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JP1 Version 12 JP1/File Transmission Server/FTP(Windows(R)用)


3.15.1 インターネットプロトコルバージョンを登録する

次のように,定義ファイルを作成し,定義情報を記述してください。

〈この項の構成〉

(1) 定義ファイルの作成

次のパス名で定義ファイルを作成してください。

JP1/FTPのインストールディレクトリ\IPversion.ini

(2) 定義ファイルの内容

次のように,Windowsの初期化ファイル(.ini)の形式で記述してください。

[図データ]

指定できるセクション,キー,および値を次の表に示します。

表3‒19 定義ファイル(IPversion.ini)の定義内容

セクション

キー

定義内容

[address_family_S]

IPv4

ON|OFF

≪ON≫

FTPクライアントから接続を受け付けるときにFTPサーバ側でIPv4を使用するかどうかを指定します。

  • ON:使用します。

  • OFF:使用しません。

IPv6

ON|OFF

≪OFF≫

FTPクライアントから接続を受け付けるときにFTPサーバ側でIPv6を使用するかどうかを指定します。

  • ON:使用します。

  • OFF:使用しません。

[address_family_C]

IPv4

ON|OFF

≪ON≫

FTPサーバに接続するときにFTPクライアント側でIPv4を使用するかどうかを指定します。

  • ON:使用します。

  • OFF:使用しません。

IPv6

ON|OFF

≪OFF≫

FTPサーバに接続するときにFTPクライアント側でIPv6を使用するかどうかを指定します。

  • ON:使用します。

  • OFF:使用しません。

Priority

IPv4|IPv6

≪IPv4≫

FTPサーバに接続するときにFTPクライアント側で優先するインターネットプロトコルバージョンを指定します。

  • IPv4:IPv4を優先します。

  • IPv6:IPv6を優先します。

この定義は,次の場合に接続するインターネットプロトコルバージョンをどちらにするか選択するときに使用します。

FTPクライアントの発信元アドレスを指定しない場合

伝送カードの相手ホスト名にホスト名を指定し,そのホスト名にIPv4,IPv6の両方のIPアドレスが定義されている。

FTPクライアントの発信元アドレスを指定する場合

ftstranコマンドの/Hオプション,カスタムジョブでのクライアントホスト名の入力フィールドにホスト名を指定し,そのホスト名にIPv4,IPv6の両方のIPアドレスが定義されている。

[address_family_L]

Use

IPv4|IPv6

≪IPv4≫

JP1/File Transmission Server/FTP Logサービスが,JP1/File Transmission Server/FTP ServerサービスおよびJP1/File Transmission Server/FTP Clientサービスと接続するときに使用するインターネットプロトコルバージョンを指定します。

  • IPv4:IPv4を使用します。

  • IPv6:IPv6を使用します。

(3) 注意事項