Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス


7.1.15 計画一時変更(変更解除)API

実行開始日時の一時変更,即時実行および実行中止を解除し,変更前の情報に戻します。一時変更を複数回実行した場合,最初の変更前の,一時変更していない状態に戻します。

変更解除の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド 4.5.2 ジョブネットに実行予定を追加する」,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド 4.5.3 ジョブネットの実行日時を一時変更する」,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド 4.5.4 登録済みのジョブネットを即時実行する」,およびマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド 4.5.5 ジョブネットやジョブの実行を中止する」を参照してください。

このAPIは,JP1/AJS3 - Web Consoleのバージョンが11-10以降のときに使用できます。バージョン情報の取得APIの戻り値(productVersionNumber)が111000以上であることを確認して,使用してください。

実行権限

ログインしたJP1ユーザーが,計画一時変更(変更解除)するユニットに対して,次に示すどれかのJP1権限が与えられている必要があります。

  • JP1_AJS_Admin権限

  • JP1_AJS_Manager権限

  • JP1_AJS_Operator権限

リクエストの形式
リクエスト行
POST /application/component/apiVersion/objects/statuses/unitName:execID/actions/restoreChangedSchedule/invoke httpVersion
メッセージボディ
{
  "parameters":{
    "manager":"マネージャーホスト名またはIPアドレス",
    "serviceName":"スケジューラーサービス名"
  }
}
APIのバージョン

v1

リソースを一意に識別する情報

リソースを一意に識別する情報を次の表に示します。

なお,パラメーターの指定に誤りがある場合,またはパラメーターを指定しなかった場合は,リソースを一意に識別できないため,ステータスコード「404」のエラーになります。

リソースを一意に識別する情報

データ型

値の説明

必須・任意

unitName

string

要求対象のユニットのユニット完全名を,1〜930バイトの文字列で指定します。

必須

execID

string

実行IDを,文字列で指定します。

指定する形式は「@[mmmm]{A〜Z}nnnn」です(例:@10A200

必須

パラメーター

リクエストのメッセージボディのparametersに指定するパラメーターを次の表に示します。

表7‒15 計画一時変更(変更解除)APIのパラメーター一覧

パラメーター

データ型

値の説明

必須・任意

manager

string

マネージャーホスト名またはIPアドレスを,1〜255バイトの文字列で指定します。

必須

serviceName

string

スケジューラーサービス名を,1〜30バイトの文字列で指定します。

必須

ステータスコード

レスポンスで返却するステータスコードを次の表に示します。

ステータスコード

メッセージ

説明

200

OK

計画一時変更(変更解除)が成功しました。

400

Bad Request

引数が不正です。

401

Unauthorized

認証が必要です。

403

Forbidden

実行権限がありません。

404

Not found

リソースにアクセスする権限がありません。または,リソースがありません。

409

Conflict

リクエストは現在のリソースの状態と矛盾しているため,処理を続行できません。

412

Precondition failed

Web Consoleサーバが利用できません。

500

Server-side error

Web Consoleサーバ処理エラーが発生しました。

戻り値

なし(レスポンスのメッセージボディのサイズは0バイトです)

使用例1

ジョブネットの一時的な日時変更,即時実行および実行中止を解除し,変更前の情報に戻すAPIの使用例を次に示します。

リクエストの例
POST /ajs/api/v1/objects/statuses/%2FJobGroup%2FJobnet:%40A100/actions/restoreChangedSchedule/invoke HTTP/1.1
Host: HOSTW:22252
Accept-Language: ja
Content-type: application/json
X-AJS-Authorization: dXNlcjpwYXNzd29yZA==
 
{
  "parameters":{
    "manager":"HOSTM",
    "serviceName":"AJSROOT1"
  }
}
レスポンスの例
HTTP/1.1 200 OK
Content-Type: text/plain
Cache-Control: no-store, no-cache, max-age=0
Date: Mon, 08 Aug 2016 09:39:28 GMT
Expires: Thu, 01 Jan 1970 00:00:00 GMT
Pragma: no-cache
Server: Cosminexus HTTP Server
使用例2

ジョブの一時的な実行中止を解除し,変更前の情報に戻すAPIの使用例を次に示します。

リクエストの例
POST /ajs/api/v1/objects/statuses/%2FJobGroup%2FJobnet%2FJob:%40A100/actions/restoreChangedSchedule/invoke HTTP/1.1
Host: HOSTW:22252
Accept-Language: ja
Content-type: application/json
X-AJS-Authorization: dXNlcjpwYXNzd29yZA==
 
{
  "parameters":{
    "manager":"HOSTM",
    "serviceName":"AJSROOT1"
  }
}
レスポンスの例
HTTP/1.1 200 OK
Content-Type: text/plain
Cache-Control: no-store, no-cache, max-age=0
Date: Mon, 08 Aug 2016 09:39:28 GMT
Expires: Thu, 01 Jan 1970 00:00:00 GMT
Pragma: no-cache
Server: Cosminexus HTTP Server