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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス


ajsembdbstart

〈このページの構成〉

形式

ajsembdbstart
     [-R|-Rf]
     [-r]
     [-id 組み込みDBセットアップ識別子]

形式1(組み込みDBの開始)

ajsembdbstart
     [-id 組み込みDBセットアップ識別子]

形式2(組み込みDBのシステム領域を回復する場合の開始)

ajsembdbstart
     -r
     [-id 組み込みDBセットアップ識別子]

形式3(組み込みDBの起動抑止解除と開始:UNIX限定)

ajsembdbstart
     -R [-r] [-id 組み込みDBセットアップ識別子]

形式4(組み込みDBの起動抑止解除:UNIX限定)

ajsembdbstart
     -Rf [-id 組み込みDBセットアップ識別子]

機能

組み込みDBを開始します。

組み込みDBが停止中で,該当する組み込みDBにスケジューラーデータベースを作成しているすべてのスケジューラーサービスが停止中の場合だけ実行できます。

実行権限

Windowsの場合:Administrators権限

UNIXの場合:スーパーユーザー権限

格納先ディレクトリ

Windowsの場合

JP1/AJS3 - Managerインストール先フォルダ\tools\

UNIXの場合

/opt/jp1ajs2/tools/

引数

-r

ajsembdbrstrコマンドで組み込みDBのシステム領域を回復する場合に指定します。

-id 組み込みDBセットアップ識別子

組み込みDBを識別するセットアップ識別子を「_JFn」(nは0〜9またはA〜Z)の4文字で指定します。ajsembdbbuildコマンドの-idオプションで指定した値を指定してください。

jajs_setupコマンド,jajs_setup_clusterコマンド,およびjajs_migrateコマンドで作成された組み込みDBに対して操作を行う場合,ajsembdbidlistコマンドで操作対象となる組み込みDBのセットアップ識別子を確認してください。ajsembdbidlistコマンドについては,「2. セットアップコマンド ajsembdbidlist」を参照してください。

このオプションを省略した場合は,_JF0が仮定されます。

-R

UNIX限定のオプションで,組み込みDBの起動抑止を解除したあと,起動処理を行います。

組み込みDBが停止している場合で,かつメッセージKFPS00715-Eで出力された要因コードに対する障害を取り除いた状態で指定してください。

-Rf

UNIX限定のオプションで,組み込みDBの起動抑止を解除します。

組み込みDBの起動処理は行いません。ただし,組み込みDBがバージョン10-00より前の方式で,組み込みDB環境を非クラスタ環境で構築している場合は,起動抑止状態が解除されたあと,自動的に組み込みDBの起動処理が行われます。

同時に-rオプションを指定しても無視されます。

注意事項

戻り値

0

正常終了。

1

組み込みDBが起動・停止処理中である。

2

組み込みDBが稼働中である。

上記以外の値

異常終了。

エラー時の対処

コマンドエラー発生時は,次に示す表に従って対処してください。

メッセージID

現象

対処方法

KAVS0787-E

システム管理のデーモンが処理中です。

jajs_spmd_statusコマンドでサービスの状態を確認してから,コマンドを再実行してください。

KAVS0996-E

指定したオプションに誤りがあります。

オプションの指定内容を見直してください。

KAVS2102-E

組み込みDBは起動・停止処理中です。

組み込みDBの起動をajsembdbstatusコマンドの-s ustオプション指定で確認してから再実行してください。

KAVS2103-E

組み込みDBは起動中です。

組み込みDBはすでに起動されているため,特に対処はありません。

KAVS2104-E

組み込みDBがセットアップされていません。

組み込みDBをセットアップしてから再実行してください。

KAVS2116-E

指定したオプションに誤りがあります。

メッセージに出力されているオプションを見直して再実行してください。

KAVS2117-E

コマンド実行時にエラーが発生しました。

保守情報に出力されているメッセージを参照してください。