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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス


jpqjobsub

〈このページの構成〉

形式

jpqjobsub
     [-mh マネージャーホスト名]
     {-q キュー名|-ah エージェントホスト名}
     [-eu ユーザー名]
     [-jn ジョブ名]
     [-pr 実行優先順位]
     -sc 実行ファイル名
     [-arg "引数..."]
     [-w 作業用パス名]
     [-shl シェルパス名]
     [-res 排他実行リソース名]
     [-st 実行開始日時]
     [-el 実行打ち切り時間]
     [-si 標準入力ファイル名]
     [-rs {q|h|d}]
     [-so|-son 標準出力ファイル名|-soa 標準出力ファイル名]
     [-se|-sen 標準エラー出力ファイル名|-sea 標準エラー出力ファイル名]
     [-ev 環境変数ファイル名]
     [[-env 環境変数名=]...]
     [-h]
     [-t 転送元ファイル名[=転送先ファイル名]]...
     [-td 転送元ファイル名[=転送先ファイル名]]...

機能

サブミットジョブを登録します。対象となるジョブは,PCジョブ,UNIXジョブ,およびQUEUEジョブ(キューに登録するジョブ)です。キューレスジョブは対象外です。また,JP1/NQSEXECホスト,JP1/OJE for VOS3ホスト,またはAS/400システムにもサブミットジョブを登録できます。なお,他システムに登録するジョブは,QUEUEジョブのため,他システムであらかじめキューを作成しておく必要があります。

登録先

指定できるオプション

JP1/NQSEXECホスト

-mh-q-jn-pr-sc-arg-so-se-h-t

JP1/OJE for VOS3ホスト

-mh-q-jn-sc-arg-t

AS/400システム

-mh-q-jn-pr-sc-arg-t

注※

JP1/NQSEXEC 06-00以降との連携時だけ有効です。

これら以外を指定した場合,指定は無視されます。

実行権限

次に示すJP1権限レベルのどれかを与えられたユーザー

引数

-mh マネージャーホスト名

マネージャーホスト名を指定します。

指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。

省略した場合,自ホスト名が仮定されます。

-q キュー名

キューにジョブを登録して実行するQUEUEジョブの場合,キュー名を指定します。

指定できる文字数は,1〜63(単位:バイト)です。他システムにジョブを登録する場合は,-ahオプションではなくこのオプションを指定します。

-ah エージェントホスト名

ジョブの実行先ホストを指定して実行するPCジョブやUNIXジョブの場合,エージェントホスト名を指定します。

指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。他システムにジョブを登録する場合は指定できません。

-eu ユーザー名

OSユーザー名を指定します。なお,このオプションに指定するOSユーザー名は,コマンドを実行するJP1ユーザー(コマンドを実行するOSユーザー名と同名のJP1ユーザー)に対してジョブを実行するエージェントホスト上でマッピングされている必要があります。

指定できる文字数は,1〜63(単位:バイト)です。

Windowsの場合,サブミットジョブの実行ユーザーをローカルホストのユーザーに限定させたいときは,OSユーザー名の指定方法を「ホスト名\ユーザー名」としてください。

-jn ジョブ名

登録するサブミットジョブ名を指定します。

指定できる文字数は,1〜63(単位:バイト)です。省略した場合,-scオプションで指定した実行ファイル名のファイル名部分(パス名を除いた部分)の先頭から63バイト分の文字列が仮定されます。

-pr 実行優先順位

実行優先順位を指定します。

指定できる値は,1〜5です。省略した場合,1が仮定されます。

指定できる値と,値の意味を次の表に示します。

指定値

Windowsでの実行優先順位

UNIXでの実行優先順位

1

対話処理と比較して低い

nice値+20

2

nice値+10

3

対話処理と同等

nice値

4

対話処理と比較して高い

nice値−10

5

nice値−20

ジョブを実行するホストがUNIXの場合で,実行時のユーザーがスーパーユーザー権限を持たないユーザーのとき,実行優先順位として4または5を指定すると,ジョブ実行時に権限エラーになります。

補足事項

Windowsの場合,優先順位は3段階になります。次の三つの優先順位クラスを設定してジョブのプロセスを起動します。

  • 指定値が1または2の場合は,システムがアイドル状態のときに実行されます(Windowsで規定されるIDLE_PRIORITY_CLASSを設定します)。

  • 指定値が3の場合は,一般的なプロセスとして実行されます(Windowsで規定されるNORMAL_PRIORITY_CLASSを設定します)。

  • 指定値が4または5の場合は,上記の優先順位クラスを割り当てられたプロセスのスレッドより先に実行されます(Windowsで規定されるHIGH_PRIORITY_CLASSを設定します)。

UNIXの場合,nice値のデフォルトとして,jajs_spmdコマンドを実行した際のJP1/AJS3サービスのnice値を基準とします。特に設定されていない場合のnice値は20が仮定されます。

指定値が[1]でnice値が20の場合,優先順位の値は次のようになります。

 39 ≒ 20(初期値) + 20(増分値)

nice値の範囲(0〜39)を超える場合,最大値は39,最小値は0となります。

-sc 実行ファイル名

Windowsの場合,ジョブを実行するエージェントホスト上の実行ファイル名を指定します。UNIXの場合,ジョブを実行するエージェントホスト上にあるスクリプトファイル名を指定します。

指定できる文字数は,1〜511(単位:バイト)です。ファイル名は,絶対パスおよび相対パスで指定できます。相対パスで指定した場合,ジョブ実行時の作業用パス,または環境変数PATHで指定されたパスからの相対パスになります。有効となる環境変数PATHは,ジョブを実行するホストのOSによって異なります。

  • ジョブ実行ホストがWindowsの場合

    システム環境変数

  • ジョブ実行ホストがUNIXの場合

    ジョブを実行するOSユーザーの環境変数PATH

なお,実行ファイル名に空白文字が含まれる場合は,実行ファイル名を「"」で囲んでください。例えば,「aaa bbb」は「"aaa bbb"」と指定してください。

Windowsの場合,拡張子がEXECOMCMD,またはBAT以外のファイルで,パス名に空白を含むものを実行するときは,ファイル名を「"(ダブルクォーテーションマーク)」および「\"」で囲んでください。

(例)

jpqjobsub -q q1 -sc "\"C:\PROGRAM FILES\HITACHI\SCRIPT\DATA\EXIT_0.SPT\""

-arg "引数..."

実行ファイルに対する引数を指定します。

指定できる文字数は,1〜1,023(単位:バイト)です。

引数は複数指定できます。複数指定する場合は,引数間を1バイト以上の空白文字で区切ります。

-w 作業用パス名

ジョブの実行時の作業用パス(カレントパス)名を絶対パスで指定します。

指定できる文字数は,1〜511(単位:バイト)です。省略した場合,次に示すディレクトリが仮定されます。

  • Windowsの場合

    エージェントの環境設定に設定されている,エージェントプロセス実行時の作業用フォルダ。

  • UNIXの場合

    ジョブ実行ユーザーのホームディレクトリ。

-shl シェルパス名

ジョブの起動シェルをフルパスで指定します。

指定できる文字数は,1〜511(単位:バイト)です。

起動シェルとは,スクリプトファイルをUNIXで実行するためのシェルです。

スクリプトファイルの先頭行に実行シェルを記述していない場合,このオプションに指定した起動シェルを使用します。実行シェルとは,起動シェルと同様にスクリプトファイルをUNIXで実行するためのシェルで,スクリプトファイルの先頭行に指定します。スクリプトファイルの先頭行に実行シェルを記述している場合は,このオプションに指定した起動シェルを使用しません。

起動シェルも実行シェルも指定されていない場合は,実行先のエージェントホストの,実行OSユーザーのログインシェル(/etc/passwdファイルの内容)を使用します。ログインシェルも定義されていない場合は,/bin/shを使用します。

-res 排他実行リソース名

複数のサブミットジョブの同時実行を抑止したい場合に,それぞれのサブミットジョブで同一の排他実行リソース名を指定します。

指定できる文字数は,1〜63(単位:バイト)です。

排他実行リソースの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド 10.4.1(7) サブミットジョブ実行時の排他制御(排他実行リソース)」を参照してください。

-st 実行開始日時

サブミットジョブの実行開始日時を,コマンドを実行するホストのローカル日時で指定します。過去の日時を指定すると,ジョブ実行開始日時は指定されなかったと仮定されます(登録後,サブミットジョブはすぐに実行待ちまたは実行中状態になります)。

日時の指定方法は5種類あります。

  1. YYYY/MM/DD.hh:mm:ss

    指定日時よりもあとにサブミットジョブを登録した場合,サブミットジョブはすぐに実行待ちまたは実行中状態になります。

  2. 曜日.hh:mm:ss

    指定した曜日がサブミットジョブを登録した曜日と同じで,かつ,指定時刻よりもあとにサブミットジョブを登録した場合,サブミットジョブはすぐに実行待ちまたは実行中状態になります。

  3. hh:mm:ss

    指定時刻よりもあとにサブミットジョブを登録した場合,サブミットジョブはすぐに実行待ちまたは実行中状態になります。

  4. YYYY/MM/DD

    サブミットジョブの実行開始時刻には,指定日付の「00:00:00」が仮定されます。指定日付の00:00:00よりもあとにジョブをサブミットした場合,ジョブはすぐに実行待ちまたは実行中状態になります。

  5. n

    サブミットジョブを登録した日からn日後に実行待ちまたは実行中状態になります。

各値の意味を次に示します。

  • YYYY

    西暦年を指定します。指定できる値は,1980〜2038(単位:西暦年)

  • MM

    月を指定します。指定できる値は,01〜12(単位:月)です。

  • DD

    日を指定します。指定できる値は,01〜31(単位:日)です。

  • hh

    時を指定します。指定できる値は,00〜23(単位:時)です。

  • mm

    分を指定します。指定できる値は,00〜59(単位:分)です。

  • ss

    秒を指定します。指定できる値は,00〜59(単位:秒)です。

  • 曜日

    指定できる文字列は,sunmontuewedthufrisatです。

  • n

    日を指定します。指定できる値は,0〜366(単位:日)です。

-el 実行打ち切り時間

ジョブの実行が終了しない場合に,実行を打ち切る時間をサブミットジョブ実行開始時刻からの相対時間を分で指定します。

指定できる値は,1〜1,440(単位:分)です。

-si 標準入力ファイル名

ジョブ実行時に使用する標準入力ファイル名(ジョブを実行するエージェントホストに存在する標準入力ファイル名)を指定します。

指定できる文字数は,1〜511(単位:バイト)です。ファイル名は,絶対パスおよび相対パスで指定できます。相対パスで指定した場合,ジョブ実行時の作業用パスからの相対パスになります。

-rs {q|h|d}

ジョブ実行中に,ジョブを実行しているエージェントホストで障害が発生した場合,またはエージェントプロセスが異常終了した場合に,マネージャーホストがジョブの終了通知を受信できないことがあります。この場合に設定するジョブの回復状態を指定します。省略した場合は,保留状態になります。

  • q

    実行待ち状態にします。

  • h

    保留状態にします。

  • d

    強制終了状態にします。

-so

ジョブ終了後に,ジョブ実行時の標準出力ファイルのデータをjpqjobgetコマンドで取得できるようにします。

-son 標準出力ファイル名

ジョブを実行するとき,エージェントホストに作成される標準出力ファイルに情報を上書きする場合に,ファイル名を指定します。

指定できる文字数は,1〜511(単位:バイト)です。ファイル名は,絶対パスおよび相対パスで指定できます。相対パスで指定した場合,ジョブ実行時の作業用パスからの相対パスになります。

標準出力ファイル名を定義する場合の注意事項については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) 7.10.1 標準出力ファイル・標準エラー出力ファイルの注意事項」を参照してください。

-soa 標準出力ファイル名

ジョブを実行するとき,エージェントホストに作成される標準出力ファイルに情報を追加書きする場合に,ファイル名を指定します。

指定できる文字数は,1〜511(単位:バイト)です。ファイル名は,絶対パスおよび相対パスで指定できます。相対パスで指定した場合,ジョブ実行時の作業用パスからの相対パスになります。

標準出力ファイル名を定義する場合の注意事項については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) 7.10.1 標準出力ファイル・標準エラー出力ファイルの注意事項」を参照してください。

-se

ジョブ終了後に,ジョブ実行時の標準エラー出力ファイルのデータをjpqjobgetコマンドで取得できるようにします。

-sen 標準エラー出力ファイル名

ジョブを実行するとき,エージェントホストに作成される標準エラー出力ファイルに情報を上書きする場合に,ファイル名を指定します。

指定できる文字数は,1〜511(単位:バイト)です。ファイル名は,絶対パスおよび相対パスで指定できます。相対パスで指定した場合,ジョブ実行時の作業用パスからの相対パスになります。

標準エラー出力ファイル名を定義する場合の注意事項については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) 7.10.1 標準出力ファイル・標準エラー出力ファイルの注意事項」を参照してください。

-sea 標準エラー出力ファイル名

ジョブを実行するとき,エージェントホストに作成される標準エラー出力ファイルに情報を追加書きする場合に,ファイル名を指定します。

指定できる文字数は,1〜511(単位:バイト)です。ファイル名は,絶対パスおよび相対パスで指定できます。相対パスで指定した場合,ジョブ実行時の作業用パスからの相対パスになります。

標準エラー出力ファイル名を定義する場合の注意事項については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) 7.10.1 標準出力ファイル・標準エラー出力ファイルの注意事項」を参照してください。

-ev 環境変数ファイル名

環境変数ファイルを使用する場合に,エージェントホストに存在する環境変数ファイル名を指定します。

指定できる文字数は,1〜511(単位:バイト)です。ファイル名は,絶対パスおよび相対パスで指定できます。相対パスで指定した場合,ジョブ実行時の作業用パスからの相対パスになります。

環境変数を定義する際の注意事項については,「付録A 環境変数および環境変数ファイルを定義する場合の注意事項」を参照してください。

-env 環境変数名=

環境変数を指定します。

環境変数を指定する際の注意事項を次に示します。

このオプションに指定した環境変数と同一の環境変数が環境変数ファイル内に定義してある場合,このオプションに指定した内容が有効になります。

環境変数は複数指定できます。

複数指定する場合は,「-env 環境変数名=」間を1バイト以上の空白文字で区切ります。指定値(「環境変数名=」)部分の文字数の合計が20キロバイトまで指定できます。

-envオプションの指定例と総バイト数算出の考え方を次に示します。

(指定例)
-env△a=1△-env△b=2△-env△C=3
(凡例)

△:1バイトの空白文字

(総バイト数算出の考え方)

この例の場合,下線部のバイト数の合計に,2バイトを足した値(13バイト)が総バイト数になります。

環境変数を定義する際の注意事項については,「付録A 環境変数および環境変数ファイルを定義する場合の注意事項」を参照してください。

-h

サブミットジョブを登録したときに,ジョブを保留状態にします。

-t 転送元ファイル名 [=転送先ファイル名]

ジョブ実行時にジョブの実行に関連するファイルを参照する場合に,転送するファイル名を指定します。必要に応じて,転送先で使用するファイル名も指定します。ただし,JP1/NQSEXECおよびJP1/OJE for VOS3連携時は,転送先ファイル名を必ず指定してください。

転送元ファイルには,ジョブのサブミット元ホストにあるファイルを指定します。転送元ファイルは,エージェントホスト,JP1/NQSEXECホスト,およびJP1/OJE for VOS3ホストに,転送先ファイル名で指定したファイル名として転送されます。また,転送先ファイル名を指定した場合は,ジョブの実行が終了したあとに転送先ファイルは削除されません。

転送先ファイル名に指定できる文字数は,1〜511(単位:バイト)です。ファイル名は,絶対パスおよび相対パスで指定できます。相対パスで指定した場合,ジョブ実行時の作業用パスからの相対パスになります。

転送先ファイル名を省略した場合,$JP1AJS2_JPQTEMPxx$変数が仮定されます(xxは,転送ファイルの番号で,01〜32の値)。-argオプションにこの変数を指定すると,ジョブ実行時に,転送先ファイル名を意識しないで,そのファイルを使用できます。また,ジョブの実行が終了したあとは,一時的に作成した転送先ファイルが削除されます。

実行ホストがWindowsの場合は,-scオプションにこの変数を指定することはできません。指定すると,ジョブの起動に失敗します。

実行ホストがUNIXの場合は,-scオプションにこの変数を指定してジョブを実行できます。

このオプションは,-tdオプションと合わせて32個まで同時に指定できます。

-tdオプションの説明も参照してください。

-td 転送元ファイル名 [=転送先ファイル名]

ジョブ実行時にジョブの実行に関連するファイルを参照する場合に,転送するファイル名を指定します(必要に応じて,転送先で使用するファイル名も指定します)。このオプションは,-tオプションと異なり,ジョブの実行が終了したあとに,転送先ホスト上の転送先ファイルを削除します。

転送元ファイルには,ジョブのサブミット元ホストにあるファイルを指定します。転送元ファイルは,エージェントホストに転送先ファイル名で指定したファイル名として転送されます。

転送先ファイル名に指定できる文字数は,1〜511(単位:バイト)です。ファイル名は,絶対パスおよび相対パスで指定できます。相対パスで指定した場合,ジョブ実行時の作業用パスからの相対パスになります。

転送先ファイル名を省略した場合,$JP1AJS2_JPQTEMPxx$変数が仮定されます(xxは,転送ファイルの番号で,01〜32の値)。-argオプションにこの変数を指定すると,ジョブの実行時に,転送先のファイル名を意識しないで,そのファイルを使用できます。また,ジョブの実行が終了したあとは,一時的に作成した転送先ファイルが削除されます。

実行ホストがWindowsの場合は,-scオプションにこの変数を指定することはできません。指定すると,ジョブの起動に失敗します。

実行ホストがUNIXの場合は,-scオプションにこの変数を指定してジョブを実行できます。

このオプションは,-tオプションと合わせて32個まで同時に指定できます。

注意事項

  1. コマンドの引数にリダイレクトを指定しないでください。標準出力ファイルを出力する場合は,-so-son,または-soaオプションを指定してください。標準エラー出力ファイルを出力する場合は,-se-sen,または-seaオプションを指定してください。上記のオプションとリダイレクトを併用すると,ジョブ情報が正しく取得できない場合があります。

  2. 複数のジョブを1台のエージェントホストで同時実行する場合に,標準出力ファイル名,標準エラー出力ファイル名,転送先ファイル名に同じ名称を指定すると,指定したファイルが壊れ,ジョブが実行できなくなる場合があります。

  3. ジョブ登録時の転送ファイルやジョブ情報取得時に取得する結果ファイルで数メガバイトのファイルを転送すると,要求が失敗したり時間が掛かったりする場合があります。

  4. 標準入力ファイル,標準出力ファイル,標準エラー出力ファイル,または転送ファイルとして指定できるファイルは,テキスト形式のファイルだけです。

  5. JP1/AJS3では,マネージャーホストからエージェントホストにファイル転送をした場合,文字コードを変換します。また,エージェントホストからマネージャーホストに結果ファイル(標準入力ファイル・標準出力ファイル・標準エラー出力ファイル)を転送した場合も,文字コードを変換します。どちらの場合も,変換する文字コードは,転送先のJP1/AJS3サービスの文字コードです。実行ユーザーの文字コードではありません。

    例えば,マネージャーホストのJP1/AJS3サービスを日本語シフトJISで,エージェントホストのJP1/AJS3サービスを日本語EUCで起動し,マネージャーホスト上の転送先ファイルを日本語シフトJISで作成した場合,このファイルをエージェントホストに転送すると,日本語EUCでファイルが作成されます。

    なお,JP1/AJS3の文字コードの設定については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 13.4.1 言語環境の設定」の文字コード種別の変更の説明を参照してください。

  6. 標準入力ファイル,標準出力ファイル,標準エラー出力ファイル,または転送ファイルに含まれるデータ中に使用できる文字については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編) 2.4.2(7)(a) 使用できる文字の範囲」を参照してください。

  7. JP1/NQSEXEC,またはJP1/OJE for VOS3と連携する場合に指定できるオプションを次に示します。これら以外のオプションを指定した場合,その指定は無視されます。

    -mh

    -q

    -jn

    -pr(JP1/NQSEXEC連携時だけ)

    -sc

    -arg

    -so(JP1/NQSEXEC連携時だけ)

    -se(JP1/NQSEXEC連携時だけ)

    -h(JP1/NQSEXEC連携時だけ)

    -t

戻り値

0

正常終了。

1

引数の指定が不適切である。

2

サブミット要求元のホストの内部的要因で,サブミットジョブの登録に失敗した。

5

初期化に失敗した。

  • 論理ホスト名の定義または共通定義情報に誤りがある。

6

サブミット要求元のホストでメモリー不足が発生した。

7

サブミット要求元のホストで論理不正が発生した。

8

転送元ファイルのファイルパスがない,または転送元ファイルがないため,ファイルを開けない。

9

転送元ファイルへのアクセス権がないため,ファイルを開けない。

10

転送元ファイルが他プロセスで使用されているため,ファイルを開けない。

11

戻り値8,9,10以外の要因で,転送元ファイルを開けない。

12

戻り値8,9,10以外の要因で,転送元ファイルの読み込みに失敗した。

100

TCP/IP通信でマネージャーホストに接続できない。

  • TCP/IPが正しく設定されていないため,マネージャーホストに接続できない。

  • マネージャーホストのホスト名に誤りがある。または,マネージャーホストがプロセス停止状態である。

102

マネージャーホスト名によるIPアドレスの解決に失敗した。

200

マネージャーホストがサブミットジョブの登録を受け付けない。

  • マネージャーホストが運用開始処理中,運用停止処理中,運用停止中,または縮退運転中である。

201

指定したキューが使用できない。

  • 指定したキューがない。

202

マネージャーホストから応答がない。

203

マネージャーホスト側の内部的要因で,サブミットジョブの登録に失敗した。

204

指定したキューが閉じられている。

205

指定したキューのサブミットジョブ数がすでに最大値に達しているため,サブミットジョブを登録できない。

206

ジョブをサブミットする権限がない。

219

マネージャーホストがビジー状態である。

220

マネージャーホスト側でメモリー不足が発生した。

221

JP1/OJE for VOS3のユーザー情報が不適切である。

222

致命的なエラーが発生した。

  • システムコールでエラーが発生した。

223

マネージャーホスト側で論理不正が発生した。

225

サブミットジョブ登録後にエラーが発生した。

(サブミットジョブの登録は正常に終了した。ただし,サブミット先のマネージャーホストからジョブ番号が返されないため,そのジョブに対してジョブ番号を使った操作(ジョブの保留やキャンセルなど)ができない。)

226

実行環境が不適切である。

227

ジョブ実行環境データベースで,すでに同じIDのジョブ情報がある。

228

マネージャーホストで転送先ファイルの作成に失敗した。

229

マネージャーホストで転送先ファイルの書き込みに失敗した。

241

エージェントの自動定義に失敗した。