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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス


5.2.20 MSMQ送信ジョブ定義情報の記述方法

MSMQ送信ジョブ定義情報の記述方法を説明します。

MSMQ送信ジョブ定義情報の形式,およびパラメーターを次に示します。

形式
[msqpt="キューパス名";]
[msqlb="キューラベル名";]
[msrer=相互関係;]
[mslmt={-2|-1|n};]
[mshld={-1|n};]
[msmod={h|r};]
[mspri=優先順位;]
[msjnl={y|n};]
[msunr={y|n};]
[mstfn="本文ファイル名";]
[msttp=本文タイプ;]
[mslbl="メッセージラベル";]
[msapl=アプリケーション情報;]
[etm=n;]
[fd=実行所要時間;]
[ex="実行エージェント名";]
[ha={y|n};]
[eu={ent|def};]
[jty={q|n};]
[mm={and|or};]
[nmg={y|n};]
[eun=待ち合わせ対象ユニット名;]
[ega={exec|execdeffer|none};]
[uem={y|n};]
パラメーター
msqpt="キューパス名";

メッセージの送信先キューパス名を定義します。

指定できる文字数は,1〜259(単位:バイト)です。

パス名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

なお,「msqpt="キューパス名";」「msqlb="キューラベル名";」を両方定義した場合,「msqlb="キューラベル名";」は無効になります。

マクロ変数を指定できます。

msqlb="キューラベル名";

メッセージの送信先キューラベル名を定義します。

指定できる文字数は,1〜124(単位:バイト)です。

ラベル名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

なお,「msqpt="キューパス名";」「msqlb="キューラベル名";」を両方定義した場合,「msqlb="キューラベル名";」の定義は無効になります。

マクロ変数を指定できます。

msrer=相互関係;

送信メッセージの相互関係を定義します。

指定できる文字数は,1〜20(単位:バイト)です。ただし,指定できる文字は,英(大文字だけ)数字だけです。

mslmt={-2|-1|n};

送信メッセージの配信制限時間を定義します。省略した場合,-2が仮定されます。

  • -2:LONG_LIVED

  • -1:INFINITE

  • n:配信制限時間を指定します。指定できる値は,0〜2,147,483,647(単位:秒)です。

mshld={-1|n};

送信メッセージを保持する時間を定義します。省略した場合,-1が仮定されます。

  • -1:INFINITE

  • n:保持時間を指定します。指定できる値は,0〜2,147,483,647(単位:秒)です。

msmod={h|r};

送信メッセージの配信モードを定義します。省略した場合,hが仮定されます。

  • h:高速モード

  • r:回復可能モード

mspri=優先順位;

送信メッセージの優先順位を定義します。

指定できる値は,0〜7です。省略した場合,3が仮定されます。

msjnl={y|n};

送信したメッセージをジャーナルキューに格納するかを定義します。省略した場合,nが仮定されます。

  • y:ジャーナルキューに格納します。

  • n:ジャーナルキューに格納しません。

msunr={y|n};

送信できなかったメッセージを配信不能メッセージキューに格納するかを定義します。省略した場合,nが仮定されます。

  • y:配信不能メッセージキューに格納します。

  • n:配信不能メッセージキューに格納しません。

mstfn="本文ファイル名";

送信メッセージのメッセージ本文として利用するデータが格納されているファイル名を定義します。

指定できる文字数は,1〜259(単位:バイト)です。ファイル名はフルパスで指定します。

ファイル名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

マクロ変数を指定できます。

msttp=本文タイプ;

送信メッセージ本文の内容の型を定義します。

指定できる値は,16進数の値で,0〜FFFFFFFFです。

mslbl="メッセージラベル";

送信メッセージのラベルを定義します。

指定できる文字数は,1〜249(単位:バイト)です。

ラベル中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

マクロ変数を指定できます。

msapl=アプリケーション情報;

送信メッセージのアプリケーション情報を定義します。

指定できる値は,16進数の値で,0〜FFFFFFFFです。

etm=n;

実行打ち切り時間を,実行開始時刻からの相対分で定義します。指定できる値は,1〜1,440(単位:分)です。

fd=実行所要時間;

終了遅延監視するジョブの実行所要時間を定義します。

指定できる値は,10進数の値で1〜1,440(単位:分)です。

ex="実行エージェント名";

ジョブを実行する実行エージェント名または実行エージェントグループ名を定義します。

指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。

実行エージェント名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

ha={y|n};

ジョブの実行を保留するかを定義します。省略した場合,nが仮定されます。

  • y:保留します。

  • n:保留しません。

eu={ent|def};

ジョブ実行時のJP1ユーザーを定義します。省略した場合,entが仮定されます。

  • ent:ジョブネットを登録したJP1ユーザーをジョブ実行時のJP1ユーザーとします。

  • def:ジョブを所有するJP1ユーザーをジョブ実行時のJP1ユーザーとします。

jty={q|n};

キューイング属性の種別を定義します。省略した場合,qが仮定されます。

  • q:キューイング属性あり。

  • n:キューイング属性なし。

mm={and|or};

指定した待ち合わせ対象ユニットとの待ち合わせ方法を指定します。

省略した場合はandが仮定されます。

  • and:すべての待ち合わせ対象ユニットが終了したら実行を開始する。

  • or:待ち合わせ対象ユニットが一つでも終了したら実行を開始する。

nmg={y|n};

指定した待ち合わせ対象ユニットのルートジョブネットに待ち合わせる世代がないときの動作を指定します。

省略した場合はnが仮定されます。

  • y:実行を開始する。

  • n:実行を開始しない。

eun=待ち合わせ対象ユニット名;

待ち合わせ対象ユニットとするユニットを,完全名で指定します。

待ち合わせ対象ユニットを複数指定する場合,このパラメーターを複数回指定します。最大で32個指定できます。

待ち合わせ対象ユニット名に指定できる文字数は1〜930(単位:バイト)です。

ega={exec|execdeffer|none};

起動条件付きジョブネットを待ち合わせ対象に指定していて,実行世代に異常終了がある場合の動作を指定します。

省略した場合はnoneが仮定されます。

  • exec:実行を開始する。

  • execdeffer:実行を開始しない。ただし,実行世代が「繰り越し未実行」状態の場合は,実行を開始する。

  • none:実行を開始しない。

uem={y|n};

起動条件付きジョブネットを待ち合わせ対象に指定していて,監視世代が監視未起動終了の場合の動作を指定します。

省略した場合はnが仮定されます。

  • y:実行を開始する。

  • n:実行を開始しない。