7.7 [ジョブネットフロー出力]画面
ジョブネットの定義内容をジョブネットフロー形式でMicrosoft Excelに出力します。この画面は,Microsoft Excelを使用します。
[ジョブネットフロー出力]画面の表示項目を次に示します。
- 全階層出力する
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選択すると,指定ユニット以下すべてを出力対象とします。
- 出力階層数を指定する
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選択すると,指定した階層数より深い階層のユニットは出力対象としません。
- 出力階層数
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出力階層数を1〜2,147,483,647の半角数字で指定します。デフォルトは1です。
1を指定すると,指定したユニットの直下だけが出力対象となります。
- ジョブネット毎に改ページする
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チェックすると,ジョブネット単位に改ページを挿入します。
- 開始
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処理を開始します。
- 中止
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処理をしないで終了します。
[ジョブネットフロー出力]画面で[開始]ボタンを押すと,Microsoft Excelを起動し,Microsoft Excel上に定義内容をフロー形式で再現します。
ジョブネットフロー出力機能では,新規のMicrosoft Excelブックにジョブネットフロー図を出力します。
ジョブネットフロー出力は,Microsoft Excelの1シートにすべての情報を展開します。出力するジョブネットが複数ある場合,下方向にジョブネットフロー図が連なります。
各ジョブネットの先頭には「Name:」以降にジョブネットの完全名を表示します。
ジョブネット完全名以降にジョブネットフロー図を出力します。
ジョブネット一つ当たりの最大ジョブ数は100×100です。
JP1/AJS3 - Manager 09-00以降に対してジョブ運用情報を収集時に,凡例を表示する設定をしている場合,凡例の下に最終更新日時が表示されます。凡例を表示しない設定の場合,先頭に最終更新日時が表示されます。
<注意事項>
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次の場合は,ジョブネットの完全名だけ出力します。
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ジョブネット内に表示するユニットが存在しない場合
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ルートジョブネットまたはマネージャージョブネットの場合
定義項目については,[ジョブ運用ドキュメント出力]画面の表示またはCSVファイルへの出力で確認してください。
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[ジョブ運用ドキュメント出力]画面のユニット名ツリービューの選択がジョブグループの場合,「出力階層数」に1を指定しないでください。指定した場合,何も出力されません。ジョブネットが定義されている階層が含まれるように階層数を指定してください。
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ジョブネットフロー出力機能で出力できる情報量は,Microsoft Excelの最大行および,最大列数に依存します。これらの最大値を超える情報を出力した場合,Microsoft Excelが異常終了します。
Microsoft Excelの最大行および,最大列数はご使用になるMicrosoft Excelのヘルプなどで確認してください。
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ジョブネットフロー出力機能を実行中にMicrosoft Excelを操作しないでください。操作した場合,出力中のジョブネットフロー図が不正になるだけでなく,新たに操作したMicrosoft Excelのファイルにも影響を与える場合があります。
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ジョブネットフロー出力では,Microsoft Excelの一つのセルに出力される文字数が255文字を超える場合,Microsoft Excel上でのセル内のデータが「#####」と表示されることがあります。
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ジョブネットフロー出力で,Microsoft Excelに出力する1データ(1世代)が4,000バイトを超える場合は,該当データは「×(文字が多すぎるため表示できません)。」と出力されます。また,Microsoft Excelに出力するデータは1セル内で32,000バイト,255行が最大で,これを超えるデータ部は出力されません(制限値を超過した場合には,ログファイル((インストール先フォルダ名)\Log\ajs2po.log,または%allusersprofile%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2PO\Log\ajs2po.log)に要因と該当するユニット名,ユニット属性が出力されていますので,データを分割するなどの対策をしてください)。
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ジョブネットフロー出力機能の複数同時実行,およびマップ出力機能との同時実行はできません。同時に実行した場合,実行を行った順序で順次処理されます。
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「通常使うプリンタ」が使用できない場合は,ジョブネットフロー出力されません。
ジョブネットフロー出力では,Microsoft Excelに出力する際に,印刷の向き(用紙設定)を横に設定します。
このとき,PCに設定されている「通常使うプリンタ」が使用できない状態であった場合,Microsoft Excelが印刷設定についてエラーを返すためにジョブネットフロー出力されません。
この場合,次の方法のどれかで回避できます。
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「通常使うプリンタ」を使用できる状態にする
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ダミーのローカルプリンタを「通常使うプリンタ」に設定する
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プリンタをすべて削除する
なお,「通常使うプリンタ」にネットワーク接続プリンタを設定した場合,接続先サーバの状態に影響を受けますので注意してください。
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[環境設定]画面で指定したジョブネットフロー定義ファイルが存在しない場合,ジョブネットフロー出力できません。[環境設定]画面で,存在するジョブネットフロー定義ファイルを指定してください。
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ジョブネットフロー出力の処理時間はMicrosoft Excelの描画性能に依存するため,ユニット数や関係線の数に応じて処理時間が掛かります。
ユニット数や関係線の数が多い場合は,出力対象をユニットごとに分割するか,または出力対象の階層数を指定して出力してください。
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セルの文字列が隠れて表示されない場合があります。必要に応じて,Microsoft Excel上でセルの高さを編集してください。
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印刷および印刷プレビューでデータが欠けて表示される場合,データの表示領域のサイズを拡張することによって,欠けたデータを表示させることができます。データの表示領域のサイズを拡張する方法については,「7.19 [環境設定]画面」を参照してください。
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凡例を表示するかどうかは[環境設定]画面で設定します。設定方法については,「7.19 [環境設定]画面」を参照してください。
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矢印の太さはMicrosoft Excelのデフォルトの設定に従います。このため,Microsoft Excelのバージョンや実行環境で太さが異なる場合があります。また,jprmpflwコマンドで出力したマップ出力ファイルの矢印と太さが異なる場合があります。