Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 メッセージ


KAVT0103-E

Even with the specified number of retries, no messages could be sent. (file=未通知情報ファイル名) (host=エージェントホスト名, 保守情報)

指定回数リトライを行いましたが送信できませんでした(file=未通知情報ファイル名)(host=エージェントホスト名保守情報

マネージャーからエージェントホスト名に対する通信を一定時間リトライしましたが,送信できませんでした。

この時間については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 2.2.2(4) マネージャー・エージェント構成時の注意事項」の,「表2-3 ネットワークエラー時のジョブ再試行処理」を参照してください。

(S)

該当するエージェントに対してその時点で送信できていない通信データ群をすべて削除します。そのため,次のような現象が発生することがあります。

  • イベントジョブを実行登録しても実行中にならないで,キューイングのままとなる。

  • イベントジョブ(起動条件も含む)を強制終了してもジョブの状態が変わらないで,実行中のままとなる。

(O)

次のことを確認してください。

  • マネージャーホスト上で,エージェントホスト名の名前解決ができるか。

    名前解決できない場合は,マネージャーホストのhostsファイル,DNSの設定,マネージャーホストのjp1hosts情報またはjp1hosts2情報などを設定してエージェントホスト名の名前解決ができるようにしてください。

  • マネージャーホスト上でエージェントホスト名を名前解決して求めたIPアドレスが,エージェントホストの実際のIPアドレスと一致しているか。

    IPアドレスが一致しない場合は,マネージャーホストのhostsファイル,DNSの設定,マネージャーホストのjp1hosts情報またはjp1hosts2情報などを設定し,名前解決で正しいアドレスが求まるようにしてください。

  • エージェントホストのJP1/AJS3サービスが起動しているか,またはエージェントホストが起動しているか。

    エージェントホストのJP1/AJS3やホスト自体が起動していない場合は,起動してください。

  • ネットワーク環境に問題がないか。

    pingコマンドなどで,マネージャーホストからエージェントホストに対してTCP/IP通信ができるかどうかを確認し,問題があれば解消してください。

また,削除された通信データの種類によっては対処が必要なため,次のことも確認してください。

  • イベントジョブを実行登録しても実行中とならずにキューイングのままとなっていないか。

    前述の確認,および対処を行ったあとに,該当するジョブを強制終了して再実行してください。

  • イベントジョブ(起動条件も含む)を強制終了してもジョブの状態が変わらないで,実行中のままとなっていないか。

    前述の確認,および対処を行ったあとに,再度,強制終了をしてください。

  • 該当するメッセージが出力された時点から過去一定時間内にイベントを検知していないか。

    エージェント側に返信待ち状態のデータが滞留しているため,前述の確認,および対処を行ったあとに,エージェントを起動してください。ただし,エージェントを再起動すると,エージェントは滞留しているデータをマネージャーに対して再度送信するため,大量に滞留していた場合はマネージャーが高負荷状態になり,そのあとに実行したジョブがキューイングのままとなったり,イベントの検知が極端に遅延したりすることがあります。そのため,該当するメッセージが出力された時点から,過去一定時間内に検知したイベント数が1,000件以上ある場合は,エージェントの再起動は,コールドスタートで行ってください。

注※
  • 物理ホストの場合

    DNS運用時はFQDN形式のホスト名,それ以外の場合はhostnameコマンドで求められるホスト名

  • 論理ホストの場合

    Windowsの場合

    エージェントホスト上の[コントロールパネル]ウィンドウで,[サービス]または[管理ツール]−[サービス]を選択し,サービスウィンドウに表示される「JP1/AJS3_xxxxx」の「xxxxx」の部分に表示されるホスト名

    UNIXの場合

    psコマンドを実行し,jajs_spmdプロセスの後ろに表示されるホスト名