jajs_config
形式
jajs_config -k 定義キー名 環境設定パラメーター名=定義内容 ...
機能
JP1/AJS3の環境設定を変更します。
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限
UNIXの場合:スーパーユーザー権限
引数
-k 定義キー名
環境設定パラメーターを設定する定義キー名を指定します。
定義キー名は,「[]」で囲んでください。
定義キー名は複数指定できません。1回のコマンド実行につき,一つの定義キー名に該当する環境設定パラメーターだけ設定できます。
指定した定義キー名に誤りがある場合,このコマンドを異常終了します。詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 20. 環境設定パラメーター」を参照してください。
環境設定パラメーター名=定義内容 ...
設定する環境設定パラメーター名および定義内容を指定します。
指定した環境設定パラメーター名および定義内容に誤りがある場合,このコマンドは異常終了します。詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 20. 環境設定パラメーター」を参照してください。
定義内容に数値を指定する場合は「dword:16進数」で指定してください。また,定義内容に複数の値を指定できる環境設定パラメーターを指定する場合は,値を「:(コロン)」で区切って指定してください。
環境設定パラメーター名および定義内容を複数指定する場合は,半角の空白文字で区切って指定します。
注意事項
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このコマンドを実行して設定した環境設定パラメーターが有効になるタイミングは,環境設定パラメーターごとに異なります。環境設定パラメーターが有効になるタイミングについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 20. 環境設定パラメーター」の各環境設定パラメーターの説明を参照してください。
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指定した定義キーに,設定できない環境設定パラメーターを指定した場合は異常終了します。定義キーに設定できる環境設定パラメーターについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 20. 環境設定パラメーター」を参照してください。
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複数の定義キーに該当する環境設定パラメーターを指定する場合は,コマンドを数回に分けて実行するか,jbssetcnfコマンドを使用してください。jbssetcnfコマンドについては,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のjbssetcnfコマンド説明を参照してください。
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このコマンドを同時に複数実行しないでください。
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コマンド実行中に強制終了しないでください。
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このコマンドは,WindowsとUNIXで指定できる値が異なる環境設定パラメーターに関しては,次に示す範囲に値が含まれているかどうかをチェックします。値が範囲内であれば正常終了します。
分類
環境設定パラメーター
チェック範囲
システム管理の環境設定
"AJSSYSDIR"
191バイト以内の文字列
"AJSLOGDIR"
191バイト以内の文字列
スケジューラーサービス環境設定
"LOGSIZE"
16進数で0〜1E8480(単位:キロバイト)
(10進数で0〜2,000,000)
"AJSTMPDIR"
191バイト以内の文字列
"JOBINFDIR"
191バイト以内の文字列
"AJSBKUROOT"
191バイト以内の文字列
"AJSDBDIRECTORY"
191バイト以内の文字列
"AJSSYSDIR"
191バイト以内の文字列
"AJSLOGDIR"
191バイト以内の文字列
"AJSREPORTDIR"
191バイト以内の文字列
"AJSODBC_DSNAME"
255バイト以内の文字列
エージェント管理制御の環境設定
"AJSODBC_DSNAME"
255バイト以内の文字列
なお,OSによって指定できる値が異なるため,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 20. 環境設定パラメーター」を参照し,正しい範囲で値を指定してください。
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ajsembdbsetupコマンドを実行することで自動設定される環境設定パラメーターDEFLENTYPEについては,このコマンドでは変更できません。
戻り値
0〜9 |
正常終了。 |
10〜49 |
警告終了。コマンドは終了したが,手動による操作が必要。 |
50以上 |
異常終了。 |
使用例
物理ホスト(JP1_DEFAULT)のスケジューラーサービス(AJSROOT1)を次のとおり変更します。
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スケジューラーログファイルのサイズを10,240(16進数で2800)キロバイトに変更します。
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スケジューラーサービスの起動・終了メッセージをスケジューラーログファイルに出力するかどうかを「出力する」に変更します。
- Windowsの場合
jajs_config -k [JP1_DEFAULT\JP1AJSMANAGER\AJSROOT1] "LOGSIZE"=dword:00002800 "AJSLOG"="all"
- UNIXの場合
jajs_config -k "[JP1_DEFAULT\JP1AJSMANAGER\AJSROOT1]" "LOGSIZE"=dword:00002800 "AJSLOG"="all"
- 注
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-kオプションおよびコマンドライン中に指定できる値は「\」や空白を含むことがあるため,必要に応じて指定値や変更する環境設定パラメーター値を「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「'(シングルクォーテーションマーク)」で囲んだり,「\」を「\\」に置き換えたりしてください。詳細については,使用しているOSのマニュアルなどを参照してください。