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JP1 Version 12 JP1/File Transmission Server/FTP(Windows(R)用)


3.7.2 定義情報を復元する

保存した定義情報を復元します。定義情報の復元は,[定義情報の保存・復元]ダイアログボックス,またはコマンドで実行します。

また,定義情報の復元形式は,次の2つから選択できます。

復元中に障害が発生した場合

復元中に障害が発生した場合,定義情報は復元されません。[元の情報を削除する]を指定する前に,元の情報を保存しておくことをお勧めします。

環境定義復元時の履歴情報ディレクトリについて

環境定義に指定されている履歴情報ディレクトリは,自動で作成されません。履歴情報ディレクトリがデフォルト以外の場合は,一度定義ユティリティで環境定義を更新してください。ディレクトリがないとJP1/FTPの各種サービスが起動できません。

〈この項の構成〉

(1) [定義情報の保存・復元]ダイアログボックスで実行する

  1. [定義情報の保存・復元]ダイアログボックスで[復元]をクリックする。

    復元するファイルを指定するダイアログボックスが表示されます。

  2. 復元するファイルを指定し,[開く]をクリックする。

    [復元する定義情報の選択]ダイアログボックスが表示されます。

    図3‒21 [復元する情報の選択]ダイアログボックス

    [図データ]

  3. 復元する定義情報を選択し,選択した情報の復元の方法を指定する。

  4. [OK]をクリックする。

    メッセージが表示されます。

  5. [OK]をクリックする。

  6. [定義情報の保存・復元]ダイアログボックスで[閉じる]をクリックする。

[復元する情報の選択]ダイアログボックスの各設定項目を次の表に示します。

表3‒9 [復元する情報の選択]ダイアログボックスの設定項目

項目

設定内容

復元する定義情報

復元する定義情報を選択します。

  • [環境情報]

    環境定義ユティリティで設定する情報を復元します。

  • [ログインユーザ情報]

    ログインユーザの登録で登録した情報を復元します。

  • [自動起動プログラム情報]

    自動起動プログラムの登録で登録した情報を復元します。

  • [伝送情報]

    伝送の登録/実行で登録した情報を復元します。

復元の方法

元の定義情報を削除するか,しないかを選択します。

  • 元の情報を削除しない

    復元先の定義情報を削除しないで,保存した定義ファイルの情報を復元します。

    復元先に次に示すキーの情報があるときは,保存したファイルの情報に更新します。復元先に同一キーの情報がないときは,保存ファイルの情報を追加します。

    次のものがキーになります。

    環境定義:環境定義全体が1つのキーになります。

    ログインユーザ情報:ユーザ名

    自動起動プログラム情報:ファイル名,ディレクトリ名

    伝送情報:カード名

  • 元の情報を削除する

    復元先の定義情報を削除してから,保存したファイルの情報を復元します。保存したファイルの情報がそのまま定義情報となるため,不要な定義情報が残りません。元の情報の削除はチェックした定義情報単位で削除されます。ただし,環境定義情報は削除されません。また,ユーザ情報を削除したときは,自動起動プログラム情報も削除されます。

コメント

定義情報保存時に登録されたコメントが表示されます。

(2) ftsloadコマンドで実行する

保存した定義情報を復元するコマンドの例を,次に示します。

[図データ]

すべての定義情報(環境情報,ログインユーザ情報,自動起動プログラム情報,伝送情報)を,元の情報を削除しないで復元します。復元する定義情報を指定したり,元の情報を削除して復元したりすることもできます。

ftsloadコマンドについては,「6. コマンド」の「ftsload−定義情報の復元−」を参照してください。