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JP1 Version 12 JP1/File Transmission Server/FTP(Windows(R)用)


2.2.3 ポート番号を設定する

JP1/FTPが使用するポート番号を次のファイルに設定します。

設定するファイル

OSのインストールディレクトリ\system32\drivers\etc\services

設定内容
ftssdata         aaaaa-1/tcp    #サーバでデータ伝送時に使用
ftss             aaaaa/tcp      #サーバ着信時に使用
ftsc             bbbbb/tcp      #クライアントで使用
ftsclog          ccccc/tcp      #クライアントでロギング取得用に使用
ftsslog          ddddd/tcp      #サーバでロギング取得用に使用
ftsagent         eeeee/tcp      #運用管理機能(エージェント)に使用
ftsagentdata     fffff/tcp      #運用管理機能(エージェント)に使用
(凡例)

aaaaa,bbbbb,ccccc,ddddd,eeeee,fffff:それぞれほかのプログラムのポート番号と重複しない任意の番号を設定します。

  • 「aaaaa-1」は,自動的に割り当てられますが,上記のように明示しておくことをお勧めします。

  • ftsagentdataは省略可能で,省略した場合には,OSから自動的に割り当てられるポート番号が使用されます。

  • OS自動割り当て範囲のポート番号を指定すると,JP1/FTPまたはほかのプログラムの動作中にOSによって割り当てられ,重複する可能性があります。

  • サーバまたはクライアントとしてだけ使用する場合は,次の項目だけを設定します。

    サーバとしてだけ使用する場合:ftssdata,ftss,ftsslog

    クライアントとしてだけ使用する場合:ftsc,ftsclog

ポート番号の設定例
ftssdata      20124/tcp      #サーバでデータ伝送時に使用
ftss          20125/tcp      #サーバ着信時に使用
ftsc          20126/tcp      #クライアントで使用
ftsclog       20127/tcp      #クライアントでロギング取得用に使用
ftsslog       20128/tcp      #サーバでロギング取得用に使用
ftsagent      20252/tcp      #運用管理機能(エージェント)に使用
ftsagentdata  20364/tcp      #運用管理機能(エージェント)に使用
 
JP1/FTPのインストールディレクトリ\services.sampleに,サンプルを用意しています。
伝送時の指定

JP1/FTPをサーバ側(着信側)で使用する場合,クライアント(発信側)は,ファイル伝送時に「ftss」に割り当てたポート番号(上記の設定例の場合は,20125)を指定します。

OS標準のFTPからJP1/FTPへファイル伝送をする場合

JP1/FTPをサーバ側,OS標準のFTPをクライアント側として,ファイル伝送をする場合は,次のようになります。

図2‒2 OS標準のFTPからJP1/FTPへファイル伝送をする場合の実行例

[図データ]