1.2.1 ファイル伝送機能
- 〈この項の構成〉
(1) 伝送情報を伝送カードに登録して伝送できます
伝送する情報を「伝送カード」に登録します。複数の伝送カードを指定して,一度に伝送できます。また,登録済みの伝送カードをひな形として,内容を一部書き換えて伝送することもできます。
また,次のような伝送ができます。
-
複数のファイルの一括伝送
ワイルドカードを使って,複数のファイルを伝送対象に指定できます。毎週複数部署の業務報告ファイルを伝送する場合などは,ファイル名称に付与規則を設け,統一しておくことで,効率良く伝送ができます。
-
伝送時のファイルサイズ確認
送信側と受信側で伝送されたファイルのサイズが,正しいかどうかを確認できます。通常,伝送が正常終了していれば,ファイルが伝送中に破損していても気づきませんが,ファイルサイズ確認では,ファイルサイズが変わっていた場合は,伝送エラーになります。これによって,信頼性のある伝送ができます。
ファイルサイズの確認は,JP1/FTP同士またはuCosminexus Service Platformとの伝送時だけ有効です。
(2) ファイルを伝送後,プログラムを自動で起動できます
ファイル伝送後,指定したプログラムを自動で起動でき,作業の自動化が図れます。プログラムを起動させる契機は,次のような指定ができます。
-
特定のユーザからのファイル伝送を契機に,特定のプログラムを起動させる
-
特定のファイルのファイル伝送を契機に,特定のプログラムを起動させる
(3) ファイル伝送履歴を確認できます
サーバ,クライアントどちらからでも伝送履歴が確認できます。伝送履歴の参照や,異常終了した伝送のエラーの確認などができます。また,履歴一覧に表示する内容は,異常終了の履歴だけを表示するなど,目的に応じた表示ができます。
(4) APIでユーザプログラムと連携できます
APIを利用して,ユーザプログラムと連携したファイル伝送ができます。使用している環境に合わせた伝送と,伝送後の作業の自動化が図れます。
(5) 定義情報の保存・復元ができます
JP1/FTPの各定義情報は,保存し,別のホストに配布して配布先で復元できます。あるホストで保存した定義情報を,複数のホストで復元することで,設定を簡略化できます。