付録A.2 環境変数ファイルを定義するときの注意事項
ジョブ実行時に使用する環境変数ファイルに環境変数名を定義する前に,実行するホスト側のOSで有効な名称かどうか確認してください。
定義した環境変数名が,実行するホスト上で扱えない名称の場合は,環境変数ファイルに指定した内容は無効になります。この場合,ホスト側では環境変数は設定されません。
次に,ジョブ実行時に使用する環境変数ファイルに環境変数を定義する場合の文法上の注意事項を示します。
(1) Windows環境で環境変数ファイルを定義するときの注意事項
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環境変数名は,行の先頭から記載してください。
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環境変数を複数指定する場合は,「環境変数名=値」ごとに改行文字で区切ってください。
- (例)
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環境変数名1=ABCD<改行>
環境変数名2=EFGH<改行>
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「環境変数名=値」の形式以外の文字列は指定しないでください。ジョブを実行するホスト側のOSによってはジョブが異常終了する場合があります。
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値は,"="以降から改行コードまでを一つとします。
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「AJS」で始まる環境変数(例:AJSxxxx(xxxxは任意の文字列))は,システムで予約しているため,大文字・小文字に関係なく,使用しないでください。
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「JP1」で始まる環境変数(例:JP1xxxx(xxxxは任意の文字列))は,システムで予約しているため,大文字・小文字に関係なく,使用しないでください。
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JP1/AJS3から実行されるジョブ実行時に設定される環境変数(「1.4 環境変数一覧」の表1-7に示す環境変数)は,JP1/AJS3で値が設定されているため,環境変数ファイルの中に指定しないでください。
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次の例のように値に環境変数を参照する指定はできません。
環境変数'xyz'には'%abc%'がそのまま文字列として設定されます。
- (例)
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abc=1
xyz=%abc%
環境変数の値を参照する指定をする場合は,実行するジョブのバッチファイルで指定してください。
(2) UNIX環境で環境変数ファイルを定義するときの注意事項
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環境変数名は,行の先頭から記載してください。
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環境変数を複数指定する場合は,「環境変数名=値」ごとに改行文字で区切ってください。
- (例)
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環境変数名1=ABCD<改行>
環境変数名2=EFGH<改行>
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「環境変数名=値」の形式以外の文字列は指定しないでください。ジョブを実行するホスト側のOSによってはジョブが異常終了する場合があります。
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値は,"="以降から改行コードまでを一つとします。
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「AJS」で始まる環境変数(例:AJSxxxx(xxxxは任意の文字列))は,システムで予約しているため,大文字・小文字に関係なく,使用しないでください。
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「JP1」で始まる環境変数(例:JP1xxxx(xxxxは任意の文字列))は,システムで予約しているため,大文字・小文字に関係なく,使用しないでください。
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JP1/AJS3から実行されるジョブ実行時に設定される環境変数(「1.4 環境変数一覧」の表1-7に示す環境変数)は,JP1/AJS3で値が設定されているため,環境変数ファイルの中に指定しないでください。
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次の例のように値に環境変数を参照する指定はできません。
環境変数'xyz'には'$abc'がそのまま文字列として設定されます。
- (例)
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abc=1
xyz=$abc
環境変数の値を参照する指定をする場合は,実行するジョブのスクリプトファイルで指定してください。