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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス


5.4.1 予定情報ファイルの記述形式

予定情報ファイルに定義する,予定情報パラメーターの記述形式を次の図に示します。

図5‒2 予定情報パラメーターの記述形式

[図データ]

次に,記述項目について説明します。

(A)コメント文

コメントを追加したい場合は,コメントを「/*」と「*/」で囲んで記述します。

コメントは,ジョブネットの予定情報パラメーターを定義した行,およびジョブの予定情報パラメーターを定義した行には記述できません。

(B)ジョブネットの予定情報パラメーター

ジョブネットの予定情報パラメーターを記述します。

記述形式を次に示します。

[図データ]

記述項目について説明します。

情報1

ジョブネット名を指定します。指定できる文字数は,1〜30(単位:バイト)です。ただし,文字コードがUTF-8の場合で,環境設定パラメーターDEFLENTYPEが「sjis」のときは,文字数をシフトJISに換算して1〜30(単位:バイト)です。

情報2

ジョブネットの実行開始日時を「YYYYMMDDHHMM」の形式で指定します。

YYYYMMDDHHMM」の内容は次のとおりです。

YYYY:実行年。指定できる値は,ジョブネットの実行登録日の年〜2036(単位:西暦年)です。

MM:実行月。指定できる値は,1〜12(単位:月)です。

DD:実行日。指定できる値は,1〜31(単位:日)です。

HH:実行時。指定できる値は,0〜47(単位:時)です。

MM:実行分。指定できる値は,0〜59(単位:分)です。

省略した場合,次の値が仮定されます。

ルートジョブネットの場合:実行登録日時

ネストジョブネットの場合:実行予定なし

情報3

ジョブネットの実行を保留するかを指定します。省略した場合,ジョブネットに定義された保留属性に従います。

  • h:保留します。

  • n:保留しません。

情報4

ジョブネットの開始遅延監視時刻を定義します。省略した場合,開始遅延を監視しません。

  • HHMM」の形式で絶対時刻指定します。

    HH:開始遅延監視時刻の時。指定できる値は,0〜47(単位:時)です。

    MM:開始遅延監視時刻の分。指定できる値は,0〜59(単位:分)です。

  • RMMMM」の形式で相対分指定します。

    R:遅延監視開始位置を相対的に指定します。「'M'」の場合はルートジョブネットの実行開始時刻から,「'U'」の場合は上位ジョブネットの実行開始時刻から,「'C'」の場合は自ジョブネットの実行開始時刻からの相対分として扱います。

    MMMM:遅延監視を開始するまでの時間を,ジョブネットの実行開始時刻からの相対分で指定します。指定できる値は,1〜2,879(単位:分)です。

情報5

ジョブネットの終了遅延監視時刻を指定します。省略した場合,終了遅延を監視しません。

  • HHMM」の形式で,絶対時刻指定します。

    HH:開始遅延監視時刻の時。指定できる値は,0〜47(単位:時)です。

    MM:開始遅延監視時刻の分。指定できる値は,0〜59(単位:分)です。

  • RMMMM」の形式で,相対分指定します。

    R:遅延監視開始位置を相対的に指定します。「'M'」の場合はルートジョブネットの実行開始時刻から,「'U'」の場合は上位ジョブネットの実行開始時刻から,「'C'」の場合は自ジョブネットの実行開始時刻からの相対分として扱います。

    MMMM:遅延監視を開始するまでの時間を,ジョブネットの開始時刻からの相対分で指定します。指定できる値は,1〜2,879(単位:分)です。

情報6

実行優先順位を指定します。指定できる値は,nまたは1〜5です。nを指定した場合,上位ジョブネットに定義された実行優先順位の値を引き継ぎます。数値で指定する場合,優先順位がいちばん低いのが1,いちばん高いのが5です。

省略した場合,ジョブネットに定義されたスケジュールの,実行優先順位の値が仮定されます。

情報7

ジョブネットのイベント待ち時刻を定義します。省略した場合,イベント待ち時刻を設定しません。

  • n:イベント待ち時刻を設定しません。

  • HHMM」の形式で,絶対時刻指定します。

    HH:イベント待ち開始時刻の時。指定できる値は,0〜47(単位:時)です。

    MM:イベント待ち開始時刻の分。指定できる値は,0〜59(単位:分)です。

  • RMMMM」の形式で,相対分指定します。

    R:ジョブネットの実行開始時刻から相対分として扱います。

    MMMM:イベント待ちを開始するまでの時間を,ジョブネットの実行開始時刻からの相対分で指定します。指定できる値は,1〜2,879(単位:分)です。

  • U:無制限に待ち続けます。

情報8

ジョブネットのイベント待ち回数を指定します。省略した場合,イベント待ちを設定しません。

  • n:イベント待ちを設定しません。

  • N:イベント待ち回数を指定します。指定できる値は,1〜999(単位:回)です。

  • U:無制限にイベントを待ちます。

情報9

ジョブネットのスケジュールルール番号を指定します。指定できる値は,1〜144です。

この情報は,確定実行登録したジョブネットをサスペンドし,そのジョブネットにジョブネットを追加した際に,追加したジョブネットのスケジュールを上位ジョブネットのスケジュールを利用して計算する場合に指定します(具体的には,確定実行登録したジョブネットAをサスペンドしてジョブネットBを追加した際に,ジョブネットBのスケジュールを,ジョブネットAのスケジュールから計算する場合に指定します)。

この情報を省略した場合,または上位のジョブネットのスケジュールルール番号と一致しない場合,サスペンド中に追加したジョブネットのスケジュールは設定されません。

(C)予定情報パラメーターの記述開始

{」を記述します。

対応する「}」までの内容が,一つの予定情報パラメーターです。一つの予定情報パラメーターは,ジョブネットの1回分の実行予定です。

(D)ジョブの予定情報パラメーター群

ジョブの予定情報パラメーターを記述します。

このパラメーターは,ジョブが属するジョブネットの予定情報パラメーターの直後に記述します。ジョブの予定情報パラメーターの記述形式を次に示します。

[図データ]

記述項目について説明します。

情報1

ジョブ名を指定します。指定できる文字数は,1〜30(単位:バイト)です。ただし,環境設定パラメーターDEFLENTYPEが「sjis」の場合,文字数をシフトJISに換算して1〜30(単位:バイト)です。

情報2

ジョブを実行するかを指定します。省略した場合,yが仮定されます。

  • y:ジョブを実行します。

  • n:ジョブを実行しません。

情報3

ジョブの実行を保留するかを指定します。省略した場合,ジョブに定義された保留属性に従います。

  • h:保留します。

  • n:保留しません。

(E)予定情報パラメーターの記述終了

}」を記述します。