義は,次の場合に接続するインターネットプロトコルバージョンをどちらにするか選択するときに使用します。

FTPクライアントの発信元アドレスを指定しない場合

伝送カードの相手ホスト名にホスト名を指定し,当該ホスト名にIPv4,IPv6の両方のIPアドレスが定義されている。

FTPクライアントの発信元アドレスを指定する場合

ftstranコマンドの-Hオプション,カスタムジョブでのクライアントホスト名の入力フィールドにホスト名を指定し,当該ホスト名にIPv4,IPv6の両方のIPアドレスが定義されている。

[IPv4|IPv6]《IPv4》

作成する定義ファイルの属性は次のようにしてください。

表3‒27 定義ファイル(ftsipversion.conf)の属性

項目名

設定内容

ファイル名

ftsipversion.conf

ディレクトリ名

/var/opt/jp1_fts/sys

所有者

スーパーユーザ

アクセスパーミッション

所有者に「r」,所有者以外に「r」

定義ファイルの例を次に示します。

[図データ]