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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド


12.3.11 [詳細定義−[リモートジョブネット]]ダイアログボックス(ネストリモートジョブネット用)

[詳細定義−[リモートジョブネット]]ダイアログボックス(ネストリモートジョブネット用)では,ネストリモートジョブネットの詳細を定義します。

このダイアログボックスには,共通する表示項目と次のタブがあります。

〈この項の構成〉

(1) 共通する表示項目

共通する表示項目を次の図に示します。

図12‒24 [詳細定義−[リモートジョブネット]]ダイアログボックス(ネストリモートジョブネット用)の共通の表示項目

[図データ]

共通する表示項目について説明します。

[ユニット名]

ユニット名を30バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは空白です。

[コメント]

ユニットのコメントを80バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは空白です。

[実行エージェント]

ジョブを実行させたい実行エージェント名,または実行エージェントグループ名を255バイト以内の文字列で指定します。ここで指定する実行エージェント名,または実行エージェントグループ名は,[実行マネージャー]に指定したJP1/AJS3 - Managerにあらかじめ定義しておく必要があります。

リモートジョブネットに実行エージェントを指定しているかどうか,およびリモートジョブネット中のジョブに実行エージェントを指定しているかどうかによって,ジョブ定義に適用される実行エージェントの値が異なります。

それぞれに適用される値を次の表に示します。

表12‒11 ジョブ定義に適用される実行エージェントの値

リモートジョブネット中のジョブの実行エージェントの指定

あり

なし

リモートジョブネットの実行エージェントの指定

あり

ジョブに指定した実行エージェント名

リモートジョブネットに指定した実行エージェント名

なし

ジョブに指定した実行エージェント名

[実行マネージャー]に指定したJP1/AJS3 - Manager上のデフォルト実行エージェント名

実行エージェントについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド 5.1.1 実行エージェント」を参照してください。

注意事項

ジョブネット配下のジョブの[実行先サービス]で,[キューレス]を選択している場合は,実行ホスト名を指定してください。

(2) [定義]タブ

[詳細定義−[リモートジョブネット]]ダイアログボックス(ネストリモートジョブネット用)の[定義]タブを次の図に示します。

図12‒25 [詳細定義−[リモートジョブネット]]ダイアログボックス(ネストリモートジョブネット用)の[定義]タブ

[図データ]

表示項目について説明します。

[実行マネージャー]

ネストリモートジョブネットを転送して実行するJP1/AJS3 - Managerのホスト名を255バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは空白です。

リモートジョブネットを実行するスケジューラーサービスは,転送先ホストのJP1/AJS3 - Managerの環境設定パラメーターREMNETSERVICENAMEの設定に従います。

優先順位]

ジョブの優先順位を指定します。指定できる値は,[なし],および[1]〜[5]です。優先度が最も高いのは,[5]です。デフォルトは[なし]です。優先順位を[なし]に設定した場合,上位ジョブネットの優先順位に依存します。ジョブネット中のジョブの優先順位を[なし]に設定した場合,この値が使用されます。最上位までのすべての上位ジョブネットの優先順位が[なし]に設定されていると,ジョブの優先順位は環境設定パラメーターDEFAULTPRIORITYで設定された値が仮定されます。ただし,UNIXの場合,マッピングした結果のジョブの実行ユーザーがroot以外の場合,[4]または[5]を指定すると,ジョブ実行時に権限エラーになります。

ジョブネット監視]

ジョブネットの実行所要時間による終了遅延監視をする場合,[実行所要時間]にチェックをして,ジョブネットの実行所要時間を分単位で指定します。設定できる値は,1〜2,879です。デフォルトでは[実行所要時間]にチェックはありません。

(3) [属性]タブ

[詳細定義−[リモートジョブネット]]ダイアログボックス(ネストリモートジョブネット用)の[属性]タブを次の図に示します。

図12‒26 [詳細定義−[リモートジョブネット]]ダイアログボックス(ネストリモートジョブネット用)の[属性]タブ

[図データ]

表示項目について説明します。

[保留]

ユニットの状態をあらかじめ保留状態にするかどうかを指定します。指定できる種類は,[しない]と[する]です。デフォルトは[しない]です。

[種別]

ユニットの種別をリカバリーにするかどうかを指定します。指定できる種類は,[通常]と[リカバリ]です。デフォルトは[通常]です。

[所有者]

ユニットの所有者を31バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは,ログインしているJP1ユーザー名です。ただし,上位ユニットに対して上位ユニット属性継承機能を設定している場合,デフォルトは,上位ユニットの所有者です。

[JP1資源グループ]

JP1資源グループ名を63バイト以内の文字列で指定します。指定できる文字は,英数字,および「_(アンダーバー)」です。デフォルトは,上位ユニットのJP1資源グループ名です。空白の場合は,アクセス権限の対象になりません。