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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 メッセージ


KAVU3589-E

A pipe timeout error occurred in a job execution process (timeout value(second): タイムアウト値)

ジョブ実行処理でパイプタイムアウトエラーが発生しました(タイムアウト値(秒):タイムアウト値)

ジョブ実行処理のパイプ通信処理またはジョブプロセス実行準備完了通知でタイムアウトが発生しました。

(S)

要求処理を中止します。

(O)

原因として,次のどれかが考えられます。

  1. 大量のジョブが一時期に集中して実行された。

  2. CPUの負荷が高い。

  3. ジョブの実行優先度が低い。

  4. 実メモリーの不足で,ジョブ実行制御のエージェントプロセスが300秒以上の間スワップアウトされて実行されなかった。

これらの発生条件が解消されないで,パイプ通信のタイムアウトエラーが頻繁に発生するような場合は,エージェントプロセスが実行されるホスト上のパイプ通信のタイムアウト時間を長めに設定し,かつジョブプロセス実行準備完了通知でタイムアウト値を設定して運用することを推奨します。さらに,エラーの発生条件が,4.の条件に該当する場合は,システム全体のメモリー使用状況を確認して,メモリーを増設するか,または不要なプロセスの起動を抑止して,実メモリー不足を解消してください。

ジョブの実行優先順位の変更については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) 7.10.2 ジョブの実行優先順位に関する注意事項」を参照してください。

ジョブ実行処理のパイプ通信処理およびジョブプロセス実行準備完了通知のタイムアウト値を同じ値に設定していた場合,統合トレースログにメッセージKAVU3589-Eを出力している次のプロセス名からエラーを判断することができます。

  1. jpqagtchildプロセスの場合,ジョブ実行処理のパイプ通信処理でエラー。

  2. jpqagtプロセスまたはjpqagtdmnプロセスの場合,ジョブプロセス実行準備完了通知でエラー。

1.のパイプ通信のタイムアウト値の変更については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 15.2.15 エージェントのパイプ通信タイムアウト値の変更」を参照してください。

2.のジョブプロセス実行準備完了通知のタイムアウト値の変更については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 15.2.16 ジョブプロセス実行準備完了通知時のタイムアウト値の設定」を参照してください。

タイムアウト値を変更しても,このエラーが解消されない場合は,資料採取ツールで資料を採取したあと,システム管理者に連絡してください。