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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 メッセージ


KAVU7533-E

The execution user(ユーザー名) mapped from JP1 user(host name=論理ホスト名, JP1 user name=ユーザー名) is invalid.(reason code:要因番号)

JP1ユーザー(ホスト名=論理ホスト名,JP1ユーザー名=ユーザー名)からユーザーマッピングした実行ユーザー(ユーザー名)は使用できません(要因番号:要因番号)

ユーザーマッピングした実行ユーザー名が無効です。

(S)

要求処理を中止します。

(O)

要因番号には,次の値が表示されます。

Windowsの場合

Win32APIのGetLastError関数で取得した値

UNIXの場合

errnoで取得した値

要因番号に対する原因と対処方法を次に示します。

Windowsの場合
  • 要因番号:1326

    ジョブを実行するOSユーザーのアクセストークンを取得できないおそれがあります。次のことを確認してください。

    ・ジョブの実行ユーザーがドメインユーザーの場合は,ドメインコントローラーの状態が原因となる場合があります。ユーザーアカウントを参照するため,ドメインユーザーがログオンできる状態になっている必要があります。JP1/AJS3は,ドメインコントローラーの数や状態を意識して動作していません。ジョブの実行中にドメインコントローラーを再起動するような場合は注意してください。

    ・Win32API関数の一時的エラーによって,アクセストークンを取得できない場合があります。詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド 5.4.1 ジョブ実行時のユーザーアカウント」を参照してください。

  • 要因番号:1330

    JP1/AJS3サービスのアカウントと異なるユーザーアカウントでジョブを実行している場合は,ユーザーのパスワードの期限が満了していないかを確認してください。

  • 要因番号:1385

    統合トレースログでこのメッセージの前後にメッセージKAVU7201-Eが出力されているかを確認してください。出力されている場合は,そちらのメッセージの説明も参照してください。

    メッセージKAVU7201-Eが出力されていない場合は,セキュリティポリシーでOSユーザーに「ローカル ログオン」の権限を設定してからジョブを再実行してください。

  • 要因番号:1792

    JP1/AJS3サービスのアカウントと異なるユーザーアカウントでジョブを実行している場合は,Net Logonサービスが起動されているかどうかを確認してください。

  • 要因番号:1909

    ジョブを実行するOSユーザーのアカウントがロックアウトしているおそれがあります。ジョブを実行したOSユーザーに対して不正なパスワードが指定されていないかを確認してください。

    アカウントがロックアウトしていた場合は,アカウントのロックアウトを解除し,ジョブを再実行してください。

    アカウントのロックアウトの解除方法については,Microsoftのホームページなどで確認してください。

UNIXの場合

ジョブを実行するOSユーザーが登録されているにもかかわらず,OSユーザーの登録,削除,またはパスワード変更などによってOSのシステムコールで一時的なエラーが発生する場合があります。この場合は,OSユーザーの登録,削除,またはパスワード変更が終了したあとに,ジョブを再実行してください。

なお,ユーザー情報取得時のリトライの設定は変更できます。詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 15.2.20 ユーザー情報取得時のリトライを変更する設定」を参照してください。

上記以外の場合は,ユーザーマッピング定義に不適切なOSユーザーを登録しているおそれがあります。次の点について確認し,該当する場合は,適切なOSユーザーを登録してください。

  • 存在しないOSユーザーを登録している。

  • OSユーザーのパスワードを誤って登録している。

  • アカウントが無効であるOSユーザーを登録している。

  • ログオンの権限がないOSユーザーを登録している。

ユーザーマッピング定義に誤りがない場合,メモリー不足が発生しているおそれがあります。その場合は,メモリー見積もりを見直してください。

また,Windowsの場合は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 6.2.17 ジョブ実行時にアクセストークンを再利用するための設定」を有効にし,アクセストークンを再利用することによって,発生頻度を抑えられます。