3.10.1 指定方法
次のように,定義ファイル(ftslog.conf)を作成してください。定義はイベントログデーモン(jftslogd)を起動した時点で有効になります。
- 〈この項の構成〉
(1) 定義ファイルの属性
次の属性で定義ファイルを作成してください。
項目名 |
設定内容 |
---|---|
ファイル名 |
ftslog.conf |
ディレクトリ名 |
/var/opt/jp1_fts/sys |
所有者 |
スーパーユーザ |
アクセスパーミッション |
所有者に「r」 |
(2) 定義ファイルの内容
次の定義方法に従い,テキストエディターを使用して定義ファイル(ftslog.conf)に記述してください。
定義ファイルの形式を次に示します。
定義ファイルは,1つの定義に対して1行の形式で表します。1行に記述できる文字数は,2,048バイト以内です。
定義名と「:(コロン)」の間,「:(コロン)」と指定値の間は空白またはタブで区切る必要があります。定義名の前には,空白またはタブが指定できます。「#」以降は改行されるまでコメントになります。
定義ファイルがない,または定義内容が不正な場合は,デフォルト値を使用します。
定義名と指定値の一覧を次に示します。
定義名 |
定義内容 |
指定値 |
---|---|---|
rotation size |
イベントログファイルの上限サイズを指定します。単位はメガバイトです。1つのイベントログファイルは指定サイズを超えないようにローテーションされます。 |
((1〜9999)) 《2》 |
rotation days |
イベントログファイルを書き込む期間を指定します。単位は日です。1つのイベントログファイルは指定された期間を過ぎるとローテーションされます。 |
((1〜366)) 《指定なし》 |
rotation files |
イベントログファイルの退避ファイル数を指定します。指定されたファイル数内でローテーションを行います。 |
((2〜500)) 《5》 |
output level |
イベントログの出力レベルを指定します。指定されたレベルのイベントだけ出力されます。複数のレベルを指定する場合は”,”(コンマ)で区切って指定します。 (例)output level : 0,1,2 |
((0〜6)) 《0, 1, 2, 3, 4, 5, 6》 |
file name |
イベントログの基準ファイル名を指定します。基準ファイル名はフルパスで指定します。生成するファイル名は,指定された基準ファイル名の後ろに”.通番”が付加されたものになります。 (例)基準ファイル名が”/var/log/ftsevent.log”の場合,最初に生成されるファイル名は”/var/log/ftsevent.log.1”。通番は1からイベントログの退避ファイル数まで割り当てられます。 (例)先の例の条件で,退避ファイル数が3の場合,生成されるファイルは次のとおりになります。 “/var/log/ftsevent.log.1" “/var/log/ftsevent.log.2" “/var/log/ftsevent.log.3” |
((1〜250バイト)) 《/var/opt/jp1_fts/trace/ftsevent.log》 |
イベントログの各出力レベルの内容を次に示します。
レベル |
出力されるメッセージ |
---|---|
0 |
処理の中断,または終了をするエラーが発生した場合のエラーメッセージ。 |
1 |
処理の中断,または終了をすることはないが,何らかの機能で異常を検出し,その機能が正常に動作しない現象が発生した場合のメッセージ。 |
2 |
デーモンの起動および停止。 |
3 |
伝送の終了状態。 |
4 |
伝送の開始状態。 |
5 |
伝送状態の詳細メッセージ。 |
6 |
ftstranコマンドの状態メッセージ。 |
定義ファイルの例を次に示します。