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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド


14.2.1 ユニット操作に対する操作制限

Web GUIでのユニットの操作を制限したい場合は,まずWeb Consoleサーバ上の環境設定ファイル(ajs3web.conf)で,次の二つの設定を変更します。

操作制限機能の有効化

操作制限機能を有効にします。デフォルトでは無効になっています。操作制限機能を有効にすると,有効にしたWeb Consoleサーバから接続するすべてのマネージャーホストで,操作制限機能を使用できるようになります。操作制限機能を有効にした直後は,すべてのユーザーにデフォルトの設定(参照だけを許可する)が適用されます。

操作制限を設定できるユーザーの指定

接続するマネージャーホストごとに,各JP1ユーザーの操作制限の設定を変更できるJP1ユーザーを指定します。このJP1ユーザーを設定ユーザーといいます。

設定ユーザーがログインしたときだけ,Web GUIの画面上部に[管理]メニューが表示されます。JP1ユーザーごとの操作制限の設定は,[管理]メニューから開く[操作許可設定の適用]ダイアログボックスで,操作許可設定ファイルを適用することで設定できます。また,操作許可設定ファイルは,接続するマネージャーホストごとに適用します。

注意事項

Web GUIの操作制限機能を有効にした直後は,有効にしたWeb Consoleサーバから接続できるすべてのマネージャーホストについて,すべてのJP1ユーザーが,参照だけを許可された状態になります。操作制限機能を有効にする場合は,有効にしてから操作許可設定ファイルを適用するまで,Web GUIを使用してユニットを操作するユーザーがいないことを確認してください。

環境設定ファイル(ajs3web.conf)の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 3.4.3 環境設定ファイル(ajs3web.conf)の設定項目の詳細」(Windowsの場合),またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 13.3.3 環境設定ファイル(ajs3web.conf)の設定項目の詳細」(Linuxの場合)を参照してください。

また,操作許可設定ファイルの詳細については,「17.2.2 ユーザーごとの操作制限のカスタマイズ」を参照してください。

操作を制限されているユーザーがWeb GUIにログインすると,制限された操作に対応するボタンやメニューなどが非表示になります。また,操作制限を個別に設定されていないユーザーがログインした場合は,デフォルトの設定(参照だけを許可する)が適用されます。

操作許可設定ファイルで制限できる操作の一覧と,操作に対応する項目を次の表に示します。

表14‒1 操作許可設定ファイルで制限できる操作と対応する項目

項番

制限できる操作

説明

対応する項目

ボタンやメニューがある画面およびダイアログボックス

1

実行登録

ユニットを実行登録します。

[実行登録]ボタン

  • [リスト]画面

  • [マンスリースケジュール]画面

2

登録解除

ユニットの実行登録を解除します。

[登録解除]ボタン

  • [リスト]画面

  • [マンスリースケジュール]画面

3

スケジュールの追加

指定した日時にユニットの実行予定を追加します。

[追加]ボタン

[マンスリースケジュール]画面

4

計画一時変更(日時変更)

実行登録したユニットの実行開始予定日時を一時的に変更します。

[計画一時変更]ボタン配下の[日時変更]メニュー

  • [マンスリースケジュール]画面

  • [モニタ]ダイアログボックスおよび[モニタ]画面

5

計画一時変更(即時実行)

実行登録したユニットの実行スケジュールを一時的に変更して,即時実行します。

[計画一時変更]ボタン配下の[即時実行]メニュー

  • [マンスリースケジュール]画面

  • [モニタ]ダイアログボックスおよび[モニタ]画面

6

計画一時変更(実行中止)

実行登録したユニットの実行スケジュールを一時的に変更して,実行を中止します。

[計画一時変更]ボタン配下の[実行中止]メニュー

  • [マンスリースケジュール]画面

  • [モニタ]ダイアログボックスおよび[モニタ]画面

7

計画一時変更(変更解除)

一時的に変更したユニットの実行スケジュールを,変更前の状態に戻します。

[計画一時変更]ボタン配下の[変更解除]メニュー

  • [マンスリースケジュール]画面

  • [モニタ]ダイアログボックスおよび[モニタ]画面

8

遅延監視変更

実行登録したユニットの遅延監視の設定を,一時的に変更します。

[遅延監視変更]ボタン

[マンスリースケジュール]画面

9

再実行

実行が終了したユニットを再実行します。

[再実行]ボタン

[モニタ]ダイアログボックスおよび[モニタ]画面

10

中断

実行中のジョブネットを中断します。

[中断]ボタン

[モニタ]ダイアログボックスおよび[モニタ]画面

11

強制終了

実行中のユニットを強制終了します。

[強制終了]ボタン

[モニタ]ダイアログボックスおよび[モニタ]画面

12

ジョブ状態変更

ジョブの状態を変更します。

[状態変更]ボタン

[モニタ]ダイアログボックスおよび[モニタ]画面

13

定義編集

ジョブの詳細定義を編集します。ただし,編集できるのはPCジョブとUNIXジョブだけです。

[編集モード]チェックボックス

[詳細定義]ダイアログボックス

14

保留設定

ユニットに保留属性を設定します。

[保留設定]ボタン

  • [ダッシュボード]画面

  • [マンスリースケジュール]画面

  • [モニタ]ダイアログボックスおよび[モニタ]画面

15

保留解除

ユニットの保留属性を解除します。

[保留解除]ボタン

  • [ダッシュボード]画面

  • [マンスリースケジュール]画面

  • [モニタ]ダイアログボックスおよび[モニタ]画面

16

実行順序制御方式の変更

指定したルートジョブネットの実行順序制御方式を一時的に変更します。

  • [同期に変更]ボタン

  • [非同期に変更]ボタン

[接続情報]ダイアログボックス

17

待ち合わせの有効化および無効化

指定したユニットと,待ち合わせ条件で指定した待ち合わせ対象ユニットとの待ち合わせ状態を一時的に変更します。

  • [待ち合わせ有効化]ボタン

  • [待ち合わせ無効化]ボタン

[待ち合わせ条件の状態一覧]ダイアログボックス

注※

次に示す操作がすべて制限されている場合,[計画一時変更]ボタンが非表示になります。

  • 計画一時変更(日時変更)

  • 計画一時変更(即時実行)

  • 計画一時変更(実行中止)

  • 計画一時変更(変更解除)