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JP1 Version 12 JP1/File Transmission Server/FTP(Windows(R)用)


3.13.1 絶対パス名の様式を登録する

次のように,定義ファイルを作成し絶対パス名の様式を記述してください。

〈この項の構成〉

(1) 定義ファイルの作成

次のパス名で定義ファイルを作成してください。

JP1/FTPのインストールディレクトリ\AccessLimitation.ini

(2) 定義ファイルの内容

次のように,Windowsの初期化ファイル(.ini)の形式で記述してください。

[図データ]

指定できるセクション,キー,および値を次の表に示します。

表3‒17 定義ファイル(AccessLimitation.ini)の定義内容

セクション

キー

定義内容

[HomeDir]

Display

Root|FullPath

≪FullPath≫

ファイルやディレクトリの絶対パス名の様式を指定します。

  • Root:ルートディレクトリをホームディレクトリとした様式にします。

  • FullPath:ルートディレクトリをシステムのルートディレクトリとした様式にします(フルパスの様式にします)。

(3) 表示・指定様式の例

ディレクトリ構造が,次のような構造になっている場合について,表示と指定の様式を説明します。

[図データ]

(例1)

カレントディレクトリがホームディレクトリ(Dir02)で,標準FTPクライアントでpwdコマンドを入力したときに表示される応答メッセージ:

  • Rootを設定した場合:

    257 "\" is current directory.

  • FullPathを設定した場合:

    257 "C:\Dir01\Dir02" is current directory.

(例2)

カレントディレクトリがホームディレクトリ(Dir02)で,標準FTPクライアントでFile01を削除するための指定方法:

  • Rootを設定した場合:

    delete \File01

  • FullPathを設定した場合:

    delete C:\Dir01\Dir02\File01

(4) 注意事項