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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス


jpqendjobshow

〈このページの構成〉

形式

jpqendjobshow
     [-mh マネージャーホスト名]
     [-u 所有者名]
     [-sa 日時]
     [-sp 日時]
     [-rn 出力するジョブ情報の数]
     [-qn]

機能

終了ジョブ情報(ジョブ番号,サブミット先キュー名など)の一覧を標準出力に出力します。

JP1/NQSEXECホスト,およびJP1/OJE for VOS3ホストの終了ジョブ情報も出力できます。

また,AS/400システムの終了ジョブ情報も出力できます。

このコマンドで操作対象となるジョブは次のとおりです。

データベースが標準構成の場合

サブミットジョブ,QUEUEジョブ

データベースが標準構成(ISAMレス構成)の場合

なし

実行権限

次に示すJP1権限レベルのどれかを与えられたユーザー

引数

-mh マネージャーホスト名

ジョブ情報を出力したいジョブをサブミットしたマネージャーホスト名を指定します。

指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。

省略した場合,自ホスト名が仮定されます。

-u 所有者名

ジョブの所有者名を指定します。

指定できる文字数は,1〜63(単位:バイト)です。省略した場合,JP1_JPQ_Admin権限またはJP1_JPQ_Operator権限を持つユーザーがこのコマンドを実行しているときはすべてのユーザーが,JP1_JPQ_User権限を持つユーザーが実行しているときは自ユーザーが仮定されます。

-sa 日時

その日時以降に実行が終了したジョブのジョブ情報を出力したい場合に,日時をこのコマンドを実行したホストに設定された日時で指定します。日時は「YYYY/MM/DD.hh:mm:ss」の形式で指定します。指定できる日時は,1980/01/01.00:00:00〜2038/01/18.03:14:07です。省略した場合,最も古いジョブ情報の日時が仮定されます。

  • YYYY

    西暦年を指定します。指定できる値は,1980〜2038(単位:西暦年)です。

  • MM

    月を指定します。指定できる値は,01〜12(単位:月)です。

  • DD

    日を指定します。指定できる値は,01〜31(単位:日)です。

  • hh

    時を指定します。指定できる値は,00〜23(単位:時)です。

  • mm

    分を指定します。指定できる値は,00〜59(単位:分)です。

  • ss

    秒を指定します。指定できる値は,00〜59(単位:秒)です。

-sp 日時

その日時以前に実行が終了したジョブのジョブ情報を出力したい場合に,日時をこのコマンドを実行したホストのローカル日時で指定します。日時は「YYYY/MM/DD.hh:mm:ss」の形式で指定します。指定できる日時は,1980/01/01.00:00:00〜2038/01/18.03:14:07です。省略した場合,最も新しいジョブ情報の日時が仮定されます。

  • YYYY

    西暦年を指定します。指定できる値は,1980〜2038(単位:西暦年)です。

  • MM

    月を指定します。指定できる値は,01〜12(単位:月)です。

  • DD

    日を指定します。指定できる値は,01〜31(単位:日)です。

  • hh

    時を指定します。指定できる値は,00〜23(単位:時)です。

  • mm

    分を指定します。指定できる値は,00〜59(単位:分)です。

  • ss

    秒を指定します。指定できる値は,00〜59(単位:秒)です。

-rn 出力するジョブ情報の数

出力するジョブ情報の数を指定します(-saオプションおよび-spオプションで指定した範囲の終了ジョブ情報について,ジョブ終了日時の新しいジョブ情報から,このオプションで指定した数分のジョブ情報を出力します)。

指定できる値は,0〜4,294,967,295です。省略した場合,0が仮定されます。

なお,0を指定した場合,-mhオプションで指定したマネージャーホスト内のすべてのジョブ情報を出力します。

-qn

ジョブ情報として,ジョブ番号,キュー種別,およびキュー名を出力します。

注意事項

各出力項目に対して,出力できるバイト数が決まっています。出力項目の内容が出力制限値を超えると,内容の末尾は「..」になります(例えば,ジョブ名の出力制限値は26バイトです。ジョブ名が27バイト以上の場合,25バイト以降は「..」になります)。ただし,-qnオプションで出力できるキュー名は,すべての内容が出力されます。

各出力項目に対してすべての内容を出力したい場合は,jpqjobgetコマンドを利用してください。

戻り値

0

正常終了。

1

引数の指定が不適切である。

2

jpqendjobshowコマンドを実行したホストの内部的要因で終了ジョブ情報の出力に失敗した。

5

初期化に失敗した。

  • 論理ホスト名の定義または環境設定に誤りがある。

6

jpqendjobshowコマンドを実行したホストでメモリー不足が発生した。

7

jpqendjobshowコマンドを実行したホストで論理不正が発生した。

100

TCP/IP通信でjpqendjobshowコマンドを実行したホストからマネージャーホストに接続できない。

  • TCP/IPが正しく設定されていないため,jpqendjobshowコマンドを実行したホストからマネージャーホストに接続できない。

  • マネージャーホスト名に誤りがある。または,マネージャーホストがプロセス停止状態である。

102

jpqendjobshowコマンドを実行したホストでマネージャーホスト名のIPアドレスの解決に失敗した。

200

マネージャーホストが終了ジョブ情報の出力を受け付けない。

  • マネージャーホストが運用開始処理中,運用停止処理中,運用停止中,または縮退運転中である。

202

マネージャーホストから応答がない。

203

マネージャーホストの内部的要因で,終了ジョブ情報の出力に失敗した。

206

終了ジョブ情報を出力する権限がない。

207

指定したジョブがない。

  • 指定したジョブがデータベース上にない。

  • 指定した終了ジョブ情報は削除済みである。

  • 指定したユーザーのジョブにアクセスできないため,終了ジョブ情報を出力できない。

219

マネージャーホストがビジー状態である。

222

致命的なエラーが発生した。

  • システムコールでエラーが発生した。

223

マネージャーホストで論理不正が発生した。

224

サポートしていないホストに終了ジョブ情報の出力を依頼した。

226

実行環境が不適切である。

出力例1

-qnオプションを指定した場合のファイル出力例と出力内容の意味を次に示します。

[図データ]

出力内容の意味を次に示します。

JOBID

ジョブ番号を示します。

T

キュー種別を示します。

  • q:キュー

  • a:エージェントホスト

QUEUE

キュー名(または,エージェントホスト名)を示します。

出力例2

-qnオプションを指定しなかった場合のファイル出力例と出力内容の意味を次に示します。

[図データ]

出力内容の意味を次に示します。

JOBID

ジョブ番号を示します。

JOBNAME

ジョブ名を示します。

26バイト分出力されます。

QUEUEジョブまたはjpqjobsubコマンドでジョブ名を指定している場合はそのジョブ名を設定し,省略した場合は実行ファイル名を設定します。

また,ジョブネットでPCジョブを定義した場合は,実行ファイル名を設定します。ジョブネットでUNIXジョブを定義した場合は,スクリプトファイル名を設定します。スクリプトファイル名を省略してコマンド文で指定した場合は,ジョブ名に「script_job」を設定します。

アクションジョブの場合は,各アクションジョブで実行する固定の実行ファイル名をジョブ名として設定します。なお,実行ファイル名の場合,パス情報を除いたファイル名部分の先頭から63バイト分までの文字列をジョブ名として設定し,そのうち先頭から26バイト分までを表示します。

T

キュー種別を示します。

  • q:キュー

  • a:エージェントホスト

QUEUE

キュー名(または,エージェントホスト名)を示します。

27バイト分出力されます。

EXITCODE

終了コード(符号を含む)を示します。