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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 メッセージ


KAVS4957-E

A jobnet (name: ユニット完全名:実行ID) cannot finish waiting because the unit whose end was to be waited for (name: ユニット完全名:実行ID) is in a state for which waiting is not possible. (cause number: 要因番号)

待ち合わせ対象ユニット(ユニット完全名:実行ID)が,待ち合わせができない状態であるため,ジョブネット(ユニット完全名:実行ID)の待ち合わせが完了できません(要因番号:要因番号)

待ち合わせ対象ユニットが,待ち合わせできない状態であるため,メッセージに出力された待ち合わせ条件付きのジョブネットが,待ち合わせ対象ユニットの待ち合わせを完了できません。

待ち合わせが完了できないジョブネットの実行IDは,環境設定パラメーターLOGINFOALLに「yes」を指定した場合に出力されます。

(S)

処理を続行します。

(O)

メッセージに出力された要因番号の対処方法に従って対処してください。

各要因番号の対処方法を次に示します。

要因番号:1

メッセージに出力された待ち合わせ対象ユニットが,待ち合わせを完了できない状態になっているため,待ち合わせ条件(待ち合わせ方法「AND」)が成立しません。待ち合わせを完了できない状態になっている要因として,次の状態のどれかであることが考えられます。

  • 待ち合わせが完了しない状態で実行が終了している

  • 待ち合わせ対象の起動条件付きジョブネットが,待ち合わせが完了しない状態になっている

  • サスペンドされている

  • 未登録である

  • 後続ユニットが再実行されたことによって状態が変更されている

メッセージに出力された待ち合わせ対象ユニットが待ち合わせを完了できない状態で終了している場合,そのユニットを再実行するか,待ち合わせを完了できる状態に変更してください。待ち合わせを完了できる状態については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) 2.2.5(1)(a) 待ち合わせ条件付きユニットと待ち合わせ対象ユニット」を参照してください。

メッセージに出力された待ち合わせ対象ユニットがサスペンドされている場合は,次の点を確認してください。そのあとで,待ち合わせ対象ユニットのサスペンドを解除してください。

  • 待ち合わせ対象ユニットが存在しているか

  • 待ち合わせ対象ユニットに指定できるユニットであるか

メッセージに出力された待ち合わせ対象ユニットが未登録である場合は,そのユニットを実行登録してください。

メッセージに出力された待ち合わせ対象ユニットの状態が正常終了,警告検出終了,または計画未実行の場合は,後続ユニットが再実行されたことによって状態が変更されています。待ち合わせ対象ユニットを再実行してください。

上記のどの方法でも対処できない場合は,待ち合わせ条件の一時変更の操作を行い,メッセージに出力された待ち合わせ対象ユニットとの待ち合わせを無効にしてください。

なお,待ち合わせ対象ユニットが未登録の場合,メッセージ中の待ち合わせ対象ユニットの実行IDには「***」と出力されます。

要因番号:2

メッセージに出力された待ち合わせ対象ユニットに待ち合わせる世代がなく,かつ待ち合わせる世代がないときには「実行を開始しない」という設定になっているため,待ち合わせ条件(待ち合わせ方法「AND」)が成立しません。次の原因のどれかが考えられます。

  1. 待ち合わせ対象ユニットの世代がない。

  2. 待ち合わせ条件付きユニットと待ち合わせ対象ユニットで,実行回数が一致しない。

  3. 待ち合わせ条件付きユニットと待ち合わせ対象ユニットのどちらか一方,または両方の保存世代数が,1日分の実行結果を保存できる数になっていない。

メッセージに出力された待ち合わせ対象ユニットに,待ち合わせルールを満たす実行予定を追加してください。また,上記3.の場合は,保存世代数管理による世代削除処理中のため,世代の情報が取得できなかったおそれがあります。JP1/AJS3 - Viewの[待ち合わせ条件の状態一覧]ウィンドウや,ajsshowコマンドの-xwオプションで,待ち合わせ対象ユニットの実行IDが表示されるかどうかを確認してください。実行IDが表示される場合,待ち合わせができる状態になっているため,問題ありません。ただし,このエラーメッセージが出力されないよう,待ち合わせ条件付きユニットと待ち合わせ対象ユニットの1日分の実行結果を保存できるように,あらかじめ保存世代数を設定してください。

対処できない場合は,待ち合わせ条件の一時変更の操作を行い,メッセージに出力された待ち合わせ対象ユニットとの待ち合わせを無効にしてください。

なお,この要因の場合,メッセージ中の待ち合わせ対象ユニットの実行IDには「***」と出力されます。

要因番号:3

メッセージに出力された待ち合わせ条件付きユニットのすべての待ち合わせ対象ユニットを待ち合わせできないため,待ち合わせ条件(待ち合わせ方法「OR」)が成立しません。

次の原因のどれかが考えられます。すべての待ち合わせ対象ユニットの状態を確認し,それぞれ対処してください。

  1. 待ち合わせ対象ユニットが待ち合わせを完了できない状態で終了している

    要因番号1の対処方法で対処してください。

  2. サスペンドされている

    要因番号1の対処方法で対処してください。

  3. 待ち合わせ対象ユニットが実行登録されていない

    要因番号1の対処方法で対処してください。

  4. 後続ユニットが再実行されたことによって状態が変更されている

    要因番号1の対処方法で対処してください。

  5. 待ち合わせ対象ユニットに待ち合わせる世代がなく,かつ待ち合わせる世代がないときには「実行を開始しない」という設定になっている

    要因番号2の対処方法で対処してください。

なお,要因番号3の場合,メッセージ中の待ち合わせ対象ユニットのユニット完全名と実行IDには「***」と出力されます。