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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス


5.2.18 メール送信ジョブ定義情報の記述方法

メール送信ジョブ定義情報の記述方法を説明します。

メール送信ジョブ定義情報の形式,およびパラメーターを次に示します。

形式
[mladr={to|cc|bcc}:"宛先";]
[mlprf="プロファイル名";]
[mlsbj="件名";]
[mltxt="本文";]
[mlftx="本文ファイル名";]
[mlatf="添付ファイル名";]
[mlafl="添付ファイルリスト名";]
[pfm={u|p};]
[etm=n;]
[fd=実行所要時間;]
[ex="実行エージェント名";]
[ha={y|n};]
[eu={ent|def};]
[jty={q|n};]
[mm={and|or};]
[nmg={y|n};]
[eun=待ち合わせ対象ユニット名;]
[ega={exec|execdeffer|none};]
[uem={y|n};]
パラメーター
mladr={to|cc|bcc}:"宛先";

送信先のメールアドレスを定義します。

mladr={to|cc|bcc}:"宛先";」の形式で,20件まで同時に指定できます。

  • to:メールを宛先に送信します。

  • cc:メールのコピーを宛先に送信します。

  • bcc:メールをブラインドカーボンコピーで宛先に送信します。

アドレスに指定できる文字数は,1〜256(単位:バイト)です。

アドレス中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

アドレスには,マクロ変数を指定できます。

pfm=p;」を指定した場合に使用できるアドレスの形式を,次の表に示します。

プロファイルの種類

形式

Exchange Server

  • 表示名

  • エイリアス

  • インターネットメールアドレス

インターネットメール

(SMTP/POP3)

インターネットメールアドレス

注※

X.400形式アドレスでは,送信できません。

X.400形式アドレスの例 :

 c=JP;p=MailServer;o=Exchange;g=Taro;s=Hitachi;

なお,メール送信ジョブを実行するホストがWindowsで,かつOutlookを使用する場合,宛先の文字数は255文字以内で指定してください。バイト数は256バイト以内で指定できますが,文字数が256文字以上だと,文字列の255文字目までが宛先とみなされます。

mlprf="プロファイル名";

メール送信ジョブを実行するエージェントホスト上の環境設定パラメーターProfileName1ProfileName4に設定したプロファイル名を定義します。

このパラメーターは,「pfm=p;」を指定した場合にだけ有効です。また,「pfm=p;」を指定した場合には必須の項目になります。

指定できる文字数は,1〜256(単位:バイト)です。

プロファイル名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

マクロ変数を指定できます。

環境設定パラメーターの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 連携ガイド 2.3.4 メールシステム連携のための環境設定をする」を参照してください。

mlsbj="件名";

送信するメールの件名を定義します。

指定できる文字数は,0〜256(単位:バイト)です。

件名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

マクロ変数を指定できます。

なお,メール送信ジョブを実行するホストがWindowsで,かつOutlookを使用する場合,件名の文字数は255文字以内で指定してください。バイト数は256バイト以内で指定できますが,文字数が256文字以上だと,文字列の255文字目までが件名とみなされます。

mltxt="本文";

送信するメールの本文を定義します。

指定できる文字数は,改行を含めて1〜512(単位:バイト)です。なお,UNIXの場合は,最終行に改行がないと行として成りたたないため,最終行には必ず改行が入ります。

本文中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

マクロ変数を指定できます。

mlftx="本文ファイル名";

送信するメールの本文ファイル名を定義します。

指定できる文字数は,1〜256(単位:バイト)です。ファイル名はフルパスで指定します。

ファイル名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

マクロ変数を指定できます。

mlatf="添付ファイル名";

添付ファイル名を定義します。このパラメーターは,「pfm=p;」を指定した場合にだけ有効です。

mlatf="添付ファイル名";」の形式で,20件まで同時に指定できます。

指定できる文字数は,1〜256(単位:バイト)です。ファイル名はフルパスで指定します。

ファイル名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

マクロ変数を指定できます。

mlafl="添付ファイルリスト名";

添付ファイルのリストファイル名を定義します。このパラメーターは,「pfm=p;」を指定した場合にだけ有効です。

指定できる文字数は,1〜256(単位:バイト)です。ファイル名はフルパスで指定します。

リスト名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

マクロ変数を指定できます。

添付ファイルのリストの形式については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 連携ガイド 2.7.3 送信する添付ファイルのリスト(Windows限定)」を参照してください。

pfm={u|p};

ジョブを実行するプラットフォーム種別を指定します。省略した場合,pが仮定されます。

  • u:UNIX環境で実行します。

  • p:Windows環境で実行します。

etm=n;

実行打ち切り時間を,実行開始時刻からの相対分で定義します。指定できる値は,1〜1,440(単位:分)です。

fd=実行所要時間;

終了遅延監視するジョブの実行所要時間を定義します。

指定できる値は,10進数の値で1〜1,440(単位:分)です。

ex="実行エージェント名";

ジョブを実行する実行エージェント名または実行エージェントグループ名を定義します。

指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。

実行エージェント名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

キューイング属性あり(jty=q)の場合は,マクロ変数を指定できます。

ha={y|n};

ジョブの実行を保留するかを定義します。省略した場合,nが仮定されます。

  • y:保留します。

  • n:保留しません。

eu={ent|def};

ジョブ実行時のJP1ユーザーを定義します。省略した場合,entが仮定されます。

  • ent:ジョブネットを登録したJP1ユーザーをジョブ実行時のJP1ユーザーとします。

  • def:ジョブを所有するJP1ユーザーをジョブ実行時のJP1ユーザーとします。

jty={q|n};

キューイング属性の種別を定義します。省略した場合,qが仮定されます。

  • q:キューイング属性あり。

  • n:キューイング属性なし。

mm={and|or};

指定した待ち合わせ対象ユニットとの待ち合わせ方法を指定します。

省略した場合はandが仮定されます。

  • and:すべての待ち合わせ対象ユニットが終了したら実行を開始する。

  • or:待ち合わせ対象ユニットが一つでも終了したら実行を開始する。

nmg={y|n};

指定した待ち合わせ対象ユニットのルートジョブネットに待ち合わせる世代がないときの動作を指定します。

省略した場合はnが仮定されます。

  • y:実行を開始する。

  • n:実行を開始しない。

eun=待ち合わせ対象ユニット名;

待ち合わせ対象ユニットとするユニットを,完全名で指定します。

待ち合わせ対象ユニットを複数指定する場合,このパラメーターを複数回指定します。最大で32個指定できます。

待ち合わせ対象ユニット名に指定できる文字数は1〜930(単位:バイト)です。

ega={exec|execdeffer|none};

起動条件付きジョブネットを待ち合わせ対象に指定していて,実行世代に異常終了がある場合の動作を指定します。

省略した場合はnoneが仮定されます。

  • exec:実行を開始する。

  • execdeffer:実行を開始しない。ただし,実行世代が「繰り越し未実行」状態の場合は,実行を開始する。

  • none:実行を開始しない。

uem={y|n};

起動条件付きジョブネットを待ち合わせ対象に指定していて,監視世代が監視未起動終了の場合の動作を指定します。

省略した場合はnが仮定されます。

  • y:実行を開始する。

  • n:実行を開始しない。