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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス


ajsreport

〈このページの構成〉

形式

ajsreport
     [-F スケジューラーサービス名]|[-d 稼働状況ログファイル格納ディレクトリ]
     [-n [-r ]|
         [-b //] [-s :]
         [-e //] [-f :]]
     [-i 集計間隔]
     [-H]

機能

JP1/AJS3の稼働状況レポートを出力します。

実行権限

Windowsの場合:Administrators権限

UNIXの場合:スーパーユーザー権限

引数

-F スケジューラーサービス名

処理対象とする,スケジューラーサービスのサービス名を指定します。

指定できる文字数は,1〜30(単位:バイト)です。

省略した場合,デフォルトスケジューラーサービス名が仮定されます。

このオプションは,-dオプションと同時には指定できません。

-d 稼働状況ログファイル格納ディレクトリ

稼働状況ログファイルの格納ディレクトリ名を指定します。

省略した場合,環境設定パラメーターAJSREPORTDIRの設定値を格納ディレクトリとします。

ディレクトリ名は絶対パスで指定してください。指定するディレクトリに空白文字を含む場合は,パスを「""」で囲んでください。

このオプションは,-Fオプションと同時には指定できません。

-n

コマンドを実行した日時の直近の稼働状況を出力します。

-rを指定した場合,コマンド実行した日時分の0秒を基準として-rで指定した値(分)さかのぼった時間からコマンド実行時間の0秒になる直前までの稼働状況を出力します。

-iを指定した場合,-rで指定した時間範囲内での収集間隔を指定できます。

このオプションは,-b-s-e-fオプションと同時には指定できません。

-r

コマンドを実行した日時からさかのぼる時間を指定します。

省略した場合,1(分)を仮定します。

このオプションは,-b-s-e-fオプションと同時には指定できません。

  • 指定できる値は,1〜1,440(単位:分)です。

-b //

稼働状況を出力する期間の開始日を指定します。

省略した場合,コマンドを実行した日を開始日とします。

このオプションは,-n-rオプションと同時には指定できません。

  • 指定できる値は,1994〜2036(単位:西暦年)です。

  • 指定できる値は,1(または01)〜12(単位:月)です。

  • 指定できる値は,1(または01)〜31(単位:日)です。

-s :

稼働状況を出力する期間の開始時間を指定します。

省略した場合,00:00を開始時間とします。

このオプションは,-n-rオプションと同時には指定できません。

  • 指定できる値は,0(または00)〜23(単位:時間)です。

  • 指定できる値は,0(または00)〜59(単位:分)です。

-e //

稼働状況を出力する期間の終了日を指定します。

省略した場合,-bオプションと同じ日を終了日とします。

このオプションは,-n-rオプションと同時には指定できません。

-bオプションで指定した開始日,または省略して設定される開始日より過去の日付は指定できません。

  • 指定できる値は,1994〜2036(単位:西暦年)です。

  • 指定できる値は,1(または01)〜12(単位:月)です。

  • 指定できる値は,1(または01)〜31(単位:日)です。

-f :

稼働状況を出力する期間の終了時間を指定します。

省略した場合,開始時間の24時間後を終了時間とします。

-eオプションおよび-fオプションをどちらも省略した場合は,開始日時に24時間を加算した時刻を終了日時とします。

このオプションは,-n-rオプションと同時には指定できません。

-b-sオプションで指定した開始日時と同一日時,または過去の日時を,-e-fオプションへ指定できません。

  • 指定できる値は,0(または00)〜23(単位:時間)です。

  • 指定できる値は,0(または00)〜59(単位:分)です。

-b-s-eおよび-fオプションの組み合わせによる稼働状況レポートの集計期間の例を次の表に示します。

表3‒17 -b,-s,-eおよび-fオプションの組み合わせによる稼働状況レポートの集計期間の例(コマンド実行日が2018/04/08の場合)

項番

-bオプション

-sオプション

-eオプション

-fオプション

開始日時

終了日時

集計期間

1

省略

省略

省略

省略

2018/04/08 00:00

2018/04/09 00:00

2018/04/08 00:00:00.000から2018/04/08 23:59:59.999までの1日分

2

2018/04/01

省略

省略

省略

2018/04/01 00:00

2018/04/02 00:00

2018/04/01 00:00:00.000から2018/04/01 23:59:59.999までの1日分

3

省略

09:00

省略

省略

2018/04/08 09:00

2018/04/09 09:00

2018/04/08 09:00:00.000から2018/04/09 08:59:59.999までの1日分

4

2018/04/01

11:00

省略

省略

2018/04/01 11:00

2018/04/02 11:00

2018/04/01 11:00:00.000から2018/04/02 10:59:59.999までの1日分

5

省略

省略

2018/04/08

省略

2018/04/08 00:00

2018/04/09 00:00

2018/04/08 00:00:00.000から2018/04/08 23:59:59.999までの1日分

6

省略

省略

省略

20:00

2018/04/08 00:00

2018/04/08 20:00

2018/04/08 00:00:00.000から19:59:59.999までの約1日分

7

省略

省略

2018/04/08

22:30

2018/04/08 00:00

2018/04/08 22:30

2018/04/08 00:00:00.000から22:29:59.999までの約1日分

8

2018/04/01

省略

2018/04/07

省略

2018/04/01 00:00

2018/04/08 00:00

2018/04/01 00:00:00.000から2018/04/07 23:59:59.999までの7日分

9

省略

11:00

省略

22:30

2018/04/08 11:00

2018/04/08 22:30

2018/04/08 11:00:00.000から2018/04/08 22:29:59.999までの約半日分

10

2018/04/01

08:00

2018/04/07

21:30

2018/04/01 08:00

2018/04/07 21:30

2018/04/01 08:00:00.000から2018/04/07 21:29:59.999までの約7日分

-i 集計間隔

稼働状況を集計する間隔を指定します。

省略した場合は1(分)を仮定します。

このオプションと同時に-rオプションが指定されている場合,-rオプションの指定値より大きい値は指定できません。

  • 集計間隔

    指定できる値は,1〜1,440(単位:分)です。

-H

稼働状況のヘッダー情報として,コマンド実行日時,コマンド指定内容,および項目名を出力しない場合に指定します。

注意事項

戻り値

0

正常終了。

4

コマンド実行時の環境変数が不正である。

8

コマンド引数の指定に誤りがある。

12

コマンド処理中にメモリー不足が発生した。

24

コマンド実行権限がない。

32

稼働状況ログファイルに不正なレコードがある。

40

共有メモリーの割り当て,ファイルディスクリプタの割り当て,または排他資源の割り当ての際,システムの限界値を超えた。

120

OSのシステムコールで予期しないエラーを検知した。

124

JP1/AJS3の内部処理で予期しないエラーを検知した。

稼働状況レポートに出力される項目

稼働状況レポートに出力される項目を次に示します。

表3‒18 稼働状況レポートに出力される項目一覧

項番

項目名

説明

集計種別※1

1

RJ_EXEC_START_NUM

ルートジョブネット,ルートリモートジョブネットの実行開始数です。実行中状態になったジョブネット数に応じて加算されます。

件数/時間

2

CONDRJ_MONITOR_START_NUM

起動条件付きジョブネットの監視世代の監視開始数です。監視中状態になった監視世代の数に応じて加算されます。

件数/時間

3

CONDRJ_EV_DETECTED_NUM

起動条件付きジョブネットの起動条件成立数です。起動条件が成立したジョブネット数に応じて加算されます。

件数/時間

4

CONDRJ_EXEC_START_NUM

起動条件付きジョブネットの実行世代の実行開始数です。実行中状態になった実行世代の数に応じて加算されます。

件数/時間

5

NEST_EXEC_START_NUM

ネストジョブネット,ネストリモートジョブネットの実行開始数です。実行中状態になったジョブネット数に応じて加算されます。

件数/時間

6

JOB_EXECWAIT_NUM

ジョブ※2が実行待ち状態に遷移した数です。実行待ち状態になったジョブ数に応じて加算されます。

件数/時間

7

JOB_TRANSITTED_QUEUING_NUM

ジョブ※2がキューイング状態に遷移した数です。キューイング状態になったジョブ数に応じて加算されます。

件数/時間

8

JOB_EXEC_START_NUM

ジョブ※2の実行開始数です。実行中状態になったジョブ数に応じて加算されます。

件数/時間

9

EVJOB_EXEC_START_NUM

イベントジョブの実行開始数です。実行中状態になったジョブ数に応じて加算されます。

件数/時間

10

QLJOB_EXEC_START_NUM

キューレスジョブの実行開始数です。実行中状態になったジョブ数に応じて加算されます。

件数/時間

11

OTHERJOB_EXEC_START_NUM

ORジョブ,判定ジョブの実行開始数です。実行開始すると加算されます。

件数/時間

12

JOBCON_EXEC_START_NUM

ジョブネットコネクタの実行開始数です。実行中状態になったジョブネットコネクタ数に応じて加算されます。

件数/時間

13

RJ_EXEC_END_N_NUM

ルートジョブネット,ルートリモートジョブネットが正常終了した数です。正常終了状態になったジョブネット数に応じて加算されます。起動条件付きジョブネットの監視世代を再実行して正常終了した場合も対象になります。

件数/時間

14

RJ_EXEC_END_W_NUM

ルートジョブネット,ルートリモートジョブネットが警告検出終了した数です。警告検出終了状態になったジョブネット数に応じて加算されます。起動条件付きジョブネットの監視世代を再実行して警告検出終了した場合も対象になります。

件数/時間

15

RJ_EXEC_END_E_NUM

ルートジョブネット,ルートリモートジョブネットが異常終了した数です。次の状態になったジョブネット数に応じて加算されます。

  • 異常検出終了

  • 異常検出終了-WR

  • 順序不正

  • 中断

  • 強制終了

  • 強制終了-WR

件数/時間

16

CONDRJ_MONITOR_END_N_NUM

起動条件付きジョブネットの監視世代が監視正常終了に遷移した数です。監視正常終了状態になったジョブネット数に応じて加算されます。

件数/時間

17

CONDRJ_NOMONITOR_END_NUM

起動条件付きジョブネットの監視世代が監視未起動終了に遷移した数です。監視未起動状態になったジョブネット数に応じて加算されます。

件数/時間

18

CONDRJ_MONITOR_END_E_NUM

起動条件付きジョブネットの監視世代が監視打ち切り終了に遷移した数です。監視打ち切り終了状態になったジョブネット数に応じて加算されます。

件数/時間

19

CONDRJ_MONITOR_STOPPED_END_NUM

起動条件付きジョブネットの監視世代が監視中断に遷移した数です。監視中断状態になったジョブネット数に応じて加算されます。

件数/時間

20

CONDRJ_EXEC_END_N_NUM

起動条件付きジョブネットの実行世代が正常終了に遷移した数です。正常終了になったジョブネット数に応じて加算されます。

件数/時間

21

CONDRJ_EXEC_END_W_NUM

起動条件付きジョブネットの実行世代が警告検出終了に遷移した数です。警告検出終了状態になったジョブネット数に応じて加算されます。

件数/時間

22

CONDRJ_EXEC_END_E_NUM

起動条件付きジョブネットの実行世代が異常終了した数です。次の状態になったジョブネット数に応じて加算されます。

  • 異常検出終了

  • 異常検出終了-WR

  • 順序不正

  • 中断

  • 強制終了

  • 強制終了-WR

件数/時間

23

NEST_EXEC_END_N_NUM

ネストジョブネット,ネストリモートジョブネットが正常終了した数です。正常終了状態になったジョブネット数に応じて加算されます。

件数/時間

24

NEST_EXEC_END_W_NUM

ネストジョブネット,ネストリモートジョブネットが警告検出終了した数です。警告検出終了になったジョブネット数に応じて加算されます。

件数/時間

25

NEST_EXEC_END_E_NUM

ネストジョブネット,ネストリモートジョブネットが異常終了した数です。次の状態になったジョブネット数に応じて加算されます。

  • 異常検出終了

  • 異常検出終了-WR

  • 順序不正

  • 中断

  • 強制終了

  • 強制終了-WR

件数/時間

26

JOB_END_NOTIFICATION_DETECTED_NUM

ジョブ※2の終了を検知した数です。エージェントからジョブの終了通知を受信したときに加算されます。ジョブを強制終了するときや,エラーが発生してジョブを終了するときにも加算されます。なお,次のようにジョブの受け付けが完了する前にエラーが発生したときには加算されません。

  • 存在しない実行エージェントグループまたは実行エージェントを指定したジョブを実行登録する

  • 存在しないキューまたはエージェントを指定したQUEUEジョブを実行登録する

件数/時間

27

JOB_EXEC_END_N_NUM

ジョブ※2が正常終了した数です。正常終了状態になったジョブ数に応じて加算されます。

件数/時間

28

JOB_EXEC_END_W_NUM

ジョブ※2の警告検出終了数です。警告検出終了状態になったジョブ数に応じて加算されます。

件数/時間

29

JOB_EXEC_END_E_NUM

ジョブ※2が異常終了した数です。次の状態になったジョブ数に応じて加算されます。

  • 異常検出終了

  • 異常検出終了-WR

  • 強制終了

  • 強制終了-WR

  • 起動失敗

  • 起動失敗-WR

  • 終了状態不明

  • 終了状態不明-WR

件数/時間

30

EVJOB_DETECTED_EV_NUM

エージェントから受信したイベントジョブの通知数です。

起動条件付きジョブネットの起動条件成立数は,有効範囲の設定に依存するため,イベントの検知数とは一致しません。起動条件成立数はCONDRJ_EV_DETECTED_NUMを確認してください。

件数/時間

31

EVJOB_EXEC_END_N_NUM

イベントジョブが正常終了した数です。正常終了状態になったジョブ数に応じて加算されます。

件数/時間

32

EVJOB_EXEC_END_W_NUM

イベントジョブが警告検出終了した数です。警告検出終了状態になったジョブ数に応じて加算されます。

件数/時間

33

EVJOB_EXEC_END_E_NUM

イベントジョブが異常終了した数です。次の状態になったジョブ数に応じて加算されます。

  • 異常検出終了

  • 異常検出終了-WR

  • 強制終了

  • 強制終了-WR

  • 起動失敗

  • 起動失敗-WR

  • 終了状態不明

  • 終了状態不明-WR

件数/時間

34

QLJOB_EXEC_END_N_NUM

キューレスジョブが正常終了した数です。正常終了状態になったジョブ数に応じて加算されます。

件数/時間

35

QLJOB_EXEC_END_W_NUM

キューレスジョブが警告検出終了した数です。警告検出終了状態になったジョブ数に応じて加算されます。

件数/時間

36

QLJOB_EXEC_END_E_NUM

キューレスジョブが異常終了した数です。次の状態になったジョブ数に応じて加算されます。

  • 異常検出終了

  • 異常検出終了-WR

  • 強制終了

  • 強制終了-WR

  • 起動失敗

  • 起動失敗-WR

  • 終了状態不明

  • 終了状態不明-WR

件数/時間

37

OTHERJOB_EXEC_END_N_NUM

ORジョブ,判定ジョブが正常終了,正常終了-偽に遷移した数です。正常終了,正常終了-偽状態になったジョブ数に応じて加算されます。

件数/時間

38

OTHERJOB_EXEC_END_E_NUM

判定ジョブが異常検出終了した数です。異常検出終了状態になったジョブ数に応じて加算されます。

件数/時間

39

JOBCON_EXEC_END_N_NUM

ジョブネットコネクタが正常終了した数です。正常終了状態になったジョブネットコネクタ数に応じて加算されます。

件数/時間

40

JOBCON_EXEC_END_W_NUM

ジョブネットコネクタが警告検出終了した数です。警告検出終了状態になったジョブネットコネクタ数に応じて加算されます。

件数/時間

41

JOBCON_EXEC_END_E_NUM

ジョブネットコネクタが異常終了した数です。次の状態になったジョブネットコネクタ数に応じて加算されます。

  • 異常検出終了

  • 強制終了

  • 終了状態不明

件数/時間

42

CONDRJ_EXEC_START_BACKLOG_NUM

起動条件付きジョブネットの中で,起動条件が成立しているが実行が開始されていない起動条件待ち,または,保留中状態の実行世代の合計数です。起動条件が成立しているが実行が開始されていない要因については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド 3.4.6 起動条件付きジョブネットの実行世代の滞留」またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド 3.4.7 起動条件付きジョブネットの実行世代が異常終了したときの実行抑止」を参照してください。

合計数

43

JOB_SUBMIT_RETRY_BACKLOG_NUM

サブミット可能になったジョブ※2の中で,ジョブ実行情報通信バッファーのあふれによりサブミットできていないジョブの合計数です。ジョブ実行情報通信バッファーのあふれは,同時に多量のジョブがサブミットされた場合に起こります。

合計数

44

JOB_QUEUING_BACKLOG_NUM

次の状態のジョブ※2の合計数です。

  • 実行待ち

  • キューイング

合計数

45

EVJOB_QUEUING_BACKLOG_NUM

キューイング状態のイベントジョブの合計数です。

合計数

46

EVJOB_START_BACKLOG_NUM

エージェント上でイベント監視を開始したジョブの中で,スケジューラーサービスが開始の通知を受信していない未処理の合計数です。

合計数

47

CONDRJ_EXEC_END_BACKLOG_NUM

起動条件が成立した起動条件付きジョブネットの中で,スケジューラーサービスが成立の通知を受信していない未処理の合計数です。

合計数

48

JOB_EXEC_END_BACKLOG_NUM

ジョブ※2の終了を検知したあと,終了状態に遷移していないジョブの合計数です。

ジョブの終了を検知したときに加算し,ジョブを終了状態に遷移させるときに減算します。

合計数

49

EVJOB_DETECTED_NOTIFICATION_WITHOUT_EV_END_BACKLOG_NUM

エージェントから受信したイベント成立以外の通知の中で,スケジューラーサービスに通知できていない未処理の合計数です。

合計数

50

EVJOB_DETECTED_EV_END_BACKLOG_NUM

エージェントから受信したイベント成立通知の中で,スケジューラーサービスに通知できていない未処理の合計数です。

合計数

51

JOB_EXCEEDED_MAX_CON-EXE

ジョブ※2(例外としてQUEUEジョブを除く)の実行多重度に達したかどうかを示します。

「0」のときは,ジョブ実行多重度に達していません。

「1」のときは,ジョブ実行多重度に達しています。

次の条件に該当する場合,ジョブ実行多重度に達していないと見なします。

  • ジョブ実行多重度を「0」にした実行エージェントにジョブを実行したとき

  • 実行エージェントグループにリンクされている実行エージェントに,実行多重度に達している実行エージェントが存在しても,ほかの実行エージェントでジョブを配信できるとき

有無/時間

52

JOB_MAXIMUM_TRANSFER_FILE_SIZE

集計間隔内で最も大きかったジョブ※2(QUEUEジョブを除く)の転送ファイルのサイズをバイト単位で表示します。

一つのジョブで複数の転送ファイルが指定されている場合,それらのファイルデータの合計サイズが表示されます。なお,実際のファイルサイズよりも数百バイト程度大きな値が表示されます。

環境設定パラメーターReceiveFileSizeStatusの値を1,2,3のどれかで指定しているときに,受信サイズの上限値に達した場合,転送ファイルは受信しません。このとき,転送ファイルの最大サイズは0になります。

最大数/時間

53

JOB_ERROR_AGENT_DETECTED

ジョブ※2(例外としてQUEUEジョブを除く)実行時の障害エージェントの存在有無を表示します。

「0」のときは,障害エージェントは存在しません。

「1」のときは,障害エージェントが存在します。

実行エージェントへのジョブの配信が失敗したときに1を表示します。

なお,障害エージェントへのジョブの配信を試みず,ほかの正常稼働している実行エージェントにジョブを配信したときは,0を表示します。

(例)実行エージェントグループAGTGRに実行エージェントAGT1とAGT2がリンクされている場合

障害エージェントが存在するものと見なすケース

AGT1へのジョブの配信に失敗したあと,AGT2へのジョブの配信が成功したとき

障害エージェントが存在しないものと見なすケース

AGT1へのジョブの配信をせずに,AGT2へのジョブの配信が成功したとき

有無/時間

54

EVJOB_ERROR_AGENT_DETECTED

イベントジョブ実行時の障害エージェントの存在有無を示します。

「0」のときは,障害エージェントは存在しません。

「1」のときは,障害エージェントが存在します。

有無/時間

55

JOB_MAXIMUM_RESULT_FILE_SIZE

集計間隔内で最も大きかったジョブ※2(QUEUEジョブを除く)の結果ファイルサイズをバイト単位で表示します。環境設定パラメーターReceiveFileSizeStatusの値を123のどれかで指定しているとき,ファイル受信サイズの上限値を超えたデータは破棄されます。ただし,この項目では,破棄したデータサイズを含めて表示します。

なお,実際のファイルサイズよりも数百バイト程度大きな値が表示されます。

最大数/時間

56

RUNNING_AND_SCHEDULED_NEXT_GENERATIONS_NUM

実行中および次回の実行予定の世代の合計数です。終了した結果世代や次々回以降の実行予定の世代は含みません。実行中および次回の実行予定の世代とは,次の状態の世代です。

  • 実行中

  • 警告検出実行中

  • 異常検出実行中

  • 監視中

  • 保留中

  • 起動条件待ち

  • 開始時刻待ち

合計数

57

ALL_NOEXEC_END_UNITS_NUM

実行開始せずに終了したユニットの数です。次のどれかの状態に遷移したときに加算されます。スケジューラーサービスが起動したときの状態遷移は含みません。

  • 監視未起動終了※3

  • 繰り越し未実行

  • 計画未実行

  • 未実行終了

  • 未実行終了-W

件数/時間

58

DELAY_NET_START_NUM

ジョブネットの開始遅延数です。ジョブネットの遅延監視機能で,開始遅延を検知したときに加算されます。

件数/時間

59

DELAY_NET_END_NUM

ジョブネットの終了遅延数です。ジョブネットの遅延監視機能で,終了遅延を検知したときに加算されます。

件数/時間

60

DELAY_ALLJOB_END_NUM

ジョブ※2およびイベントジョブの終了遅延数です。ジョブおよびイベントジョブの実行所要時間による終了遅延監視機能で,終了遅延を検知したときに加算されます。

件数/時間

61

CONTENTJOB_NUM

集計間隔内で最も大きかった同時ジョブ※2実行数(キューイングおよび実行中状態のジョブ※2の合計数)です。

最大数/時間

62

EVJOB_UNREPORTED_EVENT_NUM

スケジューラーサービスに通知できていない次の通知の合計数が,集計間隔内で最も大きい値を示します。

  • イベントジョブの開始通知

  • 起動条件の成立通知

  • イベント成立通知

  • イベント成立以外(強制終了など)の通知

最大数/時間

注※1

稼働状況レポートの集計種別を,次に示します。

集計種別

説明

件数/時間

集計期間内に0から加算した結果の件数を表します。

最大数/時間

集計期間内で対象の項目が記録した最大値を表します。

有無/時間

集計期間内で対象の項目の事象が発生しているかどうかを表します。

合計数

集計期間を経過した時点での対象の項目の合計数を表します。

注※2

ジョブとは,PCジョブ/UNIXジョブ(キューレスジョブを除く),QUEUEジョブ,フレキシブルジョブ,HTTP接続ジョブ,カスタムジョブ,アクションジョブ(キューレスジョブを除く),および引き継ぎ情報設定ジョブのことを指します。

注※3

監視世代が監視中になったあとで監視未起動終了に遷移した場合は含みません。実行世代が開始せずに監視未起動終了になった場合は含みます。

使用例1

当日(2018/01/01)の稼働状況を出力します。

ajsreport
出力例
#exectime: 2018/01/01 19:00:13
#command: ajsreport
#DATE,RJ_EXEC_START_NUM,CONDRJ_MONITOR_START_NUM,CONDRJ_EV_DETECTED_NUM,...
2018/01/01 00:00,0,0,0,...
2018/01/01 00:01,0,0,0,...
        :       ,:,:,:,...
2018/01/01 23:59,0,0,0,...

使用例2

当日(2018/01/01)の稼働状況を,ヘッダ情報なしで出力します。

ajsreport -H
出力例
2018/01/01 00:00,0,0,0,...
2018/01/01 00:01,0,0,0,...
        :       ,:,:,:,...
2018/01/01 23:59,0,0,0,...

使用例3

当日(2018/01/01)のコマンド実行日時(15:10)の稼働状況を出力します。

ajsreport -n
出力例
#exectime: 2018/01/01 15:10:34
#command: ajsreport -n
#DATE,RJ_EXEC_START_NUM,CONDRJ_MONITOR_START_NUM,CONDRJ_EV_DETECTED_NUM,...
2018/01/01 15:09,0,0,0,...

使用例4

当日(2018/01/01)のコマンド実行日時(15:10)の10分前からの稼働状況を出力します。

ajsreport -n -r 10
出力例
#exectime: 2018/01/01 15:10:34
#command: ajsreport -n -r 10
#DATE,RJ_EXEC_START_NUM,CONDRJ_MONITOR_START_NUM,CONDRJ_EV_DETECTED_NUM,...
2018/01/01 15:00,0,0,0,...
2018/01/01 15:01,0,0,0,...
        :       ,:,:,:,...
2018/01/01 15:09,0,0,0,...

使用例5

当日(2018/01/01)の9:00から21:30までの稼働状況を出力します。

ajsreport -s 9:00 -f 21:30
出力例
#exectime: 2018/01/01 22:02:51
#command: ajsreport -s 9:00 -f 21:30
#DATE,RJ_EXEC_START_NUM,CONDRJ_MONITOR_START_NUM,CONDRJ_EV_DETECTED_NUM,...
2018/01/01 09:00,0,0,0,...
2018/01/01 09:01,0,0,0,...
        :       ,:,:,:,...
2018/01/01 21:29,0,0,0,...

使用例6

スケジューラーサービス「AJSROOT2」の,2018/01/02 9:00から2018/01/03 09:00までの稼働状況を7分間隔で出力します。

最後の行は,集計間隔の7分に満たないため,集計範囲の終了時刻までの時間(この場合,2018/1/3 08:55から5分)を集計して出力します。

ajsreport -F AJSROOT2 -b 2018/01/02 -s 9:00 -i 7
出力例
#exectime: 2018/01/03 12:17:26
#command: ajsreport -F AJSROOT2 -b 2018/01/02 -s 9:00 -i 7
#DATE,RJ_EXEC_START_NUM,CONDRJ_MONITOR_START_NUM,CONDRJ_EV_DETECTED_NUM,...
2018/01/02 09:00,0,0,0,...
2018/01/02 09:07,0,0,0,...
        :       ,:,:,:,...
2018/01/03 08:55,0,0,0,...

使用例7

2018/7/1から1週間分(2018/7/1〜2018/7/7)の稼働状況を5時間(300分)間隔で出力します。

最後の行は,集計間隔の5時間(300分)に満たないため,集計範囲の終了時刻までの時間(この場合,2018/7/7 21:00から180分)を集計して出力します。

ajsreport -b 2018/07/01 -e 2018/07/07 -i 300
出力例
#exectime: 2018/07/10 18:31:57
#command: ajsreport -b 2018/07/01 -e 2018/07/07 -i 300
#DATE,RJ_EXEC_START_NUM,CONDRJ_MONITOR_START_NUM,CONDRJ_EV_DETECTED_NUM,...
2018/07/01 00:00,0,0,0,...
2018/07/01 05:00,0,0,0,...
        :       ,:,:,:,...
2018/07/07 21:00,0,0,0,...

使用例8

2018/9/1 8:00から2018/9/15 17:30までの稼働状況を2時間(120分)間隔で出力します。

最後の行は,集計間隔の2時間(120分)に満たないため,集計範囲の終了時刻までの時間(この場合,2018/9/15 16:00から90分)を集計して出力します。

ajsreport -b 2018/09/01 -s 8:00 -e 2018/09/15 -f 17:30 -i 120
出力例
#exectime: 2018/12/04 08:43:35
#command: ajsreport -b 2018/09/01 -s 8:00 -e 2018/09/15 -f 17:30 -i 120
#DATE,RJ_EXEC_START_NUM,CONDRJ_MONITOR_START_NUM,CONDRJ_EV_DETECTED_NUM,...
2018/09/01 08:00,0,0,0,...
2018/09/01 10:00,0,0,0,...
        :       ,:,:,:,...
2018/09/15 16:00,0,0,0,...