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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス


ajscopy

〈このページの構成〉

形式

ajscopy
     [-F サービス名]
     [-m 許可モード]
     [-c|-v]
     [-S]
     [-R]
     [-L|-E]
     [-T]
     [-G|-N|-J]
     -o 出力先ユニット名
     入力元ユニット名...

機能

ユニットをコピー・移動したり,名称を変更したりします。

上位ユニット属性継承機能を設定しているユニットの配下にユニットをコピーした場合,コピーしたユニットの所有者やJP1資源グループは,上位ユニット属性継承機能によって設定されます。上位ユニット属性継承機能の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編) 6.4.1(4)(a) 上位ユニット属性継承機能の概要」を参照してください。

ユニットを移動または名称変更した場合,ユニットの所有者やJP1資源グループは,移動元または名称変更元と同じユニットの所有者やJP1資源グループになります。

実行権限

次に示すJP1権限レベルのどれかを与えられたユーザー

引数

-F サービス名

処理対象とする,スケジューラーサービスのサービス名を指定します。

指定できる文字数は,1〜30(単位:バイト)です。

-m 許可モード

ジョブ実行のJP1ユーザーの設定を変更したあと,コピー,移動,または名称変更する場合に,許可モードを指定します。

指定できる値は,8進数で4けたの値です。

表記上の左から1番目を1けた,2番目を2けた...とした場合の,各けたの意味を次に示します。

  • 1けた目

    ジョブ実行時のユーザーの扱いを指定します。

    0〜3:ジョブネットを登録したJP1ユーザーを,ジョブ実行時のユーザーとします。

    4〜7:ジョブを所有するJP1ユーザーを,ジョブ実行時のユーザーとします。

  • 2〜4けた目

    0〜7の任意の値を指定します。

省略した場合,コピー元,移動元,または名称変更前の値と同じ値が仮定されます。

なお,このオプションは,-oオプションにジョブを定義した場合だけに有効です。

-c

ユニットをコピーします。

-v

ユニットを移動,または名称変更します。

このオプションは-Eオプションと同時には指定できません。

-S

ジョブネットがサスペンド状態の場合,実行登録済みのジョブネットであっても,ジョブネット下にユニットをコピーできるようにします。また,サスペンド中に追加したユニットの名称を変更できるようにします。ただし,ジョブネットがサスペンド状態でも,次の場合はユニットのコピーおよび名称変更はできません。

  • 実行中のジョブネットの場合

-R

指定したユニットに含まれるすべてのジョブグループ,ジョブネット,およびジョブを,入力元ユニットとします。

このオプションを,-G-N-J-L-E-Tオプションと同時に指定した場合,各オプションの指定内容に従って,入力元ユニットとします。

-L

ジョブグループ,実行登録していないジョブネット,およびジョブを入力元ユニットとします。

このオプションは-Gオプションと同時には指定できません。

-E

実行登録済みのジョブネット,およびジョブを入力元ユニットとします。

このオプションは,-v-Gオプションと同時には指定できません。

-T

ルートジョブネットを入力元ユニットとします。

このオプションは,-G-Jオプションと同時には指定できません。

-G

ジョブグループを入力元ユニットとします。

このオプションは,-L-E-T-N-Jオプションと同時には指定できません。

-N

ジョブネットを入力元ユニットとします。

このオプションは,-G-Jオプションと同時には指定できません。

このオプションを-Tオプションと同時に指定した場合,このオプションは無効になります。

-J

ジョブを入力元ユニットとします。

このオプションは-G-N-Tオプションと同時には指定できません。

-o 出力先ユニット名

コピー,移動先のユニット名,または名称変更後のユニット名を指定します。

指定できる文字数は,1〜930(単位:バイト)です。

  • コピー,移動する場合

    既存のジョブグループ名,またはジョブネット名を指定した場合,そのユニット中にコピー,または移動します。

  • 名称変更する場合

    既存のジョブ名,マネージャージョブグループ名,およびマネージャージョブネット名は指定できません。

なお,出力先ユニット名として,論理ホスト名,スケジューラーサービス名,および実行IDは指定できません。

入力元ユニット名

コピー,移動元のユニット名,または名称変更前のユニット名を指定します。

入力元ユニット名に起動条件ユニットは指定できません。

指定できる文字数は,1〜930(単位:バイト)です。

なお,入力元ユニット名として,論理ホスト名および実行IDは指定できません。

注意事項

コピー,移動,および名称変更する場合に共通の注意事項
  • 出力先ユニット名,および入力元ユニット名に指定したユニット(ジョブグループを除く)が他でオープンしている場合,このコマンドは異常終了します。

  • 実行登録済みのジョブネット(リモートジョブネットを除く)の場合,そのジョブネットを含むユニット,またはそのジョブネットに含まれるユニットを移動したり,名称変更したりできません。また,実行登録済みのジョブネットの中にユニットをコピーしたり移動したりできません。ただし,リモートジョブネット以外のユニットの場合,操作対象のジョブネットをサスペンド状態にしておき,このコマンドに-Sオプションを指定すれば,ジョブネットの実行登録を解除しなくても,操作対象のジョブネットにユニットをコピーしたり,追加したユニットの名称を変更したりできます。

  • 入力元ユニットと出力先ユニットに同じ名称を指定できません。

  • 出力先ユニットには,新規のユニット名を指定してください(既存のユニット名を指定した場合,名称を変更しようとしたユニットは,既存の出力先ユニット中に移動します)。ただし,入力元ユニット名を複数指定した場合,出力先ユニット名に新規のユニット名を指定できません。

  • 出力先ユニット名に指定したユニット,および入力元ユニット名に指定したユニットがサスペンド状態変更処理中の場合,このコマンドは異常終了します。

コピー,または移動する場合の注意事項
  • ジョブネットの中にジョブグループをコピーしたり,移動したりできません。

  • ユニットのコピー中にエラーが発生した場合,途中までコピーしたユニットをすべて消去します。このコマンドは異常終了します。

  • ジョブネットの中にプランニンググループをコピーしたり,移動したりできません。

  • プランニンググループの中にはジョブネット,リモートジョブネット以外のユニットをコピーしたり,移動したりできません。

  • 実行登録済みのルートジョブネットを含むプランニンググループは,移動したり名称変更したりできません。

  • ジョブネットコネクタの接続先のジョブネットであるルートジョブネットをルートジョブネットとしてコピーまたは移動した場合,ジョブネットコネクタ名などの実行順序制御情報はそのままコピーまたは移動されます。一方,ネストジョブネットとしてコピーまたは移動した場合,定義情報はデフォルト(実行順序制御しない)の状態になります。

  • ジョブネットコネクタの接続先のジョブネットとして定義されているプランニンググループをコピーまたは移動した場合,ジョブネットコネクタ名などの実行順序制御情報はそのままコピーまたは移動されます。

  • リリース登録されているルートジョブネット(リリース先ジョブネット)をコピーした場合は,「適用中」状態のジョブネット定義がコピーされます。また,移動した場合は,リリース登録されているすべてのジョブネット定義が移動します。

  • リリース登録されているルートジョブネット(リリース先ジョブネット)配下には,ジョブネットコネクタまたは起動条件をコピーおよび移動できません。

  • 開始直後に満了するように定義した実行間隔制御ジョブを,起動条件配下から通常のジョブネットにコピーまたは移動すると,開始直後には満了しない設定に変更されます。

戻り値

0

正常終了。

4〜124で4の倍数値

異常終了。

補足事項

コピー,または移動したユニットは,JP1/AJS3 - Viewの[ジョブネットエディタ]ウィンドウの左上から右下方向にかけて空いている場所に自動的に配置されます。

使用例

ジョブネット(net1)をジョブグループ(grp1)にコピーします。

ajscopy -c -o grp1 net1